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第110話 終わりを迎えて
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武勇祭、総合の部門での戦いは過去最大に激しかったと言っても過言ではなかった。
その激闘の末、見事勝利を勝ち取ったのはマリアだ。結果だけ見ればマリアが賞賛されるはずなのだが、彼女と互角に渡り合ったソフィアもまた、観客から賞賛の嵐を送られていた。
武勇祭、それぞれの部門の授与式を迎え、長いようで短い武勇祭は終わりを迎えた。
その後、俺たちは自宅に帰宅し、今は今日一日が変わる深夜の中、ベットで横になっていた。
だが、深夜になっても俺は寝れずにいる。その理由は……。
(……流石に、放って置けるわけないよな)
帰っている途中で垣間見た二人の表情……みんなには隠し通してるつもりだろうが、無理をしていたようにも見えた。
「二人が起きているか分からないけど……行ってみるか」
そう思い立ったら行動するのが一番。俺は自身のベットから起きて、部屋を出る。
そしておそらくそこにいるであろう部屋に向かい始める。
「……やっぱ、ここにいたか」
リビングのドアを開けて窓を見ると、そこには満月の月の光で照らされている夜空を眺めている彼女の姿があった。
「ソフィア」
「……お兄様?」
首を傾げながら夜空からこちらに視線を変えてくる妹……ソフィアの方に向かう。
「どうしてここに?眠れなかったのですか?」
「そんなところだ。そういうソフィアは?」
「ソフィアも……そんなところです」
そんなやり取りをして、彼女の隣に座り、前世とは少し違う夜空を眺める。
「……優勝、されたのですね。改めておめでとうございます。流石はお兄様です」
「ありがとう。そう言ってもらえて嬉しいよ」
「……はい」
会話が続かず、珍しく沈黙が支配する。ソフィアと会話する時はいつも会話が続くのだから、俺からしてみれば新鮮だ。
「……お兄様」
「……なんだ?」
「……私は……ソフィアは……とても、悔しいです」
ポツン……と膝の上で拳を作っている手の甲に涙が落ちる。
「勝てると、思っていましたのに……強くなったと、思っていましたのに……お姉様に勝つことが出来ませんでした……悔しくて悔しくて……涙が、抑えきれません……」
「……ソフィア」
本気で戦い、敗れた悔しさを露頭する彼女に俺は彼女の頭に手を置いて、その一言を呟いた。
「……強くなったな」
「……」
「ソフィアの勇姿、しっかりと見ていた。凄かったぞ。たった5年間、一生懸命頑張って、あんなに幼かったソフィアがマリアを追い詰めるほど強くなって……感動した」
「……ほんとう、ですか?ソフィアは……立派に、なれましたか?」
「あぁ。ソフィアはほんとに立派になっていた……だから」
俺は必死に平常心を保とうとしているソフィアの顔を抱き寄せる。
「今は……今だけは、その悔しさを吐き出していいんだ……我慢なんて必要ないんだからさ」
「……あぁ……やっぱり……お兄様には……敵いませんね」
それだけ呟き、必死に我慢していた悔しい感情を吐き出すように、静かに嗚咽を吐いた。
「……ソフィア、ほんとは期待していたんです……こんな時にもお兄様が来てくれるんじゃないかって……ふふっ、駄目ですね。こんな卑しいことを考えるなんて」
「そんなことないぞ。こんな時は誰かそばにいて欲しいと思うはずだ。だから、ソフィアが辛い時はいつだってそばにいてやるからな」
「……お兄様……ほんとうに、ありがとうございます……」
そうしてしばらく、ソフィアは俺の肩に顔を埋め、俺はその彼女の頭を優しくポンポンとリズムよく叩いて夜空を眺めるのだった。
◇
「……ありがとうございますお兄様。もう…大丈夫です」
「……そっか」
そう言ってきたのでソフィアから離れる。目が少し赤くなってるが、先ほどよりは顔色もスッキリとしている。
「お兄様。最後に頼みたいことがあります……聞いてくれますか?」
「ん?なんだ?」
「一度だけ、ソフィアと剣をぶつけてはくれませんか?」
ソフィアは地面から立ち上がり、収納ボックスから薄い水色のレイピア……凍絶を取り出してきた。
その様子を見て本気だと分かった俺も、その場に立ち上がってソフィアと向かい合うように収納ボックスから……神威を取り出す。
「ありがとうございます」
肯定だと答えだと分かったのか、ソフィアは隙を見せないように構え出す。
俺も彼女と向き合うように構える。
静寂の中、一枚の木の葉が俺たちの間で舞い……それが、合図だと言わんばかりに木の葉が地面に落ちたのと同時に動いた。
「「っ!!」」
カキンッ!!
