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ロックオン【学生時代】
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「ねぇアンタ」
思っていたのとは違う声が出るが、気にせずターゲットに近付いた。けれど、ターゲットの方は気付いていないのか、止まる素振りなどみせずにそのまま歩いて行ってしまう。彼女の歩みに合わせて、髪を結った淡いピンクのリボンが宙を泳いでいる。可愛い、なんて軽率に思ってしまった。ホークス・ファルコンは今度こそ意識して不機嫌な声を出した。
「そこの、サーモンピンクのリボン付けてるアンタの事なんだけど」
すると、ターゲットはピタリと足を止めた。クルッと躰ごと振り返るターゲットに「そうそうアンタ」と頷きつつ彼女の前に立つ。
「アンタ、黒狼世鷹の恋人なんだって?」
この言葉が出た途端、先程までの警戒じみた表情をパッと変える彼女。
「……誰かと人違いしてませんか?」
真剣な表情で表情で考えた末にそんな台詞を出されて、ホークスは噴き出した。ターゲットは本気で不思議そうな顔をしているが、それはそうだろう。本人でさえも、笑った理由が解らないのだから。
「……アンタ、なんて名前?」
「え? 小鳩黒猫、です」
「黒猫ね。俺はファルコン」
「ファルコンさん、ですか」
覚える為なのか、オウム返しに呟いたターゲットにホークスは不敵な笑みを浮かべた。
「ファーストネームが知りたければ、観戦しに来い」
「え?」
それだけ言って、まだきょとんとしているターゲットを置いてサッサとホークスは立ち去る。これは、蒼龍の恋人じゃなくても観戦に来るだろうという期待を込めた上での発言である。
(ま、こう言っておけば、黒猫の事だ。気になって絶対会いに来るはず)
そう考えると何故か浮き立つ心境を、不快とは思わなかった。
思っていたのとは違う声が出るが、気にせずターゲットに近付いた。けれど、ターゲットの方は気付いていないのか、止まる素振りなどみせずにそのまま歩いて行ってしまう。彼女の歩みに合わせて、髪を結った淡いピンクのリボンが宙を泳いでいる。可愛い、なんて軽率に思ってしまった。ホークス・ファルコンは今度こそ意識して不機嫌な声を出した。
「そこの、サーモンピンクのリボン付けてるアンタの事なんだけど」
すると、ターゲットはピタリと足を止めた。クルッと躰ごと振り返るターゲットに「そうそうアンタ」と頷きつつ彼女の前に立つ。
「アンタ、黒狼世鷹の恋人なんだって?」
この言葉が出た途端、先程までの警戒じみた表情をパッと変える彼女。
「……誰かと人違いしてませんか?」
真剣な表情で表情で考えた末にそんな台詞を出されて、ホークスは噴き出した。ターゲットは本気で不思議そうな顔をしているが、それはそうだろう。本人でさえも、笑った理由が解らないのだから。
「……アンタ、なんて名前?」
「え? 小鳩黒猫、です」
「黒猫ね。俺はファルコン」
「ファルコンさん、ですか」
覚える為なのか、オウム返しに呟いたターゲットにホークスは不敵な笑みを浮かべた。
「ファーストネームが知りたければ、観戦しに来い」
「え?」
それだけ言って、まだきょとんとしているターゲットを置いてサッサとホークスは立ち去る。これは、蒼龍の恋人じゃなくても観戦に来るだろうという期待を込めた上での発言である。
(ま、こう言っておけば、黒猫の事だ。気になって絶対会いに来るはず)
そう考えると何故か浮き立つ心境を、不快とは思わなかった。
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