97 / 256
第97話 転生者
しおりを挟む
アレスのその発言で自身の心臓がドクッも飛び跳ねるような感覚に陥った。
「ねぇアクセルさん。どうなの……?いやこう言うべきかな?………君の中にいる誰かさん?」
「………さて、なんのことでしょうか?」
心臓をバクバクと音を立てながらも、動揺を見せないようにポーカーフェイスをする。
「あれ?答えてくれないの?うーん……ここは素直に答えるべき所だと思うんだけもなぁ……あっ!ラーナが渾身の奴いれた!」
客観的に見れば、純粋と思わせるその様子に思わず笑ってしまう所なんだが、今の俺はこいつの言っていることの不気味さに戦慄してしまっている。
「……仮に僕が転生者だとしたら、どうするんですか?」
「うん?別にどうもしないよ?」
そう答えて、俺の方を向いているアレス。俺は彼と視線を合わせないように視線を試合に向けている。
「えぇ……ねぇこっちに顔向けてくれないの?寂しいんだけど?」
「試合に夢中すぎて、ついですよ」
「僕の話を聞いていたのに?全くアクセルさんは……まぁでもいいや」
「ただ確認したかったの。それと……お礼かな?」
まるで俺が転生者という前提のように、アレスは試合に視線を戻して語る。
「ほら、この世界のキャラ達ってアレスも含めて凄い悲惨な運命に辿るでしょ?今戦っているあのラーナだって、親全員を失って国の為に一人で永遠に頑張る……虚しいじゃない?」
「………」
「君に憑依しているアクセルも同じだよ。家族や権力、住民……何もかも全て失って敵として立ちはだかる。まぁ僕的にはそれ含めて、とても最高だと思うんだけどね」
「……それは、どうして?」
「えっ?だってそうでしょう?困難に何度も何度もぶつかって挫折して、それでも立ち上がる……それが味方側のアレスも同様だ。それってさ……とっても素敵じゃないか」
……こいつは、彼ら彼女らを襲う悲劇も含めて最高だと言っているということなのか?
俺は正直なところ……理解できない。いやそんなのしたくない。
「だからさ、驚いちゃったんだよなぁ……君たちがこの学園に来ることにね」
「それも、アクセルさんだけじゃない。ソフィアやナーシャのようなメインヒロイン、本来いないであろうマリアやジーク、それに……あの混沌の魔女って言われている人達も……心の昂りを覚えたね」
奴のことを少しだけ視界に入れると、高揚しているのか、自身のすべすべな頬が少し赤らんでおり、目も焦点があってないように見えた。
「でももしかしたら幻かもしれないじゃん?だから敢えて君の……これを本人の前に言うのはどうかと思うけど、アクセルの所業を全部隠さずに言ったよ……そしたらね!」
すると無理矢理視界が試合からアレスの方へと向けられた。
今のアレスからはこの小説の主人公だとは嘘でも思えなかった。
「僕の発言に怒りを覚えるみんなの目つき!!それにソフィアちゃんの得意技の氷魔法も僕にお見舞いしたんだよ!?凄いことだよね?感動するよね?絶対に訪れるはずのない話が!物語が!今描かれているんだ!!僕は……ここが破裂しそうになった……」
そう言うと、俺の手が彼の心臓のところに寄せられる。強い力で握られているせいで、下手に動かすことも出来ない。
「ねぇアクセルさん。感じるでしょうこの胸の鼓動……!僕は今、最高に生き生きしているんだ………!!」
「……アレスさん」
絶句。きっと今の俺の状態を表すのであればこの言葉だ。それぐらい空いた口が塞がらない。
「だからさぁ。お礼を言おうと思ってね。こんな物語を作ってくれてありがとうってね。君が変えたんでしょ?レステンクール家の悲劇を」
「……僕からは何も言えませんね」
「えぇ~!?なんでここまで言っても認めないのさ!僕、凄い暴露したんだよ?せめてアクセルさんも秘密の一つや二つ言ったらどうなのさ!!」
「プライベートのことは機密情報なので」
「え、なにその対応……そこはなんかアクセルに似てないんだよねぇ」
はぁとため息を吐いて、俺の手首を離して、再びラーナの試合を見る……と思っていたが、どうやら終わってたらしい。
『そこまでっ!勝者、ラーナ選手!!』
