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第101話
しおりを挟む抱き締められてそのまま唇が重なった。
舌を絡ませて口内を蹂躙され、脱力した時に体が浮遊感に襲われる。
あっという間にベッドに連れらると、すぐに押し倒されて目を見開いた。
「え、凪さん……?」
「ごめんね。どうしても可愛くて……」
「ぅ、す、するの?でも俺、風呂も入ってない……」
「大丈夫だよ」
何も大丈夫じゃないけど……!
言い返す前にその間にスーツは脱がされ、床に放られる。
「あ、俺のスーツ……」
「新しいの買うよ」
胸にちゅと唇が触れ、今度は首筋に顔が埋められてチクッと痛みが走る。
大きな手に体を撫でられると、思わずはぁ……っと息を吐いていた。
「真樹に甘えられるのは心地良いね」
「でも男だから可愛くないでしょ」
「可愛いよ。番に甘えてもらえるのは幸せだし、何がなんでも頑張ろうって思う。」
「本当……?迷惑なら、はっきり言ってもらった方が……」
チラッと彼の目を見れば、その目は少し細められ柔らかく微笑んでいた。
「迷惑じゃない。むしろ、本当に気分がいいんだ。その……真樹を貶しめる男に関しては最悪だし、できるなら捻り潰したいけどね。」
「捻り潰すの?」
「許されるなら」
お腹を撫でていた手が、下履きを脱がせて生まれたままの姿になる。
下生えに触れられ、そのままペニスを撫でられるとピクっと反応してしまう。
「いっぱい飲んだみたいだから、勃たないかもね。」
「……イけないってこと……?」
「ううん。それは大丈夫」
ペニスから手が離れ、口元に指が差し出される。
それを口に含んで唾液を絡め、指の間もグチュグチュになるまで舐めれば指が抜かれた。
濡れたそれが後孔を撫でて、ゆっくりと挿入される。
苦しいのも痛みもなくて、むしろそれだけでおかしくなるくらい気持ちがいい。
「はぁ、あ……きもち、凪、そこいっぱいして……っ」
「ここ?気持ちいいね」
「あ、ンッ!きも、ち……すごい、気持ちいい、もっと、もっと……!」
乳首をじゅっと吸われ、勃起したそれを甘く噛まれる。
思わず腰を突き出したけれど、射精どころかふにゃふにゃのままで悲しい。
「んんっ、なんで、いきたいのに……!」
「出せないから、今日はこっちでイこうね」
「ひゃっ、あ、あぁっ!だめ、きちゃう、気持ちいいの、クる……っ!」
前立腺を指先が引っ掻いて、爪先がピンと伸びる。
頭の中が一瞬真っ白になって、体がビクビク痙攣した。
「っひ、ひぃ……っぁ、いっ、た、凪……!イッた……っ!」
「うん、まだまだイこうね。」
「んぅ、うぁぁ……!」
まずい、まずい。
俺が甘えたことで、凪に変なスイッチが入ってしまったみたいだ。
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