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第171話
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あれから少し時間は経ち、週末に凪さんと家で休んでいると、突然来客があった。
インターホンを見て「嘘だろ……」と零した凪さんは、俺を見て申し訳なさそうな表情をする。
「何?誰が来たの?」
「……うちの親」
「えっ!?」
驚いている間に玄関に向かった彼。
慌ててお茶を用意しようとキッチンに向かう。
「お、久しぶり!」
「痛ッ……叩くなよ」
「あ、ごめん。久しぶりで加減を忘れた」
初めて聞く声が聞こえて緊張する。
珈琲にしよう。お茶よりきっとそっちの方がいい。
ドリップのコーヒーバックを出してお湯を沸かしていると、三人分の足音が聞こえた。
慌てて廊下の方に行くと、凪さんと、二人の男性がいて。
どうして男性が二人?と思ったけれど、前に凪さんと話してくれたことを思い出す。
彼は以前母親がオメガ性だと言っていた。オメガであれば、男性も女性も関係なく子供を産むことができる。
「こちらが俺の番の堂山真樹さん。同じ会社で俺の秘書をしてもらってる。」
「は、はじめまして。堂山真樹です。」
勢い良く頭を下げる。
「真樹、こっちが俺の母さん。で、こっちが親父。親父は何度か見てるだろうから知ってると思う」
「はじめまして。凪の母親の丙 です。凪から聞いてはいたんだけど……、色々大変だったって。同じ性別だから悩みがあったら遠慮なく言ってね。」
丙さんは凪さんに似た柔らかい雰囲気でそう言ってくれた。
お礼を伝えてまた頭を下げると、肩をぽんと叩かれる。
「はじめまして。父親の信英です。今日は突然すまないね。丙が凪と君に会いに行くって執拗くて」
「凪に会うのは久しぶりだから仕方ない!連絡は取ってたけどね。それに話に聞いていた真樹君に会ってみたかった。」
このまま立ち話をするのも申し訳ないので、ソファーに案内して座ってもらった。
キッチンに戻り、すぐに珈琲を入れて運ぶ。
「式はいつ挙げる?場所は?オススメはハワイだけど、国内がいい?」
「母さん、気が早い。まだその事について真樹と話せてない。」
「あ、そうなんだ。」
丙さんは結構、グイグイといくタイプらしい。
式というワードが出て、少し照れくさいけど気にせずにそっと珈琲を出した。
あれから少し時間は経ち、週末に凪さんと家で休んでいると、突然来客があった。
インターホンを見て「嘘だろ……」と零した凪さんは、俺を見て申し訳なさそうな表情をする。
「何?誰が来たの?」
「……うちの親」
「えっ!?」
驚いている間に玄関に向かった彼。
慌ててお茶を用意しようとキッチンに向かう。
「お、久しぶり!」
「痛ッ……叩くなよ」
「あ、ごめん。久しぶりで加減を忘れた」
初めて聞く声が聞こえて緊張する。
珈琲にしよう。お茶よりきっとそっちの方がいい。
ドリップのコーヒーバックを出してお湯を沸かしていると、三人分の足音が聞こえた。
慌てて廊下の方に行くと、凪さんと、二人の男性がいて。
どうして男性が二人?と思ったけれど、前に凪さんと話してくれたことを思い出す。
彼は以前母親がオメガ性だと言っていた。オメガであれば、男性も女性も関係なく子供を産むことができる。
「こちらが俺の番の堂山真樹さん。同じ会社で俺の秘書をしてもらってる。」
「は、はじめまして。堂山真樹です。」
勢い良く頭を下げる。
「真樹、こっちが俺の母さん。で、こっちが親父。親父は何度か見てるだろうから知ってると思う」
「はじめまして。凪の母親の丙 です。凪から聞いてはいたんだけど……、色々大変だったって。同じ性別だから悩みがあったら遠慮なく言ってね。」
丙さんは凪さんに似た柔らかい雰囲気でそう言ってくれた。
お礼を伝えてまた頭を下げると、肩をぽんと叩かれる。
「はじめまして。父親の信英です。今日は突然すまないね。丙が凪と君に会いに行くって執拗くて」
「凪に会うのは久しぶりだから仕方ない!連絡は取ってたけどね。それに話に聞いていた真樹君に会ってみたかった。」
このまま立ち話をするのも申し訳ないので、ソファーに案内して座ってもらった。
キッチンに戻り、すぐに珈琲を入れて運ぶ。
「式はいつ挙げる?場所は?オススメはハワイだけど、国内がいい?」
「母さん、気が早い。まだその事について真樹と話せてない。」
「あ、そうなんだ。」
丙さんは結構、グイグイといくタイプらしい。
式というワードが出て、少し照れくさいけど気にせずにそっと珈琲を出した。
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