アレス同様、凄まじい歓声がコロシアムのステージを包み込んだ。ラーナは自分が勝ったと思うと、少しだけこちらをチラ見してそのまま戻って行った。
「うーん……でも不思議なんだよねぇ。これでも僕、ここ世界の主人公なのに……何故か三人には好かれないんだよね。逆にアクセルさんには凄い興味を持たされている……うーん、謎だなぁ」
そう言って腕を組んで、頭を捻っているが……その原因は多分お前のその狂気さだと思うぞ。
「アレスさんの魅力に三人が気づいてないだけだと思います」
ただそんなことは言わない。仮面を被りつつ思ってもないことを言うが、彼は少しジト目になってこちらを見た。
「よく言うよ……君の方が好かれているじゃないか。はぁ、これも中身の差、なのかな……」
「いやそういうわけでは……」
そんなことを話し合っていると、建物内から放送の音が部屋中を鳴り響かさせる。
『放送する。まもなく第三試合が始まる。アクセル選手、ロデリーナ選手は至急準備せよ』
……どうやら三試合目は俺が出るようだ。名前が聞かれたのが分かると、俺はすぐに向かおうとする。
「ねぇアクセルさん」
だが、アレスの声が俺の通路を塞ぐように耳に入った。
「なんですか?」
「いや、最後に質問しようかなって」
飄々な態度のまま、彼はその質問を俺にぶつけた。
「アクセルさん……君は一体、何を目指しているの?」
「……目指しているもの、ですか」
「うーん、アクセルってキャラと君って凄く似てるんだ。僕が不愉快だと思わないくらいにね。でも……少しだけ、違うところがあるの」
「それが、今言ったことですか?」
「うん。まぁなんて言うんだろ、信念みたいな?多分あの悲劇を免れるために頑張ってとてつもない強くなったんだよね?それは凄いことだよ」
「……でも、今の君にはまるで信念というものが感じられない。小説を読んでいた時の気迫が、今は感じられないんだ」
「だから問うよ……君は一体、何がしたいの?」
「………」
「まぁ急がなくてもいいよ。たた、いつか答えを聞きたいだけだから」
じゃあ頑張ってね!っと言う声を聞いて、俺はそのまま会場に向かい、彼と離れて行った
「………」
俺はアレスの言葉を頭の中に置いてから、会場に行くべく彼に背を向けるように足を歩めたのだった。
「ねぇアクセルさん。どうなの……?いやこう言うべきかな?………君の中にいる誰かさん?」
「………さて、なんのことでしょうか?」
心臓をバクバクと音を立てながらも、動揺を見せないようにポーカーフェイスをする。
「あれ?答えてくれないの?うーん……ここは素直に答えるべき所だと思うんだけもなぁ……あっ!ラーナが渾身の奴いれた!」
客観的に見れば、純粋と思わせるその様子に思わず笑ってしまう所なんだが、今の俺はこいつの言っていることの不気味さに戦慄してしまっている。
「……仮に僕が転生者だとしたら、どうするんですか?」
「うん?別にどうもしないよ?」
そう答えて、俺の方を向いているアレス。俺は彼と視線を合わせないように視線を試合に向けている。
「えぇ……ねぇこっちに顔向けてくれないの?寂しいんだけど?」
「試合に夢中すぎて、ついですよ」
「僕の話を聞いていたのに?全くアクセルさんは……まぁでもいいや」
「ただ確認したかったの。それと……お礼かな?」
まるで俺が転生者という前提のように、アレスは試合に視線を戻して語る。
「ほら、この世界のキャラ達ってアレスも含めて凄い悲惨な運命に辿るでしょ?今戦っているあのラーナだって、親全員を失って国の為に一人で永遠に頑張る……虚しいじゃない?」
「………」
「君に憑依しているアクセルも同じだよ。家族や権力、住民……何もかも全て失って敵として立ちはだかる。まぁ僕的にはそれ含めて、とても最高だと思うんだけどね」
「……それは、どうして?」
「えっ?だってそうでしょう?困難に何度も何度もぶつかって挫折して、それでも立ち上がる……それが味方側のアレスも同様だ。それってさ……とっても素敵じゃないか」
……こいつは、彼ら彼女らを襲う悲劇も含めて最高だと言っているということなのか?
