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魔族暗躍編
83.無威斗滅亜
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「シリウス君、ボブはあれでも学内最大人数を誇るパーティ『ない……ないなんとか』のリーダーだ。油断は禁物だよ」
「聞こえてんぞゴルァ!! 『無威斗滅亜』だっつってんだろォ! 何度言わせんだ!? てめェの頭はゴブリン以下かァ!?」
「あぁそうだそうだ、ないとめあ?だ! 覚えにくい名前にするのが悪いんだよ。『チームボブズ』とかにすれば覚えやすいのに」
「ア゛ァ゛!? てめェからぶっ殺してやろうか!?」
「ははははっ!」
血管が浮きまくりのボブ先輩と楽しそうに笑うシオン先輩という対照的な二人を眺めつつ、闘技場に上がる。
ボブ先輩は金砕棒――鋲がついた金棒を右肩に担いでガニ股で立っていた。
血管を浮かせて真っ赤になった顔も含め、さながら鬼のようだ。
「ガキィ、歯を食いしばっとけよォ」
「ボブ先輩、よろしくお願いします」
「痛い目見なきゃ分かんねェようだなァ……」
ボブ先輩は金砕棒を構え、ギリギリと歯ぎしりをしていた。
そんな僕らを見て、遠巻きに闘技場を囲っているヤンキーみたいな人達がやんややんやと騒いでいた。
「あのガキャァ! ブラックさんに舐めた口聞きやがって!!」
「ブラックさん!! やっちまってください!!」
「あのガキ……意外とかわいい顔して――」
「死ねガキィィ!!」
いやいやいや何あの人達? 暴走族? 普通に怖いんですが……
そんな悪質な外野に戸惑っている僕を余所に、シオン先輩はサラッと戦いの合図を出した。
「あー、では、シリウス君対ボ――ブラック、試合開始!」
シオン先輩がやる気なさげに宣言し、戦いの火蓋が切って落とされた。
『雷光付与』
試合開始とともに魔術付与により身体能力を強化する。バチバチという放電音が鳴り響く。
「チッ……詠唱破棄で付与魔術を使いやがるとは、噂は本当だったのか……だがなァ、付与魔術がてめェの専売特許だとは思わねェことだな! 『火炎付与』ァ!!」
ボブ先輩がブレスレットに魔力を込めたかと思った瞬間、ブレスレットが光を放ちボブ先輩が炎に包まれた。
あれは魔導具…… 『火炎付与』を封じた魔石か?
「逝くぜゴルァ!!」
ボブ先輩は地を蹴り、一足飛びに接近してきた。
先輩はその勢いのまま、金砕棒を思い切り叩きつけてきた。
流石魔術で身体強化をしているだけあってかなりのスピードだ。
――鈍器使いにしては、であるが。
先輩の金砕棒を余裕を持って見切り、バックステップを踏む。
しかも地面に叩きつけるこの攻撃は隙だらけである。
カウンターで斬り伏せようと気構えをして回避行動に移ったところで、先輩の口角がニヤリと釣り上がった。
「『爆炎』!!」
またもや先輩のブレスレットが赤い光を放ったかと思うと、金砕棒と地面の間に爆発が起こった。
その爆発により金砕棒の軌道は急激に変わり、凄まじい速度でこちらに迫ってきた。
「くっ!?」
咄嗟に『瞬雷』を発動し、思考と身体能力を加速させる。
ゆっくりと流れる時の中、夜一を金砕棒に添わせ既の所で先輩の攻撃を受け流す。
互いに崩れた体勢を整え、再び距離をとって睨み合った。
「ヒュー! ブラックさんの金棒捌き、今日も冴えてますぜ!!」
「ブラックさんかっけェェェ!!」
「……いやでもあのガキ、ブラックさんの攻撃を避けやがったぞ……?」
「マグレだマグレ!!」
「死ねガキィィ!!」
メチャクチャヒートアップして怖い外野とは対照的に、先輩は面倒臭そうにため息を吐いた。
