もと勇者だったけど酒場の店主やってます

クロ☆龍

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取り敢えず

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 時計を見て今日はまぁまぁな客足だったなと思いながら 閉めるかを考える。
 因みに今は潰れた客が一人と #ピーター__サボリ魔_#がグラス磨きに入ってる。

 明日の必要な食材をチェックしに取り敢えず隣の部屋を見に行く。

 部屋 というには狭い ただのストック置き場。小さい冷凍庫と棚を置いて 保存のきく缶詰や乾物を突っ込んでいる。因みにワインはあまりくわしくないのでワイン用の保管庫は特別になくここに置かれている。

 閉めるには微妙に早い時間。普段面倒で月終わりにしかしない賞味期限チェックでもしようかな と 缶詰に手を伸ばす。

 ツナ缶 鯖缶 フルーツ缶 買っていて忘れていた 鶏肉の加工食品缶。これは まだ日は大丈夫だが、忘れそうなんで 明日にでも使おう

 ふと 一回り小さい缶詰が奥から出てきた。…トマトジュースだ。

 そのとき ドアベルが鳴った。来客か?

『あれ?ゆー君いないのかい?』
また あいつだ。てか ピーター役立たずなにしてる?

「いるよ」

開いてるんだし 要るに決まっているでしょう。カウンターに戻ると もと同僚が出来上がって存在していた。

『最近 運が悪くてね。控えてたんだけど』やっぱり家にじっと出来なくてね。マリアもいないし つまんないし 
聴いてないのに ずっと喋っている 聖職者がきいて呆れる。
 
昔から変わらない彼は 行く先行く先の町から村であろうが 女であれば口説くのが挨拶かと言わんばかりに口説く。

コイツの見た目が 
透ける白さの肌 
新緑を思わせる緑の瞳
それを縁取る長い睫毛 
髪の色は白に近い金色の髪を緩く三つ編みにし背中に流し 
顔の造形美だと 儚い系だが 細マッチョというのか服を脱ぐと意外と筋肉質な身体でギャップが良い…が落ちた女性陣の話だ。自分はどうでもいいし 巻き込まないで欲しい。

 今日は儚い美人ではなく しっかりしろよ兄さん と言わんばかりの酔っ払いに出来上がっている。

 『この間のストーキングの彼女とはちゃんとおわったのかい?』

?マユミ?メアリ?誰の話ときたもんだ。神よ いや 魔王なぜ彼を裁かない。
ピーターなんかメモ帳だしてるしな。普段から持ってるならメモして仕事しろ。

 で、閉店間際にどうして来たんだ?
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