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番外編
頑張り屋さん
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■
ゆっくりと腰を動かす彼。
卑猥な水音と皮膚のあたる音、それからお互いの呼吸音がやけに大きく聞こえる。
「っふ、はぁ……はぁ……っ」
「はぁ……やっぱり、ゆっくりの方が、好きだろ」
「んっ、そう、かも……っん! 声、漏れちゃう……」
真都を起こしてしまわないように、必死で声を抑えるけれど、どうしても漏れてしまう。
「な、凪、声抑えるの、手伝って……」
「うん」
唇が重なり、漏れる声は凪の口内に消えていく。
少しだけ律動が速くなった。
「んふっ、ふ、んっ!」
「っは、真樹、足、閉じないで」
「も、イッ、ちゃう……!」
「ん、いいよ」
凪の顔が首筋に埋まって、ガブッとそこを噛まれる。
「──ッッ!」
快感の波が来て爪先がピンと伸びた。
目の前がチカチカして、背中が反れる。
後孔がギュッと締まり、中にある質量の形もわかった。
「っは、ぁ……」
お腹の中が熱くなる。その感覚も久々で何だかホッとする。
「ん、まだ抜かないで……」
そう言うと背中を屈め、何度目かのキスをしてくれた。
しばらくして「抜くよ」と彼が言い、それが抜かれていく。
少し寂しくてキュッと後孔を締めれば、凪が眉を寄せた。
「真樹さん。明日もあるし、無理はしない。それに一回って言っただろ。」
「だって……寂しかった」
「……俺だってしたいけど、ほら、もうこんな時間。」
時計はもう、零時に差し掛かっている。
ペニスが抜けて、寂しく感じている俺を、隣に寝転んだ彼が抱きしめてくれた。
お腹に回る彼の腕を摩って、思っていたことを口にする。
「真都が産まれてからしてなかったでしょ……?」
「真樹の負担になるのは嫌だから、俺も抑えてたんだよ。」
「じゃあ、凪さんも寂しいなって思ってた?」
「うん。産後、最初の発情期がくるまでは無理させるのもいけないなと思っていたし。」
妊娠して子供が産まれるまで、発情期は一度無くなる。
産まれてからはだいたい三ヶ月後に発情期がくると言われているけれど、やはりそれは人それぞれで。
「産まれてから半年以上来なかった人もいるって聞くよ」
「それはさすがに我慢できなさそうだ。今でもギリギリだしな」
「気遣ってくれるのはすごく有難いけど……でも、そういうことは言ってほしいな。俺は俺で魅力が無くなったんじゃないかって不安になる」
「は? 真樹の魅力が無くなるなんて一生無いだろ。」
「それはわからないじゃん」
くるっと振り返って目が合う。
くすくす笑いあって、そう言えばと大切な話を思い出す。
「結婚式、海が見える場所にしようよ」
「いいよ」
「真都を抱っこして写真撮ろうね。真都の服も準備しないとね」
「そうだな」
「またお店に行くのが楽しみ。真都も連れて行って……ぐずっちゃったら迷惑かな……。」
「そしたら俺が見ておくから大丈夫」
その後はどこかにデートに行こう。
自然のたくさんある場所で、三人でお散歩をしよう。
そんな計画を立てて、気がつけば眠りに落ちていた。
ゆっくりと腰を動かす彼。
卑猥な水音と皮膚のあたる音、それからお互いの呼吸音がやけに大きく聞こえる。
「っふ、はぁ……はぁ……っ」
「はぁ……やっぱり、ゆっくりの方が、好きだろ」
「んっ、そう、かも……っん! 声、漏れちゃう……」
真都を起こしてしまわないように、必死で声を抑えるけれど、どうしても漏れてしまう。
「な、凪、声抑えるの、手伝って……」
「うん」
唇が重なり、漏れる声は凪の口内に消えていく。
少しだけ律動が速くなった。
「んふっ、ふ、んっ!」
「っは、真樹、足、閉じないで」
「も、イッ、ちゃう……!」
「ん、いいよ」
凪の顔が首筋に埋まって、ガブッとそこを噛まれる。
「──ッッ!」
快感の波が来て爪先がピンと伸びた。
目の前がチカチカして、背中が反れる。
後孔がギュッと締まり、中にある質量の形もわかった。
「っは、ぁ……」
お腹の中が熱くなる。その感覚も久々で何だかホッとする。
「ん、まだ抜かないで……」
そう言うと背中を屈め、何度目かのキスをしてくれた。
しばらくして「抜くよ」と彼が言い、それが抜かれていく。
少し寂しくてキュッと後孔を締めれば、凪が眉を寄せた。
「真樹さん。明日もあるし、無理はしない。それに一回って言っただろ。」
「だって……寂しかった」
「……俺だってしたいけど、ほら、もうこんな時間。」
時計はもう、零時に差し掛かっている。
ペニスが抜けて、寂しく感じている俺を、隣に寝転んだ彼が抱きしめてくれた。
お腹に回る彼の腕を摩って、思っていたことを口にする。
「真都が産まれてからしてなかったでしょ……?」
「真樹の負担になるのは嫌だから、俺も抑えてたんだよ。」
「じゃあ、凪さんも寂しいなって思ってた?」
「うん。産後、最初の発情期がくるまでは無理させるのもいけないなと思っていたし。」
妊娠して子供が産まれるまで、発情期は一度無くなる。
産まれてからはだいたい三ヶ月後に発情期がくると言われているけれど、やはりそれは人それぞれで。
「産まれてから半年以上来なかった人もいるって聞くよ」
「それはさすがに我慢できなさそうだ。今でもギリギリだしな」
「気遣ってくれるのはすごく有難いけど……でも、そういうことは言ってほしいな。俺は俺で魅力が無くなったんじゃないかって不安になる」
「は? 真樹の魅力が無くなるなんて一生無いだろ。」
「それはわからないじゃん」
くるっと振り返って目が合う。
くすくす笑いあって、そう言えばと大切な話を思い出す。
「結婚式、海が見える場所にしようよ」
「いいよ」
「真都を抱っこして写真撮ろうね。真都の服も準備しないとね」
「そうだな」
「またお店に行くのが楽しみ。真都も連れて行って……ぐずっちゃったら迷惑かな……。」
「そしたら俺が見ておくから大丈夫」
その後はどこかにデートに行こう。
自然のたくさんある場所で、三人でお散歩をしよう。
そんな計画を立てて、気がつけば眠りに落ちていた。
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