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占い
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「欠片占いですよぉ」
差し出された小さな木箱には、色とりどりの硝子の欠片が入っていた。蘇芳君は赤、瑠璃子ちゃんは青、山吹君は黄色の選んだ。それから、蘇芳君は些細な事で癇癪を起して暴力沙汰を起こすようになり、瑠璃子ちゃんはネガティブを拗らせて引き籠もり、山吹君は危険な事ばかりに手を出して注目を集めたがった。
「おじさんはやんなかったの?」
「やったよ、透明の選んだ」
「それで?」
「特に何にもないなぁ」
なんて当たり障りのない聞こえる言葉で誤魔化した夜、硝子の欠片が入った木箱を手に雑踏へ入っていく。
差し出された小さな木箱には、色とりどりの硝子の欠片が入っていた。蘇芳君は赤、瑠璃子ちゃんは青、山吹君は黄色の選んだ。それから、蘇芳君は些細な事で癇癪を起して暴力沙汰を起こすようになり、瑠璃子ちゃんはネガティブを拗らせて引き籠もり、山吹君は危険な事ばかりに手を出して注目を集めたがった。
「おじさんはやんなかったの?」
「やったよ、透明の選んだ」
「それで?」
「特に何にもないなぁ」
なんて当たり障りのない聞こえる言葉で誤魔化した夜、硝子の欠片が入った木箱を手に雑踏へ入っていく。
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