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ビーフシチュー
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黒狼家の屋敷は広い。当然キッチンも。二日かけて作ったビーフシチュー。夫は全員健啖家で、巨大な鍋で作ってある。中身は深い赤銅色。愛犬が物欲しげに黒猫を見上げて尻尾を振っている。
「あぁ、ごめんなさいね、ドロップちゃん。もうこんな時間ね。ご飯にしましょうね」
黒猫はドロップ専用の皿に夕飯を入れてあげる。
「待て、お手、伏せ、えらい子、食べていいわよ」
ぐつぐつぐつぐつ……。
鍋の灰汁取りをしながら、レードルからぶちまけないように仕上げていく。
「そろそろ、いいかな」
ブイヨン、リオンの自家製トマトピューレ、すりおろしニンニクを入れて、あと十数分。
ぐつぐつぐつぐつ……。
「ただいま」
「お帰りなさい」
「いい匂いだね、ビーフシチューか」
「ライスとバケット、トマトのマリネと茸の佃煮がありますよ」
「あぁ、ごめんなさいね、ドロップちゃん。もうこんな時間ね。ご飯にしましょうね」
黒猫はドロップ専用の皿に夕飯を入れてあげる。
「待て、お手、伏せ、えらい子、食べていいわよ」
ぐつぐつぐつぐつ……。
鍋の灰汁取りをしながら、レードルからぶちまけないように仕上げていく。
「そろそろ、いいかな」
ブイヨン、リオンの自家製トマトピューレ、すりおろしニンニクを入れて、あと十数分。
ぐつぐつぐつぐつ……。
「ただいま」
「お帰りなさい」
「いい匂いだね、ビーフシチューか」
「ライスとバケット、トマトのマリネと茸の佃煮がありますよ」
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