「はァ……ただのガキじゃねェってことか……クソが……」
◆
「近接戦闘と同時の魔術行使……しかも詠唱短縮ですって……!? あのボブという男、何者なんですの!?」
クリステルさんは、シリウス君とボブの戦いを見て驚愕の声を上げていた。
……君の近くにもっとヤバい子がいるじゃないか……いや、僕を含め、もう慣れちゃったってことかな。
……慣れって怖いね。
「ボブは天才だからね。と言ってもシリウス君みたいに近接戦闘中で自分で術式を組んでるわけじゃない。様々な魔術を封じた魔石を身に付けて、それに魔術行使を代替させているんだ」
「複数種類の魔石をあれだけ的確に使い分けられるってだけでも驚きですわ…… 近接戦闘と魔術戦闘をあれだけの水準で両立している、確かに天才ですわね」
「……シリウス君はもっとヤバいけどね」
「……ですわね……」
ボブはあの壊滅的なセンスさえなければ、学内随一の天才と言っても過言ではなかった。
魔石や魔導具についての知識も学生の枠組みを超えたレベルだ。
一部の界隈では『魔石教授』と呼ばれているとも聞いたな。
戦あの粗野な見た目とは正反対に、精密な戦略を駆使する男だ。
シリウス君でも、容姿で侮ると痛い目を見るかもしれないね。
……いや、彼に限ってそれはないか……
◆
――ガギッギィィンッ!!
ボブ先輩の金砕棒と夜一が擦れ合い、火花を散らす。
何度目かの先輩の猛攻を受け流し、距離をとる。
先輩のブレスレットについていた魔石の二つ目が砕け散った。
魔石には魔術を封じることができるが、使用限度がある。
また、僕ら学生が入手できる程度の魔石は、数回魔術を使えば砕け散ってしまう程度のものである。
先輩の両腕、また首に下がっている魔導具を見る限り、まだまだ数はあるようだ。どれだけ魔石につぎ込んでいるんだこの人は……
砕け散り宙に舞う赤い魔石を見て、先輩は舌打ちをした。
「チッ……中々粘るじゃねェか……」
先輩は顔を歪ませつつも攻撃の手を緩めず、果敢に攻め立ててくる。
……最初は驚いたが、思ったよりワンパターンだ。
先輩の攻撃を往なしつつ、そろそろ反撃に移ろうと思ったその時。
先輩は今までと違い『爆炎』で攻撃の軌道を逸らさずに、往なされたまま闘技場の床に金砕棒を思い切り叩きつけた。
――バガァッ!!
闘技場の床の破片が砂埃と共に宙を舞う。
思わず顔を腕で覆いそうになったところで、破片の中に何かの反射光が混じっていることに気がついた。
「『亡霊御手』×『爆炎風』ォッ!!」
先輩が叫んだ瞬間に砂埃の中から、大量の黒光りした鋲が炎を纏いながら凄まじい勢いで飛び出してきた。
この至近距離からの拡散攻撃だと!?これはヤバいッ――
『瞬雷』『白気纏衣』
夜一を放り出し、全力の身体強化で雷薙を振るう。
「ハァァッ!!」
抜刀と共に直撃する軌道の鋲を全て切り捨て、そのまま先輩の懐に踏み込んで一太刀の居合を放つ。
――チンッ
雷薙を納刀すると共に、先輩は闘技場の外に弾き出されていた。
……僕はその光景を見つつ、一筋の血が流れた頬を手の甲で拭った。
「――は?」
「「「「は??」」」」
先輩や外野達は状況が理解できていないようで、鋲が取れてツルツルになった金砕棒と僕の足元に散らばっている無残に切り裂かれた鋲の間を何往復か視線を行き来させ、最後に僕を見た。
「な……は……!?」
「あー、シリウス君の勝ちー! 負けたボブは、これからボブとして生きていくことだね」
楽しそうにカラカラと笑うシオン先輩にボブ先輩はいつもの反応を示さず、ただただ目を見開いていた。
「負けた……俺が……? 最後……何があったんだ……。閃光が目に映った思ったら、闘技場の外にいた……」
「君は、シリウス君に斬られた……んだと思うよ」
思うってどういうことだってばよ……普通に斬っただけですよ。
僕が闘技場を降りると、ボブ先輩がよろよろと近づいてきた。
「ガキ……いや、兄貴……」
「「「「「兄貴!??」」」」」
僕、そしてシオン先輩、クリステル先輩、おまけに外野のヤンキー達の声がハモった。
「舐めた口聞いてすいまッせんでしたァァ!! 兄貴の強さ……感服しやした!! 『無威斗滅亜』の頭の座……お譲りしやす!!」
片膝を付き跪くように頭を下げたボブ先輩に、口をあんぐりと開けることしか出来なかった。
「ブラックさぁぁぁん!!?」
「ブラックさん……いくらあのガキが強いからって……クッ……」
「でもあのガキ、マジでクソ強かったな……最後何が起こったのか全然見えなかったぞ……」
「しねがきィ……」
放心状態から回復したヤンキー達が一斉に騒ぎはじめた。
そして遅ればせながら僕も我に返り、ボブ先輩の目を見て回答した。
「普通にお断りします」
僕の一言にあんなにうるさかったヤンキーたちは静まり返り、場が静寂に包まれた。
「兄貴!? なんでですか!?」
しかしボブ先輩はその静寂を打ち破り、僕にしがみついてきた。
なんだこれ、なんだこれ。
「いや、いやいやいや。兄貴じゃないですし……やめてください先輩。ボブ先輩」
「俺は、このブラックめは、兄貴の強さに惚れちまったんです。どうか俺の気持ちを受け取ってください!!」
何だこの人、極端すぎる。
そして申し訳ないけど、素直に気持ち悪いぞ。
「いや、お断りします」
「兄貴ィィィ!?」
「「「「ブラックさぁぁぁん!?」」」」
闘技場にボブと愉快な仲間たちの叫び声が木霊した。
「聞こえてんぞゴルァ!! 『無威斗滅亜』だっつってんだろォ! 何度言わせんだ!? てめェの頭はゴブリン以下かァ!?」
「あぁそうだそうだ、ないとめあ?だ! 覚えにくい名前にするのが悪いんだよ。『チームボブズ』とかにすれば覚えやすいのに」
「ア゛ァ゛!? てめェからぶっ殺してやろうか!?」
「ははははっ!」
血管が浮きまくりのボブ先輩と楽しそうに笑うシオン先輩という対照的な二人を眺めつつ、闘技場に上がる。
ボブ先輩は金砕棒――鋲がついた金棒を右肩に担いでガニ股で立っていた。
血管を浮かせて真っ赤になった顔も含め、さながら鬼のようだ。
「ガキィ、歯を食いしばっとけよォ」
「ボブ先輩、よろしくお願いします」
「痛い目見なきゃ分かんねェようだなァ……」
ボブ先輩は金砕棒を構え、ギリギリと歯ぎしりをしていた。
そんな僕らを見て、遠巻きに闘技場を囲っているヤンキーみたいな人達がやんややんやと騒いでいた。
「あのガキャァ! ブラックさんに舐めた口聞きやがって!!」
「ブラックさん!! やっちまってください!!」
「あのガキ……意外とかわいい顔して――」
「死ねガキィィ!!」
いやいやいや何あの人達? 暴走族? 普通に怖いんですが……
そんな悪質な外野に戸惑っている僕を余所に、シオン先輩はサラッと戦いの合図を出した。
「あー、では、シリウス君対ボ――ブラック、試合開始!」
シオン先輩がやる気なさげに宣言し、戦いの火蓋が切って落とされた。
『雷光付与』
試合開始とともに魔術付与により身体能力を強化する。バチバチという放電音が鳴り響く。
「チッ……詠唱破棄で付与魔術を使いやがるとは、噂は本当だったのか……だがなァ、付与魔術がてめェの専売特許だとは思わねェことだな! 『火炎付与』ァ!!」
ボブ先輩がブレスレットに魔力を込めたかと思った瞬間、ブレスレットが光を放ちボブ先輩が炎に包まれた。
あれは魔導具…… 『火炎付与』を封じた魔石か?
「逝くぜゴルァ!!」
ボブ先輩は地を蹴り、一足飛びに接近してきた。
先輩はその勢いのまま、金砕棒を思い切り叩きつけてきた。
流石魔術で身体強化をしているだけあってかなりのスピードだ。
――鈍器使いにしては、であるが。
先輩の金砕棒を余裕を持って見切り、バックステップを踏む。
しかも地面に叩きつけるこの攻撃は隙だらけである。
カウンターで斬り伏せようと気構えをして回避行動に移ったところで、先輩の口角がニヤリと釣り上がった。
「『爆炎』!!」
またもや先輩のブレスレットが赤い光を放ったかと思うと、金砕棒と地面の間に爆発が起こった。
その爆発により金砕棒の軌道は急激に変わり、凄まじい速度でこちらに迫ってきた。
「くっ!?」
咄嗟に『瞬雷』を発動し、思考と身体能力を加速させる。
ゆっくりと流れる時の中、夜一を金砕棒に添わせ既の所で先輩の攻撃を受け流す。
互いに崩れた体勢を整え、再び距離をとって睨み合った。
「ヒュー! ブラックさんの金棒捌き、今日も冴えてますぜ!!」
「ブラックさんかっけェェェ!!」
「……いやでもあのガキ、ブラックさんの攻撃を避けやがったぞ……?」
「マグレだマグレ!!」
「死ねガキィィ!!」
メチャクチャヒートアップして怖い外野とは対照的に、先輩は面倒臭そうにため息を吐いた。
「はァ……ただのガキじゃねェってことか……クソが……」
◆
「近接戦闘と同時の魔術行使……しかも詠唱短縮ですって……!? あのボブという男、何者なんですの!?」
クリステルさんは、シリウス君とボブの戦いを見て驚愕の声を上げていた。
……君の近くにもっとヤバい子がいるじゃないか……いや、僕を含め、もう慣れちゃったってことかな。
……慣れって怖いね。
「ボブは天才だからね。と言ってもシリウス君みたいに近接戦闘中で自分で術式を組んでるわけじゃない。様々な魔術を封じた魔石を身に付けて、それに魔術行使を代替させているんだ」
「複数種類の魔石をあれだけ的確に使い分けられるってだけでも驚きですわ…… 近接戦闘と魔術戦闘をあれだけの水準で両立している、確かに天才ですわね」
「……シリウス君はもっとヤバいけどね」
「……ですわね……」
ボブはあの壊滅的なセンスさえなければ、学内随一の天才と言っても過言ではなかった。
魔石や魔導具についての知識も学生の枠組みを超えたレベルだ。
一部の界隈では『魔石教授』と呼ばれているとも聞いたな。
戦あの粗野な見た目とは正反対に、精密な戦略を駆使する男だ。
シリウス君でも、容姿で侮ると痛い目を見るかもしれないね。
……いや、彼に限ってそれはないか……
◆
――ガギッギィィンッ!!
ボブ先輩の金砕棒と夜一が擦れ合い、火花を散らす。
何度目かの先輩の猛攻を受け流し、距離をとる。
先輩のブレスレットについていた魔石の二つ目が砕け散った。
魔石には魔術を封じることができるが、使用限度がある。
また、僕ら学生が入手できる程度の魔石は、数回魔術を使えば砕け散ってしまう程度のものである。
先輩の両腕、また首に下がっている魔導具を見る限り、まだまだ数はあるようだ。どれだけ魔石につぎ込んでいるんだこの人は……
砕け散り宙に舞う赤い魔石を見て、先輩は舌打ちをした。
「チッ……中々粘るじゃねェか……」
先輩は顔を歪ませつつも攻撃の手を緩めず、果敢に攻め立ててくる。
……最初は驚いたが、思ったよりワンパターンだ。
先輩の攻撃を往なしつつ、そろそろ反撃に移ろうと思ったその時。
先輩は今までと違い『爆炎』で攻撃の軌道を逸らさずに、往なされたまま闘技場の床に金砕棒を思い切り叩きつけた。
――バガァッ!!
