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きゅうじゅうなな
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「お前と目が合ったあの時、お前は私を迎えに来た天使に見えた。死ぬんだと思ったのだ」
『殿下』の言葉は初っ端から重かった。オレはゲームを思い出したから大丈夫って知ってたけど、確かにかなり危なかった。
「熱が下がって目が覚めて、ルーカスに天使がいたと言ったら、息子が来ていたと言われた」
親父よ。天使の話しをされて、自分の息子じゃないかなんて恥ずかしいことを言ったのか!
「ルーカスと共に登城してきたお前を見て、あの時の天使がお前だと分かった」
天使って連呼するのやめてー!
「それからはお前が来たら連絡するよう言いつけて、その度に茶に誘った」
やっぱり?門番さんあたりにそう指示してるんじゃないかと思ってた。
「その頃、エレオノーラに聞いた。欲しいものを手に入れるにはどうしたらいいかと」
あー、『力』って言われたってあれねー。って、ん?
「コンラート様、その、では財力のために商業を始められたのは10才の時からですか?」
「そうだ。最初の資金は陛下からお借りしたが、半年で4倍になったのでお返しした」
10才で?半年で?合併と買収ができるほど稼いだの?4倍ってどれくらいー?
「権力は、第3とはいえ王子であったし、臣籍降下しても公爵。決して弱い立場ではあるまい」
ソーデスネ。ソノケンリョクデオレヲミツケマシタネ。
「だがエレオノーラはそれでは足りないと言う。では攻撃力かと思い体を鍛えた。当然、学力も上げた。しかしエレオノーラにまだ足りないと言われ、聞いても自分で考えろの一点張りだ」
お金と権力があって、文武両道。顔、スタイル良し。ちょっと性格が鬼畜っぽいのが玉に瑕。この人の基礎を作ったのは実はエレオノーラさんなのー?
『殿下』の言葉は初っ端から重かった。オレはゲームを思い出したから大丈夫って知ってたけど、確かにかなり危なかった。
「熱が下がって目が覚めて、ルーカスに天使がいたと言ったら、息子が来ていたと言われた」
親父よ。天使の話しをされて、自分の息子じゃないかなんて恥ずかしいことを言ったのか!
「ルーカスと共に登城してきたお前を見て、あの時の天使がお前だと分かった」
天使って連呼するのやめてー!
「それからはお前が来たら連絡するよう言いつけて、その度に茶に誘った」
やっぱり?門番さんあたりにそう指示してるんじゃないかと思ってた。
「その頃、エレオノーラに聞いた。欲しいものを手に入れるにはどうしたらいいかと」
あー、『力』って言われたってあれねー。って、ん?
「コンラート様、その、では財力のために商業を始められたのは10才の時からですか?」
「そうだ。最初の資金は陛下からお借りしたが、半年で4倍になったのでお返しした」
10才で?半年で?合併と買収ができるほど稼いだの?4倍ってどれくらいー?
「権力は、第3とはいえ王子であったし、臣籍降下しても公爵。決して弱い立場ではあるまい」
ソーデスネ。ソノケンリョクデオレヲミツケマシタネ。
「だがエレオノーラはそれでは足りないと言う。では攻撃力かと思い体を鍛えた。当然、学力も上げた。しかしエレオノーラにまだ足りないと言われ、聞いても自分で考えろの一点張りだ」
お金と権力があって、文武両道。顔、スタイル良し。ちょっと性格が鬼畜っぽいのが玉に瑕。この人の基礎を作ったのは実はエレオノーラさんなのー?
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