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番外編
秘密のエレオノーラさん 3
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「そう言えば、欲しいものを手に入れるためには『力』を持てと言われたとコンラートに聞いたのですが、エレオノーラさんが思われた『力』とはなんだったのですか?」
コンラートの留守を選んだクラウスの質問にエレオノーラは柔らかく微笑んだ。
「クラウス様のご教育のおかげでお持ちになられましたよ?」
クラウスがキョトンとする。
「包容力です。私は現実的ですから、多角的な包容力を求めます。今の閣下はクラウス様のためにほとんど何でもしてくださいますでしょう?」
イタズラっぽく笑う。
「クラウス様のために何でも出来る、そして見守る包容力。それが私の出した宿題でした」
包容力の『力』でクラウス様を手に入れるキッカケを作れましたでしょ?すでに『力』を持ったこと、コンラート様には内緒にしておきましょうね。口の前に指を立て、2人は密約を交した。
コンラートの留守を選んだクラウスの質問にエレオノーラは柔らかく微笑んだ。
「クラウス様のご教育のおかげでお持ちになられましたよ?」
クラウスがキョトンとする。
「包容力です。私は現実的ですから、多角的な包容力を求めます。今の閣下はクラウス様のためにほとんど何でもしてくださいますでしょう?」
イタズラっぽく笑う。
「クラウス様のために何でも出来る、そして見守る包容力。それが私の出した宿題でした」
包容力の『力』でクラウス様を手に入れるキッカケを作れましたでしょ?すでに『力』を持ったこと、コンラート様には内緒にしておきましょうね。口の前に指を立て、2人は密約を交した。
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