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第九話 生還
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「我はカダスの地を治めし、ノーデンスである。人の子が、このようなところで我輩に何用か。」
「自分の家まで送り届けてもらいたく思います。カダスの王よ。」
「なるほど、我輩に願いを聞いてほしいと申すか。ふーむ、して、そちはなにをしてくれるのか?」
ですよねー。
「我輩に願いを聞いてほしいというのなら、何か表輩を楽しませよ。それか、なにかおもしろいものを持っていればそれを献上せぬか。人の子らはそんな取引ごとが大好きだと聞いているが?」
そうじゃん鍵見せるだけで良かったじゃん。
俺は銀の鍵を取り出し、ノーダンスに見せる。
「ホウ!それはなんとも珍しいものをもっているな。しかし、そんなものがあるのなら、我輩を頼らずとも好きなところへ行けるだろう?」
「いや、実は使い方と呪文を忘れてしまって良ければ教えていただきたいと。」
「なんと、使い方を知らないのか!なるほど、それならば輩にする願い事は決まったようなものだ。その使い方を我輩に聞けば良い。それを正しく使うことができれば、お前たちは自分たちの行きたいところへ行けると保証するぞ。それはお前たちが持っていた方がいい。だから、我輩には別の面白いものを献上するか、我輩を楽しませる芸を見せるかだな。」
どうすっかなー、芸術技能は持ってないし、俺じゃ解決できな...ニャル使えばいけるかッ!
「面白いものかどうかはわからないのですが、ここにいるニャルラトホテプで良ければ差し上げますよ。」
「は?えっ、ちょ!待ってくださいよ悟さん!いくら何でも僕を物扱いかい⁈」
「だってお前が俺を非日常にぶち込んだんだから責任取れよな。」
「責任を取るって、もしかして僕が君の子を……////」
「お前この場に及んで下に走るな!」
「ほっほっほ、愉快愉快。確かにそこにおるのはニャルラトホテプのようじゃな、ニャルラトホテプが人の子にここまで執着するとは、傑作じゃな!ならばよろしい。お前の願いを叶えてやろうじゃないか!使い方は単純じゃ。呪文を唱えながら、夕日か朝日に向かって9回ひねればよい。その時に自分の行きたい場所を思い浮かべていれば、その場所へと移動できるはずじゃ。
呪文はこうである。『我は願う。鍵に宿りし魔力の導きに従い、夢見し地へと旅立つことを。』
簡単じゃろう?周りの人間も、それぞれの思い描く場所へと飛ぶことになるだろうな。」
「ありがとうございます、ノーデンス様。」
「ほっほっほ、良いってことよ、わしも長らく生きてきたがお主のようなニャルと対等に話してある人間はなかなかおらぬ、それ故に珍しものを見させてもらったわ。」
そして俺は鍵を手にして呪文を唱える。
『我は願う。鍵に宿りし魔力の導きに従い、夢見し地へと旅立つことを。』
呪文を唱え終わり、鍵をひねると、突然に周りの景色が眩しく輝くのを感じる。眩しさに目を閉じてしまい。やがて目を開けると、そこは俺の家だった。
「自分の家まで送り届けてもらいたく思います。カダスの王よ。」
「なるほど、我輩に願いを聞いてほしいと申すか。ふーむ、して、そちはなにをしてくれるのか?」
ですよねー。
「我輩に願いを聞いてほしいというのなら、何か表輩を楽しませよ。それか、なにかおもしろいものを持っていればそれを献上せぬか。人の子らはそんな取引ごとが大好きだと聞いているが?」
そうじゃん鍵見せるだけで良かったじゃん。
俺は銀の鍵を取り出し、ノーダンスに見せる。
「ホウ!それはなんとも珍しいものをもっているな。しかし、そんなものがあるのなら、我輩を頼らずとも好きなところへ行けるだろう?」
「いや、実は使い方と呪文を忘れてしまって良ければ教えていただきたいと。」
「なんと、使い方を知らないのか!なるほど、それならば輩にする願い事は決まったようなものだ。その使い方を我輩に聞けば良い。それを正しく使うことができれば、お前たちは自分たちの行きたいところへ行けると保証するぞ。それはお前たちが持っていた方がいい。だから、我輩には別の面白いものを献上するか、我輩を楽しませる芸を見せるかだな。」
どうすっかなー、芸術技能は持ってないし、俺じゃ解決できな...ニャル使えばいけるかッ!
「面白いものかどうかはわからないのですが、ここにいるニャルラトホテプで良ければ差し上げますよ。」
「は?えっ、ちょ!待ってくださいよ悟さん!いくら何でも僕を物扱いかい⁈」
「だってお前が俺を非日常にぶち込んだんだから責任取れよな。」
「責任を取るって、もしかして僕が君の子を……////」
「お前この場に及んで下に走るな!」
「ほっほっほ、愉快愉快。確かにそこにおるのはニャルラトホテプのようじゃな、ニャルラトホテプが人の子にここまで執着するとは、傑作じゃな!ならばよろしい。お前の願いを叶えてやろうじゃないか!使い方は単純じゃ。呪文を唱えながら、夕日か朝日に向かって9回ひねればよい。その時に自分の行きたい場所を思い浮かべていれば、その場所へと移動できるはずじゃ。
呪文はこうである。『我は願う。鍵に宿りし魔力の導きに従い、夢見し地へと旅立つことを。』
簡単じゃろう?周りの人間も、それぞれの思い描く場所へと飛ぶことになるだろうな。」
「ありがとうございます、ノーデンス様。」
「ほっほっほ、良いってことよ、わしも長らく生きてきたがお主のようなニャルと対等に話してある人間はなかなかおらぬ、それ故に珍しものを見させてもらったわ。」
そして俺は鍵を手にして呪文を唱える。
『我は願う。鍵に宿りし魔力の導きに従い、夢見し地へと旅立つことを。』
呪文を唱え終わり、鍵をひねると、突然に周りの景色が眩しく輝くのを感じる。眩しさに目を閉じてしまい。やがて目を開けると、そこは俺の家だった。
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