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第四十五話 エジプト…別人格……褐色肌……うっ!頭が!?
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俺は目を覚ましました。
そこは自室ではなかった。
壁、床、天井は目がくらみそうなほど真っ白。
ドアや窓は見当たらない。
悟「あーはいはい。いつもの窓なぁぁい!!白い部屋ね。せっかく、ラーメン食べて気持ちよく寝てたってのに。」
と、ため息をつく。
悟「お!伊角に、狭間もいる!?」
伊角「狭間くん久しぶりだね、元気してた?」
狭間「うん、元気してたよ。それこそ伊角の方こそ病み上がりだろ?大丈夫なのか?」
そう伊角を心配かけるこの銀髪褐色肌の男の名前は狭間陸。小学生の頃にエジプトに親の事情で引っ越して最近になって帰って来た。伊角と俺の共通の友人である。
悟「というか、狭間も巻き込まれているとは……」
伊角「うん、驚きだね。」
狭間「何の話をしてるの?」
悟「いやいや、この空間に来て、なんか感じなかったのかよ。」
狭間「そういえば、ここどこ?」
伊角「狭間、ここに来る前に変なノートとか拾わなかった?」
狭間「変なノート?ああ、エジプトで拾ったあれかな?」
伊角「エジプトで拾ったの!?」
狭間「うん、それで一度指を切っちゃったくらいで、それ以外は何も。」
悟「ノートで指切りすぎじゃないか…?」
伊角「そのノートを拾ったのはいつ?」
狭間「うーん、二年前くらいじゃないかな?」
悟「そのノートを拾った時、近くに顔のない黒いスフィンクスみたいなのなかったか?」
狭間「そんなのなかったな。」
悟「うーん、違うのか……」
伊角「違うのかって?」
悟「ニャル子の話だよ、あいつの化身の一つに"顔のない黒いスフィンクス"ってヤツがあるんだが、その化身はエジプトでの目撃例が多いんだ。」
???「オレしゃまなら、見たことがあるぜ。その顔のない黒いスフィンクス"ってやつをヨォ。」
悟「いま、狭間何か喋ったか?」
狭間「ボクは何も言ってないよ…?」
悟「え?じゃ今のは?」
?「オレだよ。」
突如として、狭間の雰囲気が変わる。
髪の毛は逆立ち、目つきが悪くなっていく。
狭間?「…ハハハハハハハハ……。やっと出てこられた…。」
悟「誰だお前は!イス人かなんかか!?」
狭間「ッフフフフフ……違うねェ。オレは狭間陸が生み出した別人格。そうだなァ、マリクとでも呼んでもらうかねェ。」
悟「別人格って、どうした狭間?厨二病か?」
伊角「いや、あり得ない話じゃない。」
悟「まじで!?やっぱ厨二病なの!?」
伊角「違う、そこじゃない。別人格の方さ。解離性同一症は通常、小児期に圧倒的なストレスやトラウマを経験した人に発生する。」
マリク「そっちの頭良さそうなヤツは話が早くて助かるねェ。」
悟「あ゛?こいつ今俺のこと馬鹿って言ったか?」
マリク「このオレの主人格様がエジプトに引っ越したことは知ってるよなァ?」
悟「ああ、それから連絡が無かったから、心配ではあった。」
マリク「当時エジプトの小学校に送られた主人格様は、周りとうまく馴染めず、挙げ句の果てにイジメを受けたなァ。その多大なストレスがオレを生んだんだよォ!」
悟「そうだったのか……」
マリク「話はまだ終わらねぇぜ?オレが好き勝手に暴れられてイジメ自体は治ってオレが表に出る事も無くなったんだが、ある日に主人格様の意識が途切れてな。久しぶりに表に出たらその"顔のない黒いスフィンクス"を見たんだよォ。でもって、手には既にノートが握られてた。」
悟「結局は会ってたのか。」
マリク「だが……オレは闇が大好きでねぇ。まぁオレにとっちゃ、どいつもこいつも影みたいな存在だ。あのスフィンクスを見た程度なら俺にとっちゃなんの影響も出ないがな。」
伊角「でも、狭間くんの場合は別だ。君が表に出られたのも、彼がニャルを見て発狂したか、気絶したものによるだろうね。」
悟「つまり、擬似的な発狂無効ってコト!?この世界じゃ最強と言っても過言じゃねぇな。」
伊角「だけど、正気は徐々に蝕まれていく。深淵への到達は永久的な自我の損失と同義。君が平気でもそれは狭間があってこそだ。表が裏になれば、やがて裏は新たな表となる。そうなれば君の発狂耐性も消えることになる。」
マリク「まぁ、オレは別に主人格様に恨みがある訳では無いんでね。精々、死なずに足掻くさ。」
悟「恨みとかなかったんだ。てっきり狭間の体を完全に乗っ取るのかと…」
マリク「オレと主人格様には、オカルト研究もとい、考古学や歴史の探求という共通の趣味があってね。変な事に巻き込まれたかと思っていだか、別世界に実在する神の話なんぞされたら、お互いに興味をそそらせる。」
悟「ニャルを既に神と認知している…!?さすが闇から生まれた存在ダァ。」
伊角「神には碌なやついないからねー。かく言う私も神話生物の中でも人類視点、神格に近い部類であるけども。」
あれ?シナリオ進んで無くない?
そこは自室ではなかった。
壁、床、天井は目がくらみそうなほど真っ白。
ドアや窓は見当たらない。
悟「あーはいはい。いつもの窓なぁぁい!!白い部屋ね。せっかく、ラーメン食べて気持ちよく寝てたってのに。」
と、ため息をつく。
悟「お!伊角に、狭間もいる!?」
伊角「狭間くん久しぶりだね、元気してた?」
狭間「うん、元気してたよ。それこそ伊角の方こそ病み上がりだろ?大丈夫なのか?」
そう伊角を心配かけるこの銀髪褐色肌の男の名前は狭間陸。小学生の頃にエジプトに親の事情で引っ越して最近になって帰って来た。伊角と俺の共通の友人である。
悟「というか、狭間も巻き込まれているとは……」
伊角「うん、驚きだね。」
狭間「何の話をしてるの?」
悟「いやいや、この空間に来て、なんか感じなかったのかよ。」
狭間「そういえば、ここどこ?」
伊角「狭間、ここに来る前に変なノートとか拾わなかった?」
狭間「変なノート?ああ、エジプトで拾ったあれかな?」
伊角「エジプトで拾ったの!?」
狭間「うん、それで一度指を切っちゃったくらいで、それ以外は何も。」
悟「ノートで指切りすぎじゃないか…?」
伊角「そのノートを拾ったのはいつ?」
狭間「うーん、二年前くらいじゃないかな?」
悟「そのノートを拾った時、近くに顔のない黒いスフィンクスみたいなのなかったか?」
狭間「そんなのなかったな。」
悟「うーん、違うのか……」
伊角「違うのかって?」
悟「ニャル子の話だよ、あいつの化身の一つに"顔のない黒いスフィンクス"ってヤツがあるんだが、その化身はエジプトでの目撃例が多いんだ。」
???「オレしゃまなら、見たことがあるぜ。その顔のない黒いスフィンクス"ってやつをヨォ。」
悟「いま、狭間何か喋ったか?」
狭間「ボクは何も言ってないよ…?」
悟「え?じゃ今のは?」
?「オレだよ。」
突如として、狭間の雰囲気が変わる。
髪の毛は逆立ち、目つきが悪くなっていく。
狭間?「…ハハハハハハハハ……。やっと出てこられた…。」
悟「誰だお前は!イス人かなんかか!?」
狭間「ッフフフフフ……違うねェ。オレは狭間陸が生み出した別人格。そうだなァ、マリクとでも呼んでもらうかねェ。」
悟「別人格って、どうした狭間?厨二病か?」
伊角「いや、あり得ない話じゃない。」
悟「まじで!?やっぱ厨二病なの!?」
伊角「違う、そこじゃない。別人格の方さ。解離性同一症は通常、小児期に圧倒的なストレスやトラウマを経験した人に発生する。」
マリク「そっちの頭良さそうなヤツは話が早くて助かるねェ。」
悟「あ゛?こいつ今俺のこと馬鹿って言ったか?」
マリク「このオレの主人格様がエジプトに引っ越したことは知ってるよなァ?」
悟「ああ、それから連絡が無かったから、心配ではあった。」
マリク「当時エジプトの小学校に送られた主人格様は、周りとうまく馴染めず、挙げ句の果てにイジメを受けたなァ。その多大なストレスがオレを生んだんだよォ!」
悟「そうだったのか……」
マリク「話はまだ終わらねぇぜ?オレが好き勝手に暴れられてイジメ自体は治ってオレが表に出る事も無くなったんだが、ある日に主人格様の意識が途切れてな。久しぶりに表に出たらその"顔のない黒いスフィンクス"を見たんだよォ。でもって、手には既にノートが握られてた。」
悟「結局は会ってたのか。」
マリク「だが……オレは闇が大好きでねぇ。まぁオレにとっちゃ、どいつもこいつも影みたいな存在だ。あのスフィンクスを見た程度なら俺にとっちゃなんの影響も出ないがな。」
伊角「でも、狭間くんの場合は別だ。君が表に出られたのも、彼がニャルを見て発狂したか、気絶したものによるだろうね。」
悟「つまり、擬似的な発狂無効ってコト!?この世界じゃ最強と言っても過言じゃねぇな。」
伊角「だけど、正気は徐々に蝕まれていく。深淵への到達は永久的な自我の損失と同義。君が平気でもそれは狭間があってこそだ。表が裏になれば、やがて裏は新たな表となる。そうなれば君の発狂耐性も消えることになる。」
マリク「まぁ、オレは別に主人格様に恨みがある訳では無いんでね。精々、死なずに足掻くさ。」
悟「恨みとかなかったんだ。てっきり狭間の体を完全に乗っ取るのかと…」
マリク「オレと主人格様には、オカルト研究もとい、考古学や歴史の探求という共通の趣味があってね。変な事に巻き込まれたかと思っていだか、別世界に実在する神の話なんぞされたら、お互いに興味をそそらせる。」
悟「ニャルを既に神と認知している…!?さすが闇から生まれた存在ダァ。」
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