俺は正直なところ……理解できない。いやそんなのしたくない。
「だからさ、驚いちゃったんだよなぁ……君たちがこの学園に来ることにね」
「それも、アクセルさんだけじゃない。ソフィアやナーシャのようなメインヒロイン、本来いないであろうマリアやジーク、それに……あの混沌の魔女って言われている人達も……心の昂りを覚えたね」
奴のことを少しだけ視界に入れると、高揚しているのか、自身のすべすべな頬が少し赤らんでおり、目も焦点があってないように見えた。
「でももしかしたら幻かもしれないじゃん?だから敢えて君の……これを本人の前に言うのはどうかと思うけど、アクセルの所業を全部隠さずに言ったよ……そしたらね!」
すると無理矢理視界が試合からアレスの方へと向けられた。
今のアレスからはこの小説の主人公だとは嘘でも思えなかった。
「僕の発言に怒りを覚えるみんなの目つき!!それにソフィアちゃんの得意技の氷魔法も僕にお見舞いしたんだよ!?凄いことだよね?感動するよね?絶対に訪れるはずのない話が!物語が!今描かれているんだ!!僕は……ここが破裂しそうになった……」
そう言うと、俺の手が彼の心臓のところに寄せられる。強い力で握られているせいで、下手に動かすことも出来ない。
「ねぇアクセルさん。感じるでしょうこの胸の鼓動……!僕は今、最高に生き生きしているんだ………!!」
「……アレスさん」
絶句。きっと今の俺の状態を表すのであればこの言葉だ。それぐらい空いた口が塞がらない。
「だからさぁ。お礼を言おうと思ってね。こんな物語を作ってくれてありがとうってね。君が変えたんでしょ?レステンクール家の悲劇を」
「……僕からは何も言えませんね」
「えぇ~!?なんでここまで言っても認めないのさ!僕、凄い暴露したんだよ?せめてアクセルさんも秘密の一つや二つ言ったらどうなのさ!!」
「プライベートのことは機密情報なので」
「え、なにその対応……そこはなんかアクセルに似てないんだよねぇ」
はぁとため息を吐いて、俺の手首を離して、再びラーナの試合を見る……と思っていたが、どうやら終わってたらしい。
『そこまでっ!勝者、ラーナ選手!!』
アレス同様、凄まじい歓声がコロシアムのステージを包み込んだ。ラーナは自分が勝ったと思うと、少しだけこちらをチラ見してそのまま戻って行った。
「うーん……でも不思議なんだよねぇ。これでも僕、ここ世界の主人公なのに……何故か三人には好かれないんだよね。逆にアクセルさんには凄い興味を持たされている……うーん、謎だなぁ」
そう言って腕を組んで、頭を捻っているが……その原因は多分お前のその狂気さだと思うぞ。
「アレスさんの魅力に三人が気づいてないだけだと思います」
ただそんなことは言わない。仮面を被りつつ思ってもないことを言うが、彼は少しジト目になってこちらを見た。
「よく言うよ……君の方が好かれているじゃないか。はぁ、これも中身の差、なのかな……」
「いやそういうわけでは……」
そんなことを話し合っていると、建物内から放送の音が部屋中を鳴り響かさせる。
『放送する。まもなく第三試合が始まる。アクセル選手、ロデリーナ選手は至急準備せよ』
……どうやら三試合目は俺が出るようだ。名前が聞かれたのが分かると、俺はすぐに向かおうとする。
「ねぇアクセルさん」
だが、アレスの声が俺の通路を塞ぐように耳に入った。
「なんですか?」
「いや、最後に質問しようかなって」
飄々な態度のまま、彼はその質問を俺にぶつけた。
「アクセルさん……君は一体、何を目指しているの?」
「……目指しているもの、ですか」
「うーん、アクセルってキャラと君って凄く似てるんだ。僕が不愉快だと思わないくらいにね。でも……少しだけ、違うところがあるの」
「それが、今言ったことですか?」
「うん。まぁなんて言うんだろ、信念みたいな?多分あの悲劇を免れるために頑張ってとてつもない強くなったんだよね?それは凄いことだよ」
「……でも、今の君にはまるで信念というものが感じられない。小説を読んでいた時の気迫が、今は感じられないんだ」
「だから問うよ……君は一体、何がしたいの?」
「………」
「まぁ急がなくてもいいよ。たた、いつか答えを聞きたいだけだから」
じゃあ頑張ってね!っと言う声を聞いて、俺はそのまま会場に向かい、彼と離れて行った
「………」
俺はアレスの言葉を頭の中に置いてから、会場に行くべく彼に背を向けるように足を歩めたのだった。
15
お気に入りに追加
426
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる