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第二十六話 起床

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 アラームが鳴り響き、俺は目が覚め体を起こす。周囲を確認し家であることに俺は安堵する。
 あんなに濃いクローズドシナリオを回ったのはいつぶりだろうか、最初はニャル子へのイラつきしかなかったけど何だかんだで楽しかったし、人のためにあんなに自分の気持ちを露わにしたのも久しぶりだったからか、心がスッキリしているような気もする。それに今から土日休みだ。ゆっくりと体と心を休めるとしよう。
 朝食を作ろうとベッドから立とうとした時LINEが入る。
 《LINE (ニャル)》
 (悟さーん!シナリオクリアお疲れ様です!)
 (お前さ、唐突にシナリオが始まるのはまだ許容するげどさ。寝てる最中に始まるようなシナリオを絶望の孤島終了してすぐに始めるのは止めてくれ。)
 (それはしょうがないですよ、僕だって本当にランダムにしてたんですから。でも良かったじゃないですか、技能値も成長してお友達も増えたんですから。)
 (それは、そうだけど。でもお前やっぱ趣味悪いよ、さすがに裏切りをさせたのは腹立った。)
 (当たり前じゃんだって僕ニャルラトホテプだよ?それに悟るんはあくまで僕を楽しませるための道具なんだから♡)
 (きっしょ、次会った時ぶん殴ってやる。)
 (おお怖い怖い。気を取り直してシナリオ報酬
 SAN値回復1d10+5ね)
 [1d10+5→15
 SAN66→81]
 (あと、今回頑張った悟にサプライズがあるんだ。)
 (サプライズ?)
 (それは来てからのお楽しみだよ。)

 悟「あいつからのサプライズとか碌なもん想像できねえ。とりあえず朝飯食ってシャワー浴びよう。」

 朝食を食べ、シャワーを浴びてひと段落したところでゲームをして数時間後、呼び鈴が鳴る。

 悟「あれ?今日誰か来る予定あったっけ?さーて誰が来るんだ?宗教勧誘か?それともNHKの集金か?何にせよちょっと見に行くか。」

 家の玄関を開けてみるとそこにいたのは信じられない光景だった。

 月島「おはようございます、悟さん!」

 悟「月島ちゃん、何でここに!?」

 そこには大っきめのトランクを持った月島ちゃんがいた。

 月島「あれ、連絡行ってませんでした?ニャルラトホテプ様が悟に面倒見てもらうようにと言ってくれてるはずなんですけど。」

 悟「あいつ、サプライズってそういうことかよ!ちょっと時間もらえるか月島ちゃん!」

 そう言って俺は部屋の片付け諸々を5分ほどでこなして再び月島ちゃんの所に行く。

 悟「ごめんね、ちょっと部屋が荒れてたもんで。もう大丈夫だ。上がってってくれ。」

 月島「お邪魔しまーす!」

 俺の今後の生活どうなっちゃんだーー!
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