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よんじゅうご
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安定のお姫様抱っこでベッドに放り投げられた。ベッドも替わってるね?うん。殿下、最初からヤる気満々?で、オレの家具、どこ行ったー!
強引なキス。オレのことなんか考えてないって感じ。自分の気持ちを押し付けてるだけ。こんなことさせてるのオレだけど、悲しくて涙が出てきた。
「あの男への義理立てか?」
オレの涙に気付いた殿下が吐き捨てるように言った。
「なぜ私の相手が男だと思うんですかっ!女性だと考えるのが普通でしょうっ!」
普通のとこに力を込めて言ってみた。殿下が尊大に笑う。
「お前が女に勃つとは思えんな」
「~~~」
当たってるけど外れてる。正確には殿下にしか勃たないよっ!
「おやめください」
出来るだけ冷静に言ってみる。うん。聞く耳持ってもらえません。
「どうぞ、私のことは捨ておいてください」
オレの服を脱がそうとする手は止まらない。殿下の顔を見たくなくて、オレは下を向いた。
「私の生活を、乱さないで・・・」
しりすぼみのオレの声に、殿下の手が止まった。
「では、お前は私がどう思うか考えたのか?」
オレは弾かれたように殿下を見あげた。そこには、ゲームでしか見たことのない鬼畜王子の顔をした殿下がいた。
強引なキス。オレのことなんか考えてないって感じ。自分の気持ちを押し付けてるだけ。こんなことさせてるのオレだけど、悲しくて涙が出てきた。
「あの男への義理立てか?」
オレの涙に気付いた殿下が吐き捨てるように言った。
「なぜ私の相手が男だと思うんですかっ!女性だと考えるのが普通でしょうっ!」
普通のとこに力を込めて言ってみた。殿下が尊大に笑う。
「お前が女に勃つとは思えんな」
「~~~」
当たってるけど外れてる。正確には殿下にしか勃たないよっ!
「おやめください」
出来るだけ冷静に言ってみる。うん。聞く耳持ってもらえません。
「どうぞ、私のことは捨ておいてください」
オレの服を脱がそうとする手は止まらない。殿下の顔を見たくなくて、オレは下を向いた。
「私の生活を、乱さないで・・・」
しりすぼみのオレの声に、殿下の手が止まった。
「では、お前は私がどう思うか考えたのか?」
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