おかしな夫婦の閨房

捕食2

　足払いをかけて、華奢な肩を軽く押す。それだけで、淡島はいとも簡単にソファに仰向けに倒れこんだ。衝撃で乱れた髪を顔から払いのけている彼女に覆い被さる。足を絡めるように封じれば、やっと今の状況に気づいたのか淡島は元から大きな目を更に開いてフリーデンスリートベルクを凝視している。

「黒潮……？」
「渚先輩、誕生日プレゼントは俺ですよ。思う存分、堪能して下さいね」

　肝心の彼女の返事を聞かないまま、無防備な首元に顔を埋めた。