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第133話
しおりを挟む眠った凪さんが起きたのは三十分経った後。
晩ご飯を作り、時間になってご飯を食べた後、俺の計画通り二人で一緒にお風呂に入った。
家にあった入浴剤を入れて、彼と向き合って湯船に浸かる。
温かくて気持ちいい。いい匂いを嗅いでぼんやりしていると手を引かれて彼の胸に顔をぶつけた。
「っ痛い」
「ごめん」
どうやら今日は俺に触りたくて仕方がないらしい。
首に腕を回し、彼に膝に乗って顔を寄せ、首にちゅっとキスをする。
「ベッドまで我慢できる?」
「……できるけどしたくはないな」
「一回ここでする?」
「いやでも……ゆっくりしたい」
背中を撫でられ、擽ったくて笑うと唐突にキスをされて目を見開く。
「真樹、早く上がろう。」
「うん。あ、ねえ聞いて。今日新しいパンツ履く」
「……履くなら明日の方がいいんじゃないか?汚れる」
「汚してもいいよ」
どうせ洗うし、問題ない。
そう言うと彼はおもむろに立ち上がり、浴室を出て俺の体を優しく拭くと自分の体は荒々しく拭き、下着だけ履いた状態でベッドに移動した。
「それが新しい下着?」
「うん。可愛くて前に買った」
「確かに可愛い。カラフルで」
「でしょ」
ベッドに座り、覆い被さるようにして顔を近づけた彼と唇を重ねる。
凪さんの胸に手を置いてそっと撫でると、その手を取られてゆっくり押し倒され、ベッドに押し付けられる。
途端後孔がジュワッと濡れた感覚がして、恥ずかしさにドキドキし始めた。
「んっ……ぁ、なんか、興奮して……お尻、濡れてるかも……」
「濡れてるの?発情期じゃないのに」
「っ、ゃ、押さない、で……」
股間を膝でぐっと押され、じんわりと濡れた感触が広がる。
慌てて手を伸ばそうとするけれど、繋がれたままの手は動かせない。
「真樹」
「ぁっ、あ、ん、むぅ……っ」
またキスをされて、漸く手が離れると彼が体をずらして下着の上からペニスを舐めてきた。
驚いて固まる俺を気にすることなく、行為を続ける凪さんは楽しそうだ。
「ちょっ、や、やめて……」
「気持ちよくない?」
「ぁ、いい、けど……」
下着が唾液と先走りで濡れて、色が濃くなる。
どうせなら脱がせてくれた方がマシだ。
目元がじんわりと熱くなって、薄く涙の膜が張る。
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