4 / 11
合歓
しおりを挟む
柔肌に赤い蕾をたっぷり落として、まるで征服したような気分になって全ての血が沸きそうだ。
目元を紅色に染めて潤んだ漆黒の瞳と睫毛は、何ともいえぬ艶を漂わせていて、優飛は無意識のうち息をのんだ。もっとほしいと言うように伸ばされた手ごと抱きしめて、耳を甘く噛んで舐めれば、それよりもっと甘い声が頭を痺れさせた。
項に手をやって中指で、少し力をこめる。色めくそこに軽く歯を立てて、そこにも一つ、痕を。
ふらりと重力に沿って離れていきそうな夜空を抱きとめて、上着を敷いたソファに倒した。
「……んっ……」
美空は言葉を探しているようで、けれど口から出るのは弾む息ばかり。そして焦れたのか、肩や頬に手を伸ばしてくる。
大きな手がその嫋やかな手をさっと絡め取る。視線を絡み合わせながらお互い言葉を探して、やはり探し出す事はできないまま。
目元を紅色に染めて潤んだ漆黒の瞳と睫毛は、何ともいえぬ艶を漂わせていて、優飛は無意識のうち息をのんだ。もっとほしいと言うように伸ばされた手ごと抱きしめて、耳を甘く噛んで舐めれば、それよりもっと甘い声が頭を痺れさせた。
項に手をやって中指で、少し力をこめる。色めくそこに軽く歯を立てて、そこにも一つ、痕を。
ふらりと重力に沿って離れていきそうな夜空を抱きとめて、上着を敷いたソファに倒した。
「……んっ……」
美空は言葉を探しているようで、けれど口から出るのは弾む息ばかり。そして焦れたのか、肩や頬に手を伸ばしてくる。
大きな手がその嫋やかな手をさっと絡め取る。視線を絡み合わせながらお互い言葉を探して、やはり探し出す事はできないまま。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本
しましまのしっぽ
恋愛
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本です。
関西弁彼女の台本を標準語に変えたものもあります。ご了承ください
ご自由にお使いください。
イラストはノーコピーライトガールさんからお借りしました


シチュボ(女性向け)
身喰らう白蛇
恋愛
自発さえしなければ好きに使用してください。
アドリブ、改変、なんでもOKです。
他人を害することだけはお止め下さい。
使用報告は無しで商用でも練習でもなんでもOKです。
Twitterやコメント欄等にリアクションあるとむせながら喜びます✌︎︎(´ °∀︎°`)✌︎︎ゲホゴホ

【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》
小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です
◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ
◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます!
◆クレジット表記は任意です
※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください
【ご利用にあたっての注意事項】
⭕️OK
・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用
※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可
✖️禁止事項
・二次配布
・自作発言
・大幅なセリフ改変
・こちらの台本を使用したボイスデータの販売

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる