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魔族暗躍編
82.ヤンキー到来
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「ふぁぁ……」
昼休み、食後の眠気に誘われ欠伸が漏れた。
そんな僕に、隣で大盛り焼肉定食を頬張っていたムスケルは目ざとく気づいたようだ。
「むむっ! シリウス殿、疲れが溜まっているようであるな?」
「あぁ、ちょっと寝るのが遅くなっちゃいまして……ご心配をおかけしてすいません」
結局休日の睡眠時間は二日で二時間といったところだろうか。
生活に支障があるほどではないが、流石に眠気には襲われる。
この世界ではエナジードリンクは勿論コーヒーも見つけられておらず効率よくカフェインを摂れないため、前世ほど無茶をすることは出来ないから気をつけねば。
今度、豆を煎ってコーヒーもどきでも作ってみようかな。
「むぅん、シリウス殿は忙しいであるからなぁ……そうだ、このマッドブルの骨付き肉を食べるであるか? これをトレーニングの後に食べると筋肉の付きがいいのである!」
豪快な見た目に関わらず人の機微に聡く気遣いのできる男である。気遣いの内容はともかく、であるが。
「食事を終えたばかりなので……お気持ちだけ受け取っておきます、ありがとうございます」
そんな僕らのやりとりを見ていたランスロットは苦笑しつつ、机に肘をつき体を乗り出して小声で話し始めた。
「つーかよ、なんか今日の学校ピリピリしてないか? というかシリウス、お前色んな奴から殺気向けられてねぇか? しかもガラの悪い連中ばっかだし。なんか恨み買うことでもしたか?」
「いえ……心当たりはないのですが……」
確かに、今日は登校してからずっと色々なところから視線を感じる。
いや、視線を感じるだけならここ最近はいつものことなのだが、ランスロットの言うように、あまりいい感情が篭った視線ではなさそうだ。
今の所なにも危害は加えられていないが、気分が良いものではない。
◆
放課後、シオン先輩達と訓練を行うため、闘技場へやってきた。
シオン先輩が一区画を貸し切りにしてくれている闘技場であったが、今日はそこにわらわらと人が群がっていた。
しかもその人達は、スキンヘッドやモヒカンの男性や、黒いマスクをした女性といった、言ってしまえば一昔前のヤンキーみたいな人ばかりであった。
そしてその中から、一際目つきの悪い番長然とした男性が一人、がに股で僕らに向かって歩いてきた。
「よォよォよォ、シオン君よォ……久しぶりだなァ? アァ? 俺がいねェ間に随分とヘタレたって聞いたんだけどよォ? こりゃァマジみてェだなァ?」
「やぁ、ボ――」
「その名前で呼ぶなっつってんだろォ!? 俺様は、ブラック。ブラック・ジ・ナイトメアだ!」
「……ブラック、お帰り。無事に帰ってきてくれて嬉しいよ。ところでこの闘技場はこれから僕らが使う予定なんだ、済まないが他を使ってもらえないかな?」
ブラックはシオン先輩に顔をメチャクチャ近づけ、ガンを付けまくっていた。
一方シオン先輩はニコニコと笑みを崩さず、親しげにブラックに話しかけていた。
「あァァ? ヘタレシオン君が後輩を二人連れてこんな場所で何をするってんだ? 後輩に一位の座を渡すようなヘタレたてめェにこんな上等な場所使う権利はねェだろ!?」
相変わらず至近距離でガンを付けまくっているブラックに対し、シオン先輩は困ったように肩を竦めた。
「ふぅ…… ボ――ブラック、何が気に食わないんだい? 負けてしまったものは仕方ないだろう」
「仕方ねェ……だァ……? 俺ァどーせてめェが一位になるししょうがねェと、お祭騒ぎしてる間にもせっせとお仕事してたんだぜェ? それなのに戻ってきたらどうだ? てめェは無様に負けてるじゃねェか!? しかも一年坊主によォ……ふッザケンな!! 信じられるわけねェだろうが!!」
至近距離で大声で叫ぶブラックに、シオン先輩は困ったように目を細めながら耳を塞いでいた。
シオン先輩は若干面倒臭そうにブラックの肩を両手で押し、距離をとった。
「何歳であろうと強い者は強い、それは君が一番分かっているだろう? 稀有な最年少入学者の元天才少年ボブ君」
「その名前で呼ぶンじゃねェっつってんだろォ!! チッ……もういい! ガキィ……ヘタレたシオンに代わって俺様が揉んでやる!! 来いッ!!」
ブラ……ボブ先輩は僕を一瞥し、闘技場の方へ首を振った。
正直展開についていけず戸惑う僕に、先輩は申し訳なさそうに眉尻を下げた。
「やれやれ……それが一番話が早そうだ…… シリウス君、悪いけどボブと一戦頼むよ」
「ア゛?」
ボブ呼ばわりにキレたのか、先輩の態度にキレたのかは不明だが、ボブ先輩は真っ赤になり血管を浮き立たせていた。
「分かりました……ボブ先輩、よろしくお願いします!!」
「ア゛ァ゛ァ゛!? ガキィィィ……このブラック・ジ・ナイトメアを舐め腐りやがって……憤怒の炎で焼き尽くしてくれるわ!!」
ボブ先輩はとうとう気力を体から漏れさせ、体から湯気を出していた。
真っ赤になりながらプルプル震えて湯気を出すヤンキー、控えめに言って悍ましい光景である。