闘技場の床の破片が砂埃と共に宙を舞う。
思わず顔を腕で覆いそうになったところで、破片の中に何かの反射光が混じっていることに気がついた。
「『亡霊御手』×『爆炎風』ォッ!!」
先輩が叫んだ瞬間に砂埃の中から、大量の黒光りした鋲が炎を纏いながら凄まじい勢いで飛び出してきた。
この至近距離からの拡散攻撃だと!?これはヤバいッ――
『瞬雷』『白気纏衣』
夜一を放り出し、全力の身体強化で雷薙を振るう。
「ハァァッ!!」
抜刀と共に直撃する軌道の鋲を全て切り捨て、そのまま先輩の懐に踏み込んで一太刀の居合を放つ。
――チンッ
雷薙を納刀すると共に、先輩は闘技場の外に弾き出されていた。
……僕はその光景を見つつ、一筋の血が流れた頬を手の甲で拭った。
「――は?」
「「「「は??」」」」
先輩や外野達は状況が理解できていないようで、鋲が取れてツルツルになった金砕棒と僕の足元に散らばっている無残に切り裂かれた鋲の間を何往復か視線を行き来させ、最後に僕を見た。
「な……は……!?」
「あー、シリウス君の勝ちー! 負けたボブは、これからボブとして生きていくことだね」
楽しそうにカラカラと笑うシオン先輩にボブ先輩はいつもの反応を示さず、ただただ目を見開いていた。
「負けた……俺が……? 最後……何があったんだ……。閃光が目に映った思ったら、闘技場の外にいた……」
「君は、シリウス君に斬られた……んだと思うよ」
思うってどういうことだってばよ……普通に斬っただけですよ。
僕が闘技場を降りると、ボブ先輩がよろよろと近づいてきた。
「ガキ……いや、兄貴……」
「「「「「兄貴!??」」」」」
僕、そしてシオン先輩、クリステル先輩、おまけに外野のヤンキー達の声がハモった。
「舐めた口聞いてすいまッせんでしたァァ!! 兄貴の強さ……感服しやした!! 『無威斗滅亜』の頭の座……お譲りしやす!!」
片膝を付き跪くように頭を下げたボブ先輩に、口をあんぐりと開けることしか出来なかった。
「ブラックさぁぁぁん!!?」
「ブラックさん……いくらあのガキが強いからって……クッ……」
「でもあのガキ、マジでクソ強かったな……最後何が起こったのか全然見えなかったぞ……」
「しねがきィ……」
放心状態から回復したヤンキー達が一斉に騒ぎはじめた。
そして遅ればせながら僕も我に返り、ボブ先輩の目を見て回答した。
「普通にお断りします」
僕の一言にあんなにうるさかったヤンキーたちは静まり返り、場が静寂に包まれた。
「兄貴!? なんでですか!?」
しかしボブ先輩はその静寂を打ち破り、僕にしがみついてきた。
なんだこれ、なんだこれ。
「いや、いやいやいや。兄貴じゃないですし……やめてください先輩。ボブ先輩」
「俺は、このブラックめは、兄貴の強さに惚れちまったんです。どうか俺の気持ちを受け取ってください!!」
何だこの人、極端すぎる。
そして申し訳ないけど、素直に気持ち悪いぞ。
「いや、お断りします」
「兄貴ィィィ!?」
「「「「ブラックさぁぁぁん!?」」」」
闘技場にボブと愉快な仲間たちの叫び声が木霊した。
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