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BL大賞9位で奨励賞のお礼の番外編

Mermaid Princess

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    「クラウス、前に歌ってくれた前世の歌を聞かせてくれ」
「え?イヤですよ」
「なぜだ?」
殿下の眉が傷ついたように下がった。
    あの歌、失恋した女性を見守る男性目線の歌なんだよなー。君のことを気にしてるよ、ってふうな歌詞がなー。
    そのまま歌ったら絶対!それはアルフォンスのことか?って責められるに決まってる!
    前は途中で気がついて適当にごまかしたど・・・。どう変えたか覚えてないってー!殿下は記憶力いいから間違いなく覚えてると思う。変に疑われるより・・・
    オレはエレオノーラさんにもらった殿下のトリセツをこっそりめくった。
「あの歌は王子様に失恋した人魚姫の歌なんです。王子様を手に入れた私が歌うのは変でしょう?」
オレは上目遣いで殿下を見上げた。殿下は鼻息を荒くして、オレを安定のお姫様抱っこで寝室に連れ込んだ。

    エレオノーラさーん!

    やっぱりあのトリセツ、オレのあれやこれやをゴリゴリ削るだけですー!




クラウスが歌ったのは、角松かどまつ敏生としきさんの「マーメイドプリンセス」です。
もしクラウスが失恋してたとしたらこんな感じ?な歌詞です。
あくまで作者の感想で、効果には個人差がありますwww
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感想 39

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