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番外編
殿下の主義
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事後の気怠い体を持ち上げ、クラウスは浴室に向かった。よろけた体をコンラートが支える。その手にもたれかかってクラウスは浴室に入った。先に座ったコンラートの膝の上に、背を預けて座る。クラウスはふと気づいたようにコンラートを見上げた。
「キスマークを付けたこと、ありませんね」
コンラートは不思議そうにクラウスを見おろした。
「付けて欲しいのか?」
「いえ、そういうの好きそうなのにと思って」
「クラウスが気持ちよくなるならいくらでもするがな」
コンラートはクラウスの腕を持ち上げて肘の内側を吸い上げた。
「イイか?」
「特には」
コンラートはいやらしく口角を上げた。
「吸うのはここと」
クラウスの乳首を弄る。
「ここだけだな」
クラウスのモノを扱く。
赤くなったクラウスの額にキスを落とし、もがくクラウスの動きを封じる。そしてコンラートは、おのれの固くなったモノを再びクラウスにあてがったのだった。
「キスマークを付けたこと、ありませんね」
コンラートは不思議そうにクラウスを見おろした。
「付けて欲しいのか?」
「いえ、そういうの好きそうなのにと思って」
「クラウスが気持ちよくなるならいくらでもするがな」
コンラートはクラウスの腕を持ち上げて肘の内側を吸い上げた。
「イイか?」
「特には」
コンラートはいやらしく口角を上げた。
「吸うのはここと」
クラウスの乳首を弄る。
「ここだけだな」
クラウスのモノを扱く。
赤くなったクラウスの額にキスを落とし、もがくクラウスの動きを封じる。そしてコンラートは、おのれの固くなったモノを再びクラウスにあてがったのだった。
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