「……シリウス君も中々やるねぇ」
そんな中、シオン先輩だけが楽しそうに笑みを湛えていた。
昼休み、食後の眠気に誘われ欠伸が漏れた。
そんな僕に、隣で大盛り焼肉定食を頬張っていたムスケルは目ざとく気づいたようだ。
「むむっ! シリウス殿、疲れが溜まっているようであるな?」
「あぁ、ちょっと寝るのが遅くなっちゃいまして……ご心配をおかけしてすいません」
結局休日の睡眠時間は二日で二時間といったところだろうか。
生活に支障があるほどではないが、流石に眠気には襲われる。
この世界ではエナジードリンクは勿論コーヒーも見つけられておらず効率よくカフェインを摂れないため、前世ほど無茶をすることは出来ないから気をつけねば。
今度、豆を煎ってコーヒーもどきでも作ってみようかな。
「むぅん、シリウス殿は忙しいであるからなぁ……そうだ、このマッドブルの骨付き肉を食べるであるか? これをトレーニングの後に食べると筋肉の付きがいいのである!」
豪快な見た目に関わらず人の機微に聡く気遣いのできる男である。気遣いの内容はともかく、であるが。
「食事を終えたばかりなので……お気持ちだけ受け取っておきます、ありがとうございます」
そんな僕らのやりとりを見ていたランスロットは苦笑しつつ、机に肘をつき体を乗り出して小声で話し始めた。
「つーかよ、なんか今日の学校ピリピリしてないか? というかシリウス、お前色んな奴から殺気向けられてねぇか? しかもガラの悪い連中ばっかだし。なんか恨み買うことでもしたか?」
「いえ……心当たりはないのですが……」
確かに、今日は登校してからずっと色々なところから視線を感じる。
いや、視線を感じるだけならここ最近はいつものことなのだが、ランスロットの言うように、あまりいい感情が篭った視線ではなさそうだ。
今の所なにも危害は加えられていないが、気分が良いものではない。
◆
放課後、シオン先輩達と訓練を行うため、闘技場へやってきた。
シオン先輩が一区画を貸し切りにしてくれている闘技場であったが、今日はそこにわらわらと人が群がっていた。
しかもその人達は、スキンヘッドやモヒカンの男性や、黒いマスクをした女性といった、言ってしまえば一昔前のヤンキーみたいな人ばかりであった。
そしてその中から、一際目つきの悪い番長然とした男性が一人、がに股で僕らに向かって歩いてきた。
「よォよォよォ、シオン君よォ……久しぶりだなァ? アァ? 俺がいねェ間に随分とヘタレたって聞いたんだけどよォ? こりゃァマジみてェだなァ?」
「やぁ、ボ――」
「その名前で呼ぶなっつってんだろォ!? 俺様は、ブラック。ブラック・ジ・ナイトメアだ!」
「……ブラック、お帰り。無事に帰ってきてくれて嬉しいよ。ところでこの闘技場はこれから僕らが使う予定なんだ、済まないが他を使ってもらえないかな?」
ブラックはシオン先輩に顔をメチャクチャ近づけ、ガンを付けまくっていた。
一方シオン先輩はニコニコと笑みを崩さず、親しげにブラックに話しかけていた。
「あァァ? ヘタレシオン君が後輩を二人連れてこんな場所で何をするってんだ? 後輩に一位の座を渡すようなヘタレたてめェにこんな上等な場所使う権利はねェだろ!?」
相変わらず至近距離でガンを付けまくっているブラックに対し、シオン先輩は困ったように肩を竦めた。
「ふぅ…… ボ――ブラック、何が気に食わないんだい? 負けてしまったものは仕方ないだろう」
「仕方ねェ……だァ……? 俺ァどーせてめェが一位になるししょうがねェと、お祭騒ぎしてる間にもせっせとお仕事してたんだぜェ? それなのに戻ってきたらどうだ? てめェは無様に負けてるじゃねェか!? しかも一年坊主によォ……ふッザケンな!! 信じられるわけねェだろうが!!」
至近距離で大声で叫ぶブラックに、シオン先輩は困ったように目を細めながら耳を塞いでいた。
シオン先輩は若干面倒臭そうにブラックの肩を両手で押し、距離をとった。
「何歳であろうと強い者は強い、それは君が一番分かっているだろう? 稀有な最年少入学者の元天才少年ボブ君」
「その名前で呼ぶンじゃねェっつってんだろォ!! チッ……もういい! ガキィ……ヘタレたシオンに代わって俺様が揉んでやる!! 来いッ!!」
ブラ……ボブ先輩は僕を一瞥し、闘技場の方へ首を振った。
正直展開についていけず戸惑う僕に、先輩は申し訳なさそうに眉尻を下げた。
「やれやれ……それが一番話が早そうだ…… シリウス君、悪いけどボブと一戦頼むよ」
「ア゛?」
ボブ呼ばわりにキレたのか、先輩の態度にキレたのかは不明だが、ボブ先輩は真っ赤になり血管を浮き立たせていた。
「分かりました……ボブ先輩、よろしくお願いします!!」
「ア゛ァ゛ァ゛!? ガキィィィ……このブラック・ジ・ナイトメアを舐め腐りやがって……憤怒の炎で焼き尽くしてくれるわ!!」
ボブ先輩はとうとう気力を体から漏れさせ、体から湯気を出していた。
真っ赤になりながらプルプル震えて湯気を出すヤンキー、控えめに言って悍ましい光景である。
「……シリウス君も中々やるねぇ」
そんな中、シオン先輩だけが楽しそうに笑みを湛えていた。
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