【完】BLゲームに転生したオレは鬼畜王子から逃げだしたい

たれぽんた

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はちじゅうに

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    えーっと?珍しく閣下が困った顔をしてる。
「南の方の国に友好国は無かったと思いますが、表敬訪問ですか?」
呪詛を唱えるようにエレオノーラさんの名前を呟く、閣下の声が聞こえるような気がする。多分気のせいだ、うん。
「商談だ。初めて取り引きする相手なので私が直接おもむいた」
「閣下が商談・・・ですか?」
まさに鳩が豆鉄砲くらったような顔になったと思う。王族が商売?聞いたことない。
「以前、エレオノーラに欲しいものを手に入れるにはどうしたらいいか聞いたことがある。その時に『力』を持てと言われた」
「何かの比喩としての力ですか?」
「私はそれを権『力』や財『力』だと思った。しかしエレオノーラにとってはそれはあって当たり前で、さらに他のもののことだったらしい」
権力や財力を当たり前だって言うエレオノーラさんが怖い・・・
「財力のために有望な研究や商売に投資をした。それで得た利益で投資した会社を買い取り同業他社を吸収して規模を拡大した」
閣下?もしかしてそれは、前世で言うところの合併と買収M&Aというやつでは?
「それを多種多様な方面で行った」
それは複合企業コングロマリットですね?
「今はその代表をしている」
最高経営責任者CEOですか。それなら病院の1つや2つ、建ててもらっても心は痛みませんね。オレはコーヒーのおかわりがくるのを待つことにした。
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