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第三十四話 うわっ!前から車が!

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 俺たちは坂を登っていく。
 前方に神社が見えてきた。
 小さな神社で横目で見てみると人がいないことがわかる。

 神社に〈聞き耳〉
 [悟 聞き耳(70)→スペシャル(7)
 伊角 聞き耳(60)→成功(24)]

 ガサガサと何か聞こえてくる。
 動物だろうか。
 神社の前を通り過ぎると

 カランカラン

 と後ろから鈴の音が聞こえてきた。
 続けてタンタンタン、と石段を降りるような音が聞こえてくる……
 先程見た時、神社に人はいなかったはずだ。
 ならば今降りて来たのはなんだ?

 SANチェック[0/1]
 [悟 正気度ロール(79)→成功(12)
 アイデア(75)→スペシャル(15)
 伊角 正気度ロール(73)→成功(66)
 アイデア(??)→スペシャル(27)]

 この神社周辺には野生の動物が沢山居たはずだ。
 貴方は今の一連が動物による物音だと思うことにし、振り返らなかった。

 ぶっちゃけた話きっとアイツだ。振り返るのは得策じゃない。

 坂を登り、信号のある T 字路についた。
 この先を曲がって下った先にコンビニがある。
 今は赤信号だ。
 しばらくすると信号が青になる。
 俺たちが渡り始め横断歩道の中央あたりに来た時、猛スピードで突っ込んできた車が確認もせずにカーブしてきた!

 悟「まずい、このまま歩いていたらぶつかる!」

 SANチェック [1/1d4]
 [悟 正気度ロール(79)→成功(37)
 SAN79→78
 INT × 3(45)→致命的失敗ファンブル(100)
 伊角 正気度ロール(73)→成功(21)
 SAN73→72
 INT × 3(??)→成功(78)]

 私は咄嗟の判断で足を前に出し、後ろを振り返ることなく横断歩道を駆け抜けた!
 車がそのままカーブしていった音がする。
 あとは坂道を下るだけだ。

 伊角「悟、おそっちは無事かい?」

 俺は咄嗟の判断で振り返り、渡る前の位置まで戻って来た。
 前を向き直せば、車がカーブしていくのが見える。
 あのままでは轢かれていただろう。
 ほっと息をする俺の耳に声が届く。

 【振り返ったな】

 ちょうど車がカーブしていった方から聞こえる。
 見れば黒い人影があった。

 【生かしておけない】

 【殺す】【恐怖せよ】【今から】【絶望】
 【振り返れ】【逃がさない】【必ず】

 俺を殺すという強い意志を感じる。
 それに恐怖していると、黒い影はフッと消えた。

 SANチェック[1/1d6]
 [正気度ロール(78)→成功(68)
 SAN78→77]

 悟「セーフって、ことでいいんだよな?」

 伊角「いや、アウトでしょ。」

 悟「そ、そうだよな。くっそ拳銃はやっぱ常備しておいた方がいいのかな?」

 伊角「悟、拳銃持ってるの!?銃刀法違反だよそれ!」

 悟「しょうがねぇだろ、あんな化け物共と毎週土日のどっかで会うってわかってんだ常備したくなるだろ。」

 伊角「そうはそうだね、私もあんな化け物に会ったらスタンガンとかぐらいはぶち込みたいよ。」

 悟「なんでそんなの持ってんの!?」

 伊角「前にストーカーされたことがあったからね、自己防衛?」
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