お互いの剣先をぶつけ合った。腕に痺れがくるが、このまま神威を落とさないでソフィアと向き合う。
しばらく彼女と向き合って……俺たちはお互いに剣を収納ボックスへにしまった。
「……ありがとうございました。お兄様」
可憐に咲き誇る笑顔の妹の姿を見て、俺は思わず微笑んだ。
◇
その後、ソフィアは自室へと戻って行った。流石に疲れが溜まっていたのだろうか、少し足取りがおぼついていなかったが……先ほどよりもスッキリしていた様子だった。
「さて、お次は……」
そう言いながら、今度は彼女の…‥マリアの部屋の前に立ち、そのままノックをする。
……流石に寝てしまったかな、とか思っていたらすぐにドアが開いた。
「アクセル?」
「……俺が言うのもなんだけど、まだ起きてたんだな」
「えぇ、まぁ少し寝れなくて……もしかして、心配してくれたの?」
「少し顔色が優れていなかったからな、様子を見に来たんだ」
「そうなんだ……ごめんね、ソフィアに勝ったのに、心配させちゃって」
「……何かあったのか?」
「えっと……少し、入ってもらえる?」
マリアが部屋に入ってくれと促してきたので、俺はそれに釣られて彼女の部屋に入った。
「……これ」
「うん…‥寿命がきたのかな?ソフィアと戦ってる時に折れちゃったの」
そうして、ベットの上に置いてある彼女が愛用していた折れた剣が目に入った。
「これ、私が誕生日の時に初めてアクセルから貰ったプレゼントなの。だから、折れた時にちょっとショック受けちゃって……」
あぁ……そういうことか。死に戻りで何度も経験しているとは言え、大好きな弟から貰ったものを粗末にしてしまった彼女からすると、大分ショックを受けたんだろうな。
「……マリア。少しその剣、貸してくれないか?」
「え?え、えぇ、いいけど……なにするの?」
マリアから許可を貰ったので俺はベットに置いてある物を手に取る。
(……この人にあまり悲しい思いはさせたくないしな。これくらいなら……)
「……創造の力」
5年前よりも緻密な制御や虚無力の扱いが格段に上がった魔法で、マリアの剣を光で包み込む。
「あ、アクセル?」
姉のあっけらかんとした声が聞こえたが、今は答えれる暇がない。
彼女が扱う時に十二分に扱えれるように、そして今まで培った知識を剣に込めて……しばらく経ってようやくその作業が終わる。
(……うん。バッチリ)
出来栄えを見て、満足にしながら彼女にそれを渡す。
「ほら、マリア。少し時間が掛かったけど直したぞ」
マリアはそれを呆然と見ながら、俺から剣を受け取り、剣を持った驚いたようにこちらを凝視してある。
「……これ、ソフィアと同じ」
「あぁ、見た目はあんま変わらないけど、お前が使いやすいような性能にした。優勝したお祝いってやつだよ。改めて……武勇祭、優勝おめでとう。マリア」
そう言うと、マリアは目をパチパチと数回瞬きして……剣を持ったまま、こちらに力強く抱きついてきた。
「うぐっ……ま、マリア?」
「……また、貰っちゃったね。ネックレスといい、この剣といい……私、アクセルに貰ってばっかだなぁ……」
力強く抱きしめてる反面、声は涙声に漂っていた。そういえば、あのネックレス。未だに大切に使ってくれたっけ……そう考えてくるとこちらも嬉しくなる。
「……ありがとうアクセル。これ、絶対に大切にするね……!」
「……あぁ。そうしてくれると嬉しいよ」
確かにその声は涙で馴染んでいたが、それは悲しみではなく、嬉しさを漂わせていた。
……ひとまず、これで今回の件については終わりかな。
こうして、内容が濃い一日となった武勇祭はこれにて幕を下ろしたのであった。
その激闘の末、見事勝利を勝ち取ったのはマリアだ。結果だけ見ればマリアが賞賛されるはずなのだが、彼女と互角に渡り合ったソフィアもまた、観客から賞賛の嵐を送られていた。
武勇祭、それぞれの部門の授与式を迎え、長いようで短い武勇祭は終わりを迎えた。
その後、俺たちは自宅に帰宅し、今は今日一日が変わる深夜の中、ベットで横になっていた。
だが、深夜になっても俺は寝れずにいる。その理由は……。
(……流石に、放って置けるわけないよな)
帰っている途中で垣間見た二人の表情……みんなには隠し通してるつもりだろうが、無理をしていたようにも見えた。
「二人が起きているか分からないけど……行ってみるか」
そう思い立ったら行動するのが一番。俺は自身のベットから起きて、部屋を出る。
そしておそらくそこにいるであろう部屋に向かい始める。
「……やっぱ、ここにいたか」
リビングのドアを開けて窓を見ると、そこには満月の月の光で照らされている夜空を眺めている彼女の姿があった。
「ソフィア」
「……お兄様?」
首を傾げながら夜空からこちらに視線を変えてくる妹……ソフィアの方に向かう。
「どうしてここに?眠れなかったのですか?」
「そんなところだ。そういうソフィアは?」
「ソフィアも……そんなところです」
そんなやり取りをして、彼女の隣に座り、前世とは少し違う夜空を眺める。
「……優勝、されたのですね。改めておめでとうございます。流石はお兄様です」
「ありがとう。そう言ってもらえて嬉しいよ」
「……はい」
会話が続かず、珍しく沈黙が支配する。ソフィアと会話する時はいつも会話が続くのだから、俺からしてみれば新鮮だ。
「……お兄様」
「……なんだ?」
「……私は……ソフィアは……とても、悔しいです」
ポツン……と膝の上で拳を作っている手の甲に涙が落ちる。
「勝てると、思っていましたのに……強くなったと、思っていましたのに……お姉様に勝つことが出来ませんでした……悔しくて悔しくて……涙が、抑えきれません……」
「……ソフィア」
本気で戦い、敗れた悔しさを露頭する彼女に俺は彼女の頭に手を置いて、その一言を呟いた。
「……強くなったな」
「……」
「ソフィアの勇姿、しっかりと見ていた。凄かったぞ。たった5年間、一生懸命頑張って、あんなに幼かったソフィアがマリアを追い詰めるほど強くなって……感動した」
「……ほんとう、ですか?ソフィアは……立派に、なれましたか?」
「あぁ。ソフィアはほんとに立派になっていた……だから」
俺は必死に平常心を保とうとしているソフィアの顔を抱き寄せる。
「今は……今だけは、その悔しさを吐き出していいんだ……我慢なんて必要ないんだからさ」
「……あぁ……やっぱり……お兄様には……敵いませんね」
それだけ呟き、必死に我慢していた悔しい感情を吐き出すように、静かに嗚咽を吐いた。
「……ソフィア、ほんとは期待していたんです……こんな時にもお兄様が来てくれるんじゃないかって……ふふっ、駄目ですね。こんな卑しいことを考えるなんて」
「そんなことないぞ。こんな時は誰かそばにいて欲しいと思うはずだ。だから、ソフィアが辛い時はいつだってそばにいてやるからな」
「……お兄様……ほんとうに、ありがとうございます……」
そうしてしばらく、ソフィアは俺の肩に顔を埋め、俺はその彼女の頭を優しくポンポンとリズムよく叩いて夜空を眺めるのだった。
◇
「……ありがとうございますお兄様。もう…大丈夫です」
「……そっか」
そう言ってきたのでソフィアから離れる。目が少し赤くなってるが、先ほどよりは顔色もスッキリとしている。
「お兄様。最後に頼みたいことがあります……聞いてくれますか?」
「ん?なんだ?」
「一度だけ、ソフィアと剣をぶつけてはくれませんか?」
ソフィアは地面から立ち上がり、収納ボックスから薄い水色のレイピア……凍絶を取り出してきた。
その様子を見て本気だと分かった俺も、その場に立ち上がってソフィアと向かい合うように収納ボックスから……神威を取り出す。
「ありがとうございます」
肯定だと答えだと分かったのか、ソフィアは隙を見せないように構え出す。
俺も彼女と向き合うように構える。
静寂の中、一枚の木の葉が俺たちの間で舞い……それが、合図だと言わんばかりに木の葉が地面に落ちたのと同時に動いた。
「「っ!!」」
カキンッ!!
