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合歓
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柔肌に赤い蕾をたっぷり落として、まるで征服したような気分になって全ての血が沸きそうだ。
目元を紅色に染めて潤んだ漆黒の瞳と睫毛は、何ともいえぬ艶を漂わせていて、優飛は無意識のうち息をのんだ。もっとほしいと言うように伸ばされた手ごと抱きしめて、耳を甘く噛んで舐めれば、それよりもっと甘い声が頭を痺れさせた。
項に手をやって中指で、少し力をこめる。色めくそこに軽く歯を立てて、そこにも一つ、痕を。
ふらりと重力に沿って離れていきそうな夜空を抱きとめて、上着を敷いたソファに倒した。
「……んっ……」
美空は言葉を探しているようで、けれど口から出るのは弾む息ばかり。そして焦れたのか、肩や頬に手を伸ばしてくる。
大きな手がその嫋やかな手をさっと絡め取る。視線を絡み合わせながらお互い言葉を探して、やはり探し出す事はできないまま。
目元を紅色に染めて潤んだ漆黒の瞳と睫毛は、何ともいえぬ艶を漂わせていて、優飛は無意識のうち息をのんだ。もっとほしいと言うように伸ばされた手ごと抱きしめて、耳を甘く噛んで舐めれば、それよりもっと甘い声が頭を痺れさせた。
項に手をやって中指で、少し力をこめる。色めくそこに軽く歯を立てて、そこにも一つ、痕を。
ふらりと重力に沿って離れていきそうな夜空を抱きとめて、上着を敷いたソファに倒した。
「……んっ……」
美空は言葉を探しているようで、けれど口から出るのは弾む息ばかり。そして焦れたのか、肩や頬に手を伸ばしてくる。
大きな手がその嫋やかな手をさっと絡め取る。視線を絡み合わせながらお互い言葉を探して、やはり探し出す事はできないまま。
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