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祭りの夜は何かが起きる?
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人間が住める大地はだんだんと増えたと言われるが、まだまだモンスターがはびこり、魔王が世代が3世になった。
魔王の城は代々 勇者と言われるパーティに討伐されるとはいえ、魔王は倒される運命に刃向かうように …沢山の子孫を残し各地に配備し、その地域のモンスターを統括している。
こんな人間のような知識をもってこの代こそは討伐されないぞ!打倒勇者!!とスローガンをあげてるとか ないとか。
魔王の城から対極的な大陸に位置するこの国はいちよう人間の王様が治めている中心都市だ。
昔からある旧都市と新しく出来た新都市が光と影のように王宮を取り囲み 迷路のような街になっている。
今日は新しい勇者が来る年で、行事の一部化に王宮では魔王が出しているスローガンに対して、打倒とかウケる。どうせ勇者が勝つのに何熱くなってるの?とかなりナメた声明を全世界に発信してしまったらしい
出してしまったのだ間違えて。今の国王が。クリックひとつで
人間世界に流通しているネットワークで冒険者達の今が分かるシステム。世界のどこにどんなモンスターが生息してるとか ダンジョンの最新地図。なんと魔王の今の顔とかも分かる。魔王の写真て誰だよ撮ったの?とネットワーク管理者が頭をひねってるとか言われてるが 魔王の自撮り説も浮上して裏ネットで上がっている。
さてさて 話を戻して
この世界は魔王に侵略されんと常に危機があり、魔王を倒せるのは 選ばれた勇者のみとされている
ここで問題なのが 選ばれた勇者
誰がいつ選ぶのか?
何処から生まれるのか?
性別は?
てか 何年何月何日に勇者なのか?
…わからないのだ
勇者=正義=魔王倒す
は常識としてこの世界では疑ったりはするものは無い。
生まれた時に痣がある!誰が言い出したかわからないデマで鼻息荒くした親御さん達が幼児を連れて王宮に押しかけてきた年があった。
王宮もパニックになり、一人一人をみるはめになったらしい
とりあえず、5年経って勇者の自覚があるようならまた王宮に来るよう説得し、次にまたガセが流れ、同じことになることを見越し、5年ごとに勇者(自称)を城に入れて勇者の旅立ちを祝う式典を開く事を世界に約束した。
5年と云うのは毎年だと予算的に厳しく、かといって勇者の定義がなく自己判断で魔王を倒しに行ってくれる有難い人間を邪険に扱うのは非情であると先代の王様が決め、この時期になると勇者と勇者と一緒に旅に出て箔を付けようとする冒険者達が集まり賑やかになる。
実際 勇者はこの20年は出ておらずただの祭りとなっている。
先代の王様が亡くなり、今年から今の王様に代が変わったのだがそれが話の冒頭に戻るがアホ王と呼ばれるバカをやらかし、周りの家臣たちがアホ王の後始末に駆り出され 身内だけに本人は言っているらしいのだが呟いた発言を 間違って世界に発信したらしい
直ぐに削除はされたがネットワークに一度上がった物は消すことは難しく裏ネットからまた表に上がったのが一昨日。
さすがアホ王。アホ王万歳なのだ
かくして、本日からひと月ほどは祭りで王宮周辺の都市は人口が爆発するのだ。
周りの小さな町や村も、一度王宮を勇者を拝もうとやってくる観光客を見越して民泊を経営し、お土産物屋を開き、流れの道化師がテントを張り見世物小屋を開く。
前王は賢く、勇者関連のイベントをひと月間は税金対象外とし、ちゃんと申請すれば王宮のネットにて宣伝も無償で広告を掲載すると約束した。
申請をすることにより、ネットにて安心安全を観光客にアピールし、セットでやってくる冒険者達のおかげでモンスターの待遇率を下げることも出来ると考えたわけだ。
おかげで周辺の住民達にとっても勇者大歓迎!勇者の家族様ありがとう!!となり5年に一度のイベントは大事な収入源になったのだ。
そんなこんなでこの時期はこの酒場も例に漏れず 大繁盛!
…となれば 有り難いのだが、表の新都市に大半の客が消えていき、夕暮れ時には安い隣町の民泊を借りている者たちは どんなにいつもよりモンスターが少ないとはいえ出ると厄介なので、暮れてしまう前に帰っていく。つまるところ夜の旧都市に足を向けるものは少ない。
少ないとはいえ、いつもの常連ばかりでなく、新規さんもこの時期には増える。祭りに釣られて、昔の血が騒ぐのだろう うちの常連も滞在時間が増えて困るのだが。
夕暮れ時、看板に灯りをと表に出る。街灯も旧都市はまばらにしか設置されていないので月のない今日はいっそう暗く感じる。新月は人を不安にさせる。昔は見えたモノが見えにくく、五感だけ冴えてピリピリと肌が痛い。
風に何か含まれてるようで異様にベタつく。
「ゆーちゃん。開いた~?」
突然、目がハッキリし、振り返ると常連が重そうに胸を揺らしながら右手握った小瓶の中身を振りかけてきた。
「ゆーちゃん。目 開いた~?」起きて~と身体を引っ付け揺さぶってくる。小声で 今日はゆーちゃん表に夜は出ない方いいよ。アレの日だし~。ドアを開けて押し込むように2人で店に入った。
いつもの店に入り、カウンターの内側に入り冷蔵庫で冷やしたのを飲み干した。
目の前の常連 元同僚 魔法使いは少しだけ真剣な目で顔色を確認し、今日はゆーちゃんのおごりで一杯ちょうだいねん。といつもの席に座った
いつも自分じゃ払わないくせに。と伝えてやったら 鼻で笑いやがった。モテるからね。みんな私に払ってあげたくなるのよ~。ほざいてくださる。
昔の血が騒ぐのも問題よね。
独り言だ。新月にだけが光るのよね。勇者って。
綺麗にした爪をさわりながらこっちをまた見る。
ゆーちゃんもお目目は光るのよね~部屋もう少し明るくした方がいいわよ
…明るすぎは酒場の雰囲気じゃないだろ
お目目ピカピカよりはましよ~ゆうちゃん。
下らない話はしない。やだつれない。今日は待ち合わせは?決めてないわよ?
ドアベルが鳴る。ホッとしてしまった
いらっしゃい
顔を上げると逞しい身体をしたご新規さん
初めてですね カウンターへどうぞ
刀はそのままいいですよ 身につけてないと落ち着かないでしょ?
そうそう長年の癖ですよね
何を作りましょうか? ああ彼方の方にも?
横を見れば常連はいつもの顔でフェロモンオープン状態 態とらしく自慢の胸を揺らしていた おいおい。ホント狩人だな。
おっと睨んできたし さっさと作れと?たくなぁ
カウンターにそっとドリンクを2人分だし グラスを磨く
話したそうだな。
お客様は昔からの剣士ですか?ああ、刀のデザインが最近とは違いますからね
え?最近はデザイン重視ですねぇ
そうそう 腕の細い戦士が多いですからね
お客様みたいな身体を鍛えないと振れない大型のモノはなかなかね
あの時はそれがね普通でしたね 確かに
でもお客様のもってる業物は…ええ、わかりますよ
筋肉すごぉい!え~触っていい?やだカチカチ さり気なくボディタッチに移行したな ターゲットか
マスター睨むから触るのやめる~態とらしく声に出すな 女豹
睨んでなんかいませんよ。いわせんなよ
お客様いやいや こちらの方はね昔のそうです おお怖い。まじ睨みしてきた
マスター明るくない?店内~愛が囁けない~
からかわないでくださいね。お客様何か作りましょうか?
角の店の薫製肉食べたい~マスター買ってきて!
おい、2人っきりにさせる気か。出たら最後 こいつ勝手に鍵するきだろ 剣士さんもマジで満更じゃなさそうだし たく持ち帰ってくれ
ドアベルが鳴る
はち切れそうなボディを少ない布でしか隠してない
元同僚は剣士に魔の手を伸ばしたまま固まる 剣士はマジマジと新規さんを見る見る見る
いらっしゃい 彼方のソファ席にどうぞ?
入ってキョロキョロする辺りなれてないのか?
「ねぇ?ここって勇者の成れの果ているって聞いたんだけど本当?てかあんたが勇者 勇者だった人?」
はち切れそうなボディもとい、ぽっちゃりを超えた身体を揺さぶりながらカウンターへ向かってくる。
カウンターの2人 とくにうちの元美女をみてフンっと鼻息荒く剣士の横のツールに座る ギシっていてるがなうちの備品壊すなよ
隣の剣士は両方から色んな意味で肉にはさまれ おい ニヤニヤするな
ジト目で見とるぞ隣が
今日は波乱しかない
魔王の城は代々 勇者と言われるパーティに討伐されるとはいえ、魔王は倒される運命に刃向かうように …沢山の子孫を残し各地に配備し、その地域のモンスターを統括している。
こんな人間のような知識をもってこの代こそは討伐されないぞ!打倒勇者!!とスローガンをあげてるとか ないとか。
魔王の城から対極的な大陸に位置するこの国はいちよう人間の王様が治めている中心都市だ。
昔からある旧都市と新しく出来た新都市が光と影のように王宮を取り囲み 迷路のような街になっている。
今日は新しい勇者が来る年で、行事の一部化に王宮では魔王が出しているスローガンに対して、打倒とかウケる。どうせ勇者が勝つのに何熱くなってるの?とかなりナメた声明を全世界に発信してしまったらしい
出してしまったのだ間違えて。今の国王が。クリックひとつで
人間世界に流通しているネットワークで冒険者達の今が分かるシステム。世界のどこにどんなモンスターが生息してるとか ダンジョンの最新地図。なんと魔王の今の顔とかも分かる。魔王の写真て誰だよ撮ったの?とネットワーク管理者が頭をひねってるとか言われてるが 魔王の自撮り説も浮上して裏ネットで上がっている。
さてさて 話を戻して
この世界は魔王に侵略されんと常に危機があり、魔王を倒せるのは 選ばれた勇者のみとされている
ここで問題なのが 選ばれた勇者
誰がいつ選ぶのか?
何処から生まれるのか?
性別は?
てか 何年何月何日に勇者なのか?
…わからないのだ
勇者=正義=魔王倒す
は常識としてこの世界では疑ったりはするものは無い。
生まれた時に痣がある!誰が言い出したかわからないデマで鼻息荒くした親御さん達が幼児を連れて王宮に押しかけてきた年があった。
王宮もパニックになり、一人一人をみるはめになったらしい
とりあえず、5年経って勇者の自覚があるようならまた王宮に来るよう説得し、次にまたガセが流れ、同じことになることを見越し、5年ごとに勇者(自称)を城に入れて勇者の旅立ちを祝う式典を開く事を世界に約束した。
5年と云うのは毎年だと予算的に厳しく、かといって勇者の定義がなく自己判断で魔王を倒しに行ってくれる有難い人間を邪険に扱うのは非情であると先代の王様が決め、この時期になると勇者と勇者と一緒に旅に出て箔を付けようとする冒険者達が集まり賑やかになる。
実際 勇者はこの20年は出ておらずただの祭りとなっている。
先代の王様が亡くなり、今年から今の王様に代が変わったのだがそれが話の冒頭に戻るがアホ王と呼ばれるバカをやらかし、周りの家臣たちがアホ王の後始末に駆り出され 身内だけに本人は言っているらしいのだが呟いた発言を 間違って世界に発信したらしい
直ぐに削除はされたがネットワークに一度上がった物は消すことは難しく裏ネットからまた表に上がったのが一昨日。
さすがアホ王。アホ王万歳なのだ
かくして、本日からひと月ほどは祭りで王宮周辺の都市は人口が爆発するのだ。
周りの小さな町や村も、一度王宮を勇者を拝もうとやってくる観光客を見越して民泊を経営し、お土産物屋を開き、流れの道化師がテントを張り見世物小屋を開く。
前王は賢く、勇者関連のイベントをひと月間は税金対象外とし、ちゃんと申請すれば王宮のネットにて宣伝も無償で広告を掲載すると約束した。
申請をすることにより、ネットにて安心安全を観光客にアピールし、セットでやってくる冒険者達のおかげでモンスターの待遇率を下げることも出来ると考えたわけだ。
おかげで周辺の住民達にとっても勇者大歓迎!勇者の家族様ありがとう!!となり5年に一度のイベントは大事な収入源になったのだ。
そんなこんなでこの時期はこの酒場も例に漏れず 大繁盛!
…となれば 有り難いのだが、表の新都市に大半の客が消えていき、夕暮れ時には安い隣町の民泊を借りている者たちは どんなにいつもよりモンスターが少ないとはいえ出ると厄介なので、暮れてしまう前に帰っていく。つまるところ夜の旧都市に足を向けるものは少ない。
少ないとはいえ、いつもの常連ばかりでなく、新規さんもこの時期には増える。祭りに釣られて、昔の血が騒ぐのだろう うちの常連も滞在時間が増えて困るのだが。
夕暮れ時、看板に灯りをと表に出る。街灯も旧都市はまばらにしか設置されていないので月のない今日はいっそう暗く感じる。新月は人を不安にさせる。昔は見えたモノが見えにくく、五感だけ冴えてピリピリと肌が痛い。
風に何か含まれてるようで異様にベタつく。
「ゆーちゃん。開いた~?」
突然、目がハッキリし、振り返ると常連が重そうに胸を揺らしながら右手握った小瓶の中身を振りかけてきた。
「ゆーちゃん。目 開いた~?」起きて~と身体を引っ付け揺さぶってくる。小声で 今日はゆーちゃん表に夜は出ない方いいよ。アレの日だし~。ドアを開けて押し込むように2人で店に入った。
いつもの店に入り、カウンターの内側に入り冷蔵庫で冷やしたのを飲み干した。
目の前の常連 元同僚 魔法使いは少しだけ真剣な目で顔色を確認し、今日はゆーちゃんのおごりで一杯ちょうだいねん。といつもの席に座った
いつも自分じゃ払わないくせに。と伝えてやったら 鼻で笑いやがった。モテるからね。みんな私に払ってあげたくなるのよ~。ほざいてくださる。
昔の血が騒ぐのも問題よね。
独り言だ。新月にだけが光るのよね。勇者って。
綺麗にした爪をさわりながらこっちをまた見る。
ゆーちゃんもお目目は光るのよね~部屋もう少し明るくした方がいいわよ
…明るすぎは酒場の雰囲気じゃないだろ
お目目ピカピカよりはましよ~ゆうちゃん。
下らない話はしない。やだつれない。今日は待ち合わせは?決めてないわよ?
ドアベルが鳴る。ホッとしてしまった
いらっしゃい
顔を上げると逞しい身体をしたご新規さん
初めてですね カウンターへどうぞ
刀はそのままいいですよ 身につけてないと落ち着かないでしょ?
そうそう長年の癖ですよね
何を作りましょうか? ああ彼方の方にも?
横を見れば常連はいつもの顔でフェロモンオープン状態 態とらしく自慢の胸を揺らしていた おいおい。ホント狩人だな。
おっと睨んできたし さっさと作れと?たくなぁ
カウンターにそっとドリンクを2人分だし グラスを磨く
話したそうだな。
お客様は昔からの剣士ですか?ああ、刀のデザインが最近とは違いますからね
え?最近はデザイン重視ですねぇ
そうそう 腕の細い戦士が多いですからね
お客様みたいな身体を鍛えないと振れない大型のモノはなかなかね
あの時はそれがね普通でしたね 確かに
でもお客様のもってる業物は…ええ、わかりますよ
筋肉すごぉい!え~触っていい?やだカチカチ さり気なくボディタッチに移行したな ターゲットか
マスター睨むから触るのやめる~態とらしく声に出すな 女豹
睨んでなんかいませんよ。いわせんなよ
お客様いやいや こちらの方はね昔のそうです おお怖い。まじ睨みしてきた
マスター明るくない?店内~愛が囁けない~
からかわないでくださいね。お客様何か作りましょうか?
角の店の薫製肉食べたい~マスター買ってきて!
おい、2人っきりにさせる気か。出たら最後 こいつ勝手に鍵するきだろ 剣士さんもマジで満更じゃなさそうだし たく持ち帰ってくれ
ドアベルが鳴る
はち切れそうなボディを少ない布でしか隠してない
元同僚は剣士に魔の手を伸ばしたまま固まる 剣士はマジマジと新規さんを見る見る見る
いらっしゃい 彼方のソファ席にどうぞ?
入ってキョロキョロする辺りなれてないのか?
「ねぇ?ここって勇者の成れの果ているって聞いたんだけど本当?てかあんたが勇者 勇者だった人?」
はち切れそうなボディもとい、ぽっちゃりを超えた身体を揺さぶりながらカウンターへ向かってくる。
カウンターの2人 とくにうちの元美女をみてフンっと鼻息荒く剣士の横のツールに座る ギシっていてるがなうちの備品壊すなよ
隣の剣士は両方から色んな意味で肉にはさまれ おい ニヤニヤするな
ジト目で見とるぞ隣が
今日は波乱しかない
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