1 / 3
肝試し
しおりを挟む
肝試しの記念に花火しようという事になった。消化用のバケツを取りに一度車に戻ると、少し離れた場所に女の子達が乗ってきたであろう車が一台。好奇心疼くままにひょいと覗くと、最初に俺達に声をかけてきた女の子の首だけが助手席に置かれていた。
肝試しに行った。場所は部長が所有者に許可を貰ったので不法侵入にはならない。「見つけたよ」と部長が言うので見に行ってみると、箪笥に女の子が縛られて入っている。ギャッと皆外に出る。そして気付いた。部長、両親が風邪引いて来られなかった事に……。
建物も完全に撤去したしお祓いもしたのになぁ。心霊スポットなんて数十年前も昔の話。それでも夜になると嘗て肝試しに来た若者達が更地で騒いで全員息絶えるのを、夜明けまで繰り返している。
肝試しに行った。場所は部長が所有者に許可を貰ったので不法侵入にはならない。「見つけたよ」と部長が言うので見に行ってみると、箪笥に女の子が縛られて入っている。ギャッと皆外に出る。そして気付いた。部長、両親が風邪引いて来られなかった事に……。
建物も完全に撤去したしお祓いもしたのになぁ。心霊スポットなんて数十年前も昔の話。それでも夜になると嘗て肝試しに来た若者達が更地で騒いで全員息絶えるのを、夜明けまで繰り返している。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

とある夫婦の怪異譚(2/23更新)
狂言巡
ホラー
まだそこまで浸透はしていないものの『面倒な手続きを乗りきれば複数人で婚姻してもオッケー!』という法律が存在する世界観で、一妻多夫な資産家一家に関する短編連作、オカルト編です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる