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日課
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とある幹部を泊めた明くる朝、真剣な顔ですぐ引っ越せと言われた。夜中から明け方までずっと、どう見ても生きている人間ではない子供に物乞いされたらしい。
「あ、ごめんなさい忘れてましたぁ」
心当たりのある羊はその夜、二つのお握りを乗せた皿を寝室の隅に置くと、スッと子供が現れて、嬉しそうに両手でお握りを受け取って消えた。
「……コレ毎晩やってんのか」
「おにぎりだけで満足してくれるんだから可愛いものでしょう。蟹さんならズドンで済ませそうですけど」
「物理攻撃が効くのかはっきりしない存在にバカスカ撃てるか。弾と火薬の無駄だ。大体、お前が借りてる部屋だろうが」
傲岸不遜にみえて、怪しい動きがなければ意外と配慮してくれる人だなぁというのが羊の評価である。
「おにぎり食べます?」
「鮭と昆布にしろ」
「あ、ごめんなさい忘れてましたぁ」
心当たりのある羊はその夜、二つのお握りを乗せた皿を寝室の隅に置くと、スッと子供が現れて、嬉しそうに両手でお握りを受け取って消えた。
「……コレ毎晩やってんのか」
「おにぎりだけで満足してくれるんだから可愛いものでしょう。蟹さんならズドンで済ませそうですけど」
「物理攻撃が効くのかはっきりしない存在にバカスカ撃てるか。弾と火薬の無駄だ。大体、お前が借りてる部屋だろうが」
傲岸不遜にみえて、怪しい動きがなければ意外と配慮してくれる人だなぁというのが羊の評価である。
「おにぎり食べます?」
「鮭と昆布にしろ」
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