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篝火の大望2
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文通相手は、異母姉弟でもあった。実際会った時、第一印象は『字の綺麗な変な男の子』だった。
「ユカちゃんの前世を知ってるんだ」
いっそ整いすぎているくらいの外見と不似合いなスピリチュアルめいた事を言って(心霊写真を二言三言で論破したくせに)、紫の手を取る。手相でもみるのかと思ったら、自分の頬に押し当てた。彼と触れ合うのは、嫌いではない。
「ねえ後生だよ。思い出さなくていいから、僕ともう一度恋をしてほしいんだ」
少し体温の低い頬に熱い涙が流れた。
「ユカちゃんの前世を知ってるんだ」
いっそ整いすぎているくらいの外見と不似合いなスピリチュアルめいた事を言って(心霊写真を二言三言で論破したくせに)、紫の手を取る。手相でもみるのかと思ったら、自分の頬に押し当てた。彼と触れ合うのは、嫌いではない。
「ねえ後生だよ。思い出さなくていいから、僕ともう一度恋をしてほしいんだ」
少し体温の低い頬に熱い涙が流れた。
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