惑溺アゴーギク(1/7更新)

供宴

　プライベートビーチだからと言えば、情痕など気にせずアッサリ水着を着てノコノコ外に出た。

「ぁああ……っん、は……っんふぅ！　は、っあ！　あぁ、いぃ！」

　ちゃぷ、ちゃぷ……。
　打ち寄せては岩に当たって砕ける波の際、二人の男に挟まれる形で揺さぶられる女がいた。朝から海水浴とはただの口実で、人気のない岩間にドロップを連れこんですぐ、後ろからリンドウが深く突き上げながら項うなじを、前から胸を弄りながらガマズミがその赤い口唇を貪っていた。

「っひぅう……っんんぅ！　んっ、んん！」
「……っは、ナカにいっぱい出してあげる……」

　リンドウはそう囁くなり一際ズンと強く突き上げられ、ドロップは激しく反り返り、愛液を撒き散らすと、その内奥でドプリドプリと灼熱を受け止めた。入れ替わるようにして直ぐにガマズミの猛りを受け入れ、堪らず剥き出しの逞しい肩に噛みつきながら激動に耐えるドロップの下半身は、制御が壊れたように、貫かれるたびに、潮吹きを繰り返す。
　ぴしゅ、ぴゅる……。
　その全身は止まらない絶頂にガクガクと戦慄いた。

「っひぃぃいい！　っ……もぉらめ……っらめぇぇ……っあ、っあひぃ！　い……ッイィ！」
「……っ、ああ……っ、溶けてしまいそうだ……っ」

　快感に掠れた何ともアダルティックな声でそう囁かれて耳朶を咬まれ、強すぎる快感に虚ろな目になりながらドロップはもう何度目になるのかも判らぬ絶頂に心身を焼かれた。

「っんンぁああああ！」
「……っ、く、」

　絶え間なく雄達の欲望を注ぎ込まれ、受け止めたドロップの腹は不自然に膨れ、波のようにチャプチャプと微かに音を立てる。そのまま意識を手放したドロップを精悍な男二人は優しく抱え込み、そのままホテルへと消えて行った。彼らの後ろ姿は歪んだ至福にまみれており、うっとりと腕の中の愛しい女を見下ろす顔も、何処か人間から逸脱した美しさがあった。





　もうこれで　お前は　アンタは　私の　アタシの、女メスだ――。