私の『厭一行詩』(4/9更新)

狂言巡

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 花見に行きたいとごねる君を桜の樹の下に埋める夢を見た

 夢の中で彼岸花を編んだ筏に乗って川を下っていましたら鴉が啄んできて大変でしたよ、首から上は母そっくりでした

 夜が来ても店先に佇むカーネーションは血を吐いたかのような嘆きの紅色
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