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玉手箱の取説
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今日も今日とて閑古鳥が巣作りに精を出しているのか?暇を通り越した 静かな時間が酒場を包んでいる。
我が店の常連アリスが昔の話をグチグチ喋り出した。閑古鳥が喋ってるようなもの。売り上げには対して変わらない
彼女はスタイルは良い。男ウケよい身体なのだ。胸とお尻に目をいく大きさ。髪は胸にかかるほどの長さ。ちょっと天パがありほどよくウエーブがかかっている。本人もスタイルには自信があるので体の線がでる服装を好む。
特に自慢の胸は…目が合った
「目がヤラしい。ゆーちゃん話聞いてる?あの なんて言ったかな」ギルとかいう街に やたら見た目のいい男の子ばかり集めた店あったでしょ?ほら!
魔王に支配されていた北の地域にあった街 ギル 。
昔は戦士が沢山その街から出ていたそうだが、近くの村に魔王が出たとの情報で戦士達が向かうとデマ。その間に街が魔王の手に堕ちてしまい 俺たちが行ったときは怠惰的な街になっていた。
ギャンブル、薬、売春…あらゆるモノが横行し それが当たり前の毎日になっていた。
まあ、俺たちの手により魔王の息はかからなくなったが、一度染まったモノはなかなかシロにはならなく、今は表面上はカジノの街として栄えている らしい。
「そのギルの店の男の子を見たのよ。そこの路地で」そうゆう事もあるだろう?何をそんなに興奮する所なのか?
てか よく顔を覚えていたな。何年まえの話だ?あれは。
「顔が変わってないのよ?あの時から。」?話が分からない?
「だからね!歳をとってないのよ!」
…ん。飲み過ぎたか?
アリスの話はこうだ。あれからうん年経った今、この街でギルの人間しかも顔がかなり気に入っていたやつが 向かいから歩いてきた。一瞬は他人の空似か、親族か?とも思ったらしいが 明らかに 当時ギルにかけられた魔王の魔法の残骸を嗅ぎ取り 思わず 条件反射で絞め殺そうと手が伸びた(物騒な姉さんだ)
しかし、なんせ顔が当時のまま。アリスや俺とて歳月で多少は老けた。アリスは首にギリギリの力をいれて吐かせたらしい(とんだ勇者のパーティだ。ヤクザの取り立てよりエグい)
「永遠に若く美しいは 乙女の夢でしょ。」特に私は世界の宝なんだから美しいままでいなくっちゃ
はいはい。ハイは一回。はい。
ゲロッた内容はやはり魔王の魔法の影響だったそうだ。
中身は俺たちもビックリな年寄りで、魔王に魔法をかけられた当時のままから肉体が歳をとれなくなってしまったそうだ。永遠の若さ。の引き換えに永遠に普通の生活を奪われた。
歳をとれないために一つの集落に長く暮らせず、同じ店の仲間は次々に心を病んでしまい音信不通になったそうだ。
いっそ殺してくれと泣きつかれた。と
…話が変な方向に向いた気がするがアリス?
若く美しいは正義だと思うのよ私は。
なのに寂しい、死にたい、でも自分では死ねないなんて 私からしたら はぁ?て感じなの。
お前はそうだろうが普通は そんなもんだろう。1人っきりで永遠に彷徨うものだぞ?せめて理解者が側にいたらいいだろうが
ドアベルが鳴る
「タイミングぴったりよ。ピーター♡」
入ってきたのはおそらく 話の人物なのだろう。
見た目は18歳ぐらい 細くて身長も低い。全体的に栄養失調気味のぱっきんのお兄さんだ。アリスと並ぶとカモメにしか見えない。
しかし、見た目と違い 年寄り特有の達観、いや諦めたような目をしている。
「ピーター。今はどうやって生活してるの?」つい聞いてしまった。答えを知ってる 分かっているのに。
「出来ることはこの身体では限られているんで」戦士の街の生まれだが恥ずかしい限りなんですが 僕は体力もないので剣ももてないし、何より筋肉がつきにくい体質みたいで と自嘲気味に笑う。アリスが目で話しかけてくる。分からないふりをする。
私はこの店に足りないものがあると思うのよ!
イケメンよ!イケメンの店員よ。だから流行らないのよ!
言い切るな。
見つめるな。
見せつけるな(アリスが谷間を強調して脅迫する)
何よりここなら私が魔法を研究出来るし、(本音はこれ)ゆうちゃんは勇者だったし、ゆーちゃんも歳をあまりとれないのよね。
だから ここがピッタリ☆勝手に決めつけてきた。
「サービス業なら力仕事より自信はあります!給料はいりません!」ただ、1人にはなりたくないんです。住み込みで、働かせてください。
伝説の勇者と働きたい!
…泣き落としできたよ。
いきなりだよな。だけどな
「研修期間ひと月。部屋はここの屋根裏部屋。」流石に儲けてはないが給料はだすが、店の仕事以外 家の掃除洗濯も出来るか?
人がよすぎるのも考えものか。アリスは早くも勝手に住居スペースにピーターを連れて行った。
やだ!ゆーちゃん 屋根裏部屋物置きじゃない!
ぎゃあぎゃあと騒ぎ声が階段から降ってくる。
無視してグラスのチェックをし始めると住居スペースと店舗を繋ぐ扉からピーターが顔を出していた。
「これから 宜しくおねがいします!」泣き笑いの顔で見てくる。顔が濡れているからかホコリが付いている。
店の扉を開けて、クローズの表札をかけた。
店が埃っぽいから 今日は閉める。
アリス、それじゃあ掃除か散らかしてるのかわからない!
怒りながら掃除を始めたはずなのに何故か笑いが止まらなくなってきた。
我が店の常連アリスが昔の話をグチグチ喋り出した。閑古鳥が喋ってるようなもの。売り上げには対して変わらない
彼女はスタイルは良い。男ウケよい身体なのだ。胸とお尻に目をいく大きさ。髪は胸にかかるほどの長さ。ちょっと天パがありほどよくウエーブがかかっている。本人もスタイルには自信があるので体の線がでる服装を好む。
特に自慢の胸は…目が合った
「目がヤラしい。ゆーちゃん話聞いてる?あの なんて言ったかな」ギルとかいう街に やたら見た目のいい男の子ばかり集めた店あったでしょ?ほら!
魔王に支配されていた北の地域にあった街 ギル 。
昔は戦士が沢山その街から出ていたそうだが、近くの村に魔王が出たとの情報で戦士達が向かうとデマ。その間に街が魔王の手に堕ちてしまい 俺たちが行ったときは怠惰的な街になっていた。
ギャンブル、薬、売春…あらゆるモノが横行し それが当たり前の毎日になっていた。
まあ、俺たちの手により魔王の息はかからなくなったが、一度染まったモノはなかなかシロにはならなく、今は表面上はカジノの街として栄えている らしい。
「そのギルの店の男の子を見たのよ。そこの路地で」そうゆう事もあるだろう?何をそんなに興奮する所なのか?
てか よく顔を覚えていたな。何年まえの話だ?あれは。
「顔が変わってないのよ?あの時から。」?話が分からない?
「だからね!歳をとってないのよ!」
…ん。飲み過ぎたか?
アリスの話はこうだ。あれからうん年経った今、この街でギルの人間しかも顔がかなり気に入っていたやつが 向かいから歩いてきた。一瞬は他人の空似か、親族か?とも思ったらしいが 明らかに 当時ギルにかけられた魔王の魔法の残骸を嗅ぎ取り 思わず 条件反射で絞め殺そうと手が伸びた(物騒な姉さんだ)
しかし、なんせ顔が当時のまま。アリスや俺とて歳月で多少は老けた。アリスは首にギリギリの力をいれて吐かせたらしい(とんだ勇者のパーティだ。ヤクザの取り立てよりエグい)
「永遠に若く美しいは 乙女の夢でしょ。」特に私は世界の宝なんだから美しいままでいなくっちゃ
はいはい。ハイは一回。はい。
ゲロッた内容はやはり魔王の魔法の影響だったそうだ。
中身は俺たちもビックリな年寄りで、魔王に魔法をかけられた当時のままから肉体が歳をとれなくなってしまったそうだ。永遠の若さ。の引き換えに永遠に普通の生活を奪われた。
歳をとれないために一つの集落に長く暮らせず、同じ店の仲間は次々に心を病んでしまい音信不通になったそうだ。
いっそ殺してくれと泣きつかれた。と
…話が変な方向に向いた気がするがアリス?
若く美しいは正義だと思うのよ私は。
なのに寂しい、死にたい、でも自分では死ねないなんて 私からしたら はぁ?て感じなの。
お前はそうだろうが普通は そんなもんだろう。1人っきりで永遠に彷徨うものだぞ?せめて理解者が側にいたらいいだろうが
ドアベルが鳴る
「タイミングぴったりよ。ピーター♡」
入ってきたのはおそらく 話の人物なのだろう。
見た目は18歳ぐらい 細くて身長も低い。全体的に栄養失調気味のぱっきんのお兄さんだ。アリスと並ぶとカモメにしか見えない。
しかし、見た目と違い 年寄り特有の達観、いや諦めたような目をしている。
「ピーター。今はどうやって生活してるの?」つい聞いてしまった。答えを知ってる 分かっているのに。
「出来ることはこの身体では限られているんで」戦士の街の生まれだが恥ずかしい限りなんですが 僕は体力もないので剣ももてないし、何より筋肉がつきにくい体質みたいで と自嘲気味に笑う。アリスが目で話しかけてくる。分からないふりをする。
私はこの店に足りないものがあると思うのよ!
イケメンよ!イケメンの店員よ。だから流行らないのよ!
言い切るな。
見つめるな。
見せつけるな(アリスが谷間を強調して脅迫する)
何よりここなら私が魔法を研究出来るし、(本音はこれ)ゆうちゃんは勇者だったし、ゆーちゃんも歳をあまりとれないのよね。
だから ここがピッタリ☆勝手に決めつけてきた。
「サービス業なら力仕事より自信はあります!給料はいりません!」ただ、1人にはなりたくないんです。住み込みで、働かせてください。
伝説の勇者と働きたい!
…泣き落としできたよ。
いきなりだよな。だけどな
「研修期間ひと月。部屋はここの屋根裏部屋。」流石に儲けてはないが給料はだすが、店の仕事以外 家の掃除洗濯も出来るか?
人がよすぎるのも考えものか。アリスは早くも勝手に住居スペースにピーターを連れて行った。
やだ!ゆーちゃん 屋根裏部屋物置きじゃない!
ぎゃあぎゃあと騒ぎ声が階段から降ってくる。
無視してグラスのチェックをし始めると住居スペースと店舗を繋ぐ扉からピーターが顔を出していた。
「これから 宜しくおねがいします!」泣き笑いの顔で見てくる。顔が濡れているからかホコリが付いている。
店の扉を開けて、クローズの表札をかけた。
店が埃っぽいから 今日は閉める。
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怒りながら掃除を始めたはずなのに何故か笑いが止まらなくなってきた。
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