お互いの剣先をぶつけ合った。腕に痺れがくるが、このまま神威を落とさないでソフィアと向き合う。
しばらく彼女と向き合って……俺たちはお互いに剣を収納ボックスへにしまった。
「……ありがとうございました。お兄様」
可憐に咲き誇る笑顔の妹の姿を見て、俺は思わず微笑んだ。
◇
その後、ソフィアは自室へと戻って行った。流石に疲れが溜まっていたのだろうか、少し足取りがおぼついていなかったが……先ほどよりもスッキリしていた様子だった。
「さて、お次は……」
そう言いながら、今度は彼女の…‥マリアの部屋の前に立ち、そのままノックをする。
……流石に寝てしまったかな、とか思っていたらすぐにドアが開いた。
「アクセル?」
「……俺が言うのもなんだけど、まだ起きてたんだな」
「えぇ、まぁ少し寝れなくて……もしかして、心配してくれたの?」
「少し顔色が優れていなかったからな、様子を見に来たんだ」
「そうなんだ……ごめんね、ソフィアに勝ったのに、心配させちゃって」
「……何かあったのか?」
「えっと……少し、入ってもらえる?」
マリアが部屋に入ってくれと促してきたので、俺はそれに釣られて彼女の部屋に入った。
「……これ」
「うん…‥寿命がきたのかな?ソフィアと戦ってる時に折れちゃったの」
そうして、ベットの上に置いてある彼女が愛用していた折れた剣が目に入った。
「これ、私が誕生日の時に初めてアクセルから貰ったプレゼントなの。だから、折れた時にちょっとショック受けちゃって……」
あぁ……そういうことか。死に戻りで何度も経験しているとは言え、大好きな弟から貰ったものを粗末にしてしまった彼女からすると、大分ショックを受けたんだろうな。
「……マリア。少しその剣、貸してくれないか?」
「え?え、えぇ、いいけど……なにするの?」
マリアから許可を貰ったので俺はベットに置いてある物を手に取る。
(……この人にあまり悲しい思いはさせたくないしな。これくらいなら……)
「……創造の力」
5年前よりも緻密な制御や虚無力の扱いが格段に上がった魔法で、マリアの剣を光で包み込む。
「あ、アクセル?」
姉のあっけらかんとした声が聞こえたが、今は答えれる暇がない。
彼女が扱う時に十二分に扱えれるように、そして今まで培った知識を剣に込めて……しばらく経ってようやくその作業が終わる。
(……うん。バッチリ)
出来栄えを見て、満足にしながら彼女にそれを渡す。
「ほら、マリア。少し時間が掛かったけど直したぞ」
マリアはそれを呆然と見ながら、俺から剣を受け取り、剣を持った驚いたようにこちらを凝視してある。
「……これ、ソフィアと同じ」
「あぁ、見た目はあんま変わらないけど、お前が使いやすいような性能にした。優勝したお祝いってやつだよ。改めて……武勇祭、優勝おめでとう。マリア」
そう言うと、マリアは目をパチパチと数回瞬きして……剣を持ったまま、こちらに力強く抱きついてきた。
「うぐっ……ま、マリア?」
「……また、貰っちゃったね。ネックレスといい、この剣といい……私、アクセルに貰ってばっかだなぁ……」
力強く抱きしめてる反面、声は涙声に漂っていた。そういえば、あのネックレス。未だに大切に使ってくれたっけ……そう考えてくるとこちらも嬉しくなる。
「……ありがとうアクセル。これ、絶対に大切にするね……!」
「……あぁ。そうしてくれると嬉しいよ」
確かにその声は涙で馴染んでいたが、それは悲しみではなく、嬉しさを漂わせていた。
……ひとまず、これで今回の件については終わりかな。
こうして、内容が濃い一日となった武勇祭はこれにて幕を下ろしたのであった。
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