2 / 4
信じる者は――
しおりを挟む
ああ、なんて、向日葵。
「あれ、どしたん?」
貴女が、向日葵みたいに笑うから。太陽に晒された肌のように、私の頬が紅くなるのです。貴女と居ると、腐った肥溜めの世界もいくらかマシに見えて、私は愚かにも自分がどんな存在かを忘れそうになる。
「おーい、大丈夫かえ?」
太陽に、誰かを明るくしている自覚はない。ましてや向日葵に、誰かを救っているという自覚があるだろうか。いや、あるわけがない。だから私は――
(太陽に似た向日葵に焦がれるのだ)
「お清様は私の太陽だ」
「さいでっか」
腐れ縁の熱っぽい視線の先には、DQNパーティにやってきた馬鹿パリピを蹴散らすために暴風雨コイコイした土地神様。しかし茨木はツッコミに命を懸けていないので沈黙を守った。
「あれ、どしたん?」
貴女が、向日葵みたいに笑うから。太陽に晒された肌のように、私の頬が紅くなるのです。貴女と居ると、腐った肥溜めの世界もいくらかマシに見えて、私は愚かにも自分がどんな存在かを忘れそうになる。
「おーい、大丈夫かえ?」
太陽に、誰かを明るくしている自覚はない。ましてや向日葵に、誰かを救っているという自覚があるだろうか。いや、あるわけがない。だから私は――
(太陽に似た向日葵に焦がれるのだ)
「お清様は私の太陽だ」
「さいでっか」
腐れ縁の熱っぽい視線の先には、DQNパーティにやってきた馬鹿パリピを蹴散らすために暴風雨コイコイした土地神様。しかし茨木はツッコミに命を懸けていないので沈黙を守った。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
お前の娘の本当の父親、ガチでお前だったよ。酷えだろ、お前のカミさん托卵してやがったんだ。
蓮實長治
ホラー
え?
タイトルが何かおかしいって……?
いや、気にしないで下さい。
「なろう」「カクヨム」「アルファポリス」「Novel Days」「ノベリズム」「GALLERIA」「ノベルアップ+」「note」に同じモノを投稿しています。
※R15指定は残酷描写の為です。性描写は期待しないで下さい。
双廻
水鳴諒
ホラー
帝都、東京。元号は大正となり、次第に異国との戦禍の気配が近づいてきている。東京帝国大学で精神医学を学んでいる俺は、現在私宅監置の資料を取り纏めている。私宅監置とは、江戸頃まで遡る座敷牢といった風習を、法制度化したものであるというが、近代化を謳うこの国を思えば涙が出てしまうくらい劣悪なものだ。端的に言えば、精神病者――古い言葉で言えば瘋癲人などを、自宅で看るという制度である。調べる理由は、出身地の村における記憶が端緒だ。
※東京と村を舞台に、大正~現代の間を輪廻転生するホラーです。(他のサイトにも掲載しています)
復讐と脱獄
高橋希空
ホラー
主人公は唯一の家族である母を殺人犯に殺された。そんな彼はその殺人犯がいるという最も危険な牢獄の看守に就職したが、そこにいる囚人が何者かによって開け放たれ看守だからと追われる羽目に……。一緒に船に向かっていた囚人アルマに救われ、難を逃れるが……
※元にした原作小説はノベルアップ+と野いちごで読めます。ただ設定が全く違います。
※NOVERDAYSと小説家になろうにて公開中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる