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番外編

週末の監禁生活

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BL小説大賞の最終結果は出ておりませんが、
皆様が読んでくださり、さらに投票してくださったこと、
厚く御礼申し上げます。

ここまでお付き合いありがとうございました。

この作品はこれで完結とさせていただきます。

またお気に召していただける作品が作れるよう頑張りますので、今後ともよろしくお願いします。
o(_ _)oペコリ






    力尽きてうつ伏せているオレの腰だけを持ち上げ揺らされている。殿下はオレの首輪に繋がっている鎖を掴んで引っ張った。ジャラリと金属の音が鳴る。
「く、るし・・・」
「お前が苦しいと、良く締まる」
愉悦に満ちた声が耳に届く。首よりも腰の中の熱の方が苦しい。早く、早くどうにかしてほしい・・・
「どうした?」
笑みを含んだ声が聞こえる。
「してほしい事ははっきり言わねば分からんぞ?」
「リボン・・・外、して」
オレのモノの根元を戒めているリボンがふるふると揺れている。殿下は鎖から手を離し、リボンを解くと今度は指で戒めてきた。オレは首を左右に振って訴えた。
「なんで!?」
「言われた通り、リボンは解いた」
ゆるゆると揺すられる腰のもどかしさと射精できない苦しさに、頭の中が焼き切れそうになる。
「や、あ・・・許、してぇ」
「何をだ?」
殿下が優しそうに尋ねてくる。
「も、イかせてぇ!」
「どちらを、だ?」
「どっちもぉー」
殿下は心底嬉しそうな声を出して、指を外すのと同時にオレの腰を突き上げた。
「あぁっ!」
目の前が真っ白くなる。また鎖を引かれたが、それすら快感に変わる。長すぎる射精の後にドライオーガズムも来た。そこからは自分が何を言ったか何を言わされたのか何をしたのか何をされたのか記憶に無い。

    「お前が選んだのだ、それを忘れるな」
「そう・・・ですね・・・」
掠れた声で返事する。指1本持ち上げられないオレは、殿下に抱き抱えられて湯船に浸かっていた。首輪は外されている。閉じ込められてるわけじゃないが、自分で動けない今は監禁されているのと変わらない。オレの頭にハッピーとバッドのエンドスチルが浮かんだ。
    これって、何エンドなんだろ?





    オレはイライラしていた。月初の診療報酬明細書レセプトの処理が終わらない。事務員さんの息子さんがインフルエンザになってしまったので、念のために事務員さんにも休んでもらった。もらってから気がついた。診療報酬明細書レセプト作る日だー!

「クラウス、まだ仕事は終わらないのか?」
「まだです」
「食事はどうする?」
「いりません」
「まだ寝ないのか?」
だーっ!うるさいっ!邪魔するなっ!余計に時間がかかるわっ!
「今晩は一緒にいられる日だろう?」
「無理です。今度何でもしますから、今日は勘弁してください!」
「何でもだな?」

    上の空で返事したよな・・・。だからって、服を取り上げられて首輪に鎖って・・・。2日間、ほぼれっぱなしって・・・。穴が締まらなくなるかと思った・・・。

    やっぱり、結婚は早まった?

    殿下が幸せならいっかーって思ってたけど


    オレも幸せになりたーい!

    なりたーい!

    なりたーい!

~完~
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