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第2章
第53話
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朝起きると佑里斗の隣には相変わらず綺麗な顔をした琉生が居て気持ちよさそうに眠っている。
少し早く起きてしまったので、時間が来るまでは彼を起こさないように、このまま静かにしていることにした。
ずっとこの体勢だったのか、琉生の腕は佑里斗のお腹に回されている。
その手を撫でたり、自分の手を重ねてギュッと握ってみたりして暇を潰していると、そのうちクスクスと小さな笑い声が聞こえた。
佑里斗はハッとして隣を見る。彼は目を閉じたまま口角を上げていた。
「起きた?」
「うん。何してんの」
まだ眠いのか、目は開けてくれない。
佑里斗はそんな彼の方に体を寄せると、自ら強く抱きついて「おはよう」と挨拶した。
「おはよ」
「早く目が覚めたから、暇で」
「暇だから、俺の手で遊んでた?」
「えーっと……うん。結果的に……?」
起こすつもりはなかったんだけど、と付け足せば琉生はようやく目を開けて「無理があるだろ」と笑う。
「佑里斗」
「はい?」
体を起こした琉生は、フワフワ欠伸をすると佑里斗を振り返って名前を呼ぶ。
「今日も遅いだろうし、先に寝てていいから」
「え」
「何?」
「そんなに遅くなるの……?」
「もしかしたら」
琉生がベッドから抜けてググッと伸びをする。
その後ろ姿を見ながら「わかった」と返事をした。
「お昼は昨日言った通り、一緒に食べよう。午前の講義終わったら連絡して」
「うん」
「何食べたい? それも考えといて」
「琉生が食べたいものでいいんだけど」
「……じゃあ考えとこ」
琉生はくるっと振り返ると佑里斗の髪をぐしゃぐしゃにするように頭を撫でる。
「準備しよっか」
「うん」
今日も新しい一日が始まった。
朝起きると佑里斗の隣には相変わらず綺麗な顔をした琉生が居て気持ちよさそうに眠っている。
少し早く起きてしまったので、時間が来るまでは彼を起こさないように、このまま静かにしていることにした。
ずっとこの体勢だったのか、琉生の腕は佑里斗のお腹に回されている。
その手を撫でたり、自分の手を重ねてギュッと握ってみたりして暇を潰していると、そのうちクスクスと小さな笑い声が聞こえた。
佑里斗はハッとして隣を見る。彼は目を閉じたまま口角を上げていた。
「起きた?」
「うん。何してんの」
まだ眠いのか、目は開けてくれない。
佑里斗はそんな彼の方に体を寄せると、自ら強く抱きついて「おはよう」と挨拶した。
「おはよ」
「早く目が覚めたから、暇で」
「暇だから、俺の手で遊んでた?」
「えーっと……うん。結果的に……?」
起こすつもりはなかったんだけど、と付け足せば琉生はようやく目を開けて「無理があるだろ」と笑う。
「佑里斗」
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体を起こした琉生は、フワフワ欠伸をすると佑里斗を振り返って名前を呼ぶ。
「今日も遅いだろうし、先に寝てていいから」
「え」
「何?」
「そんなに遅くなるの……?」
「もしかしたら」
琉生がベッドから抜けてググッと伸びをする。
その後ろ姿を見ながら「わかった」と返事をした。
「お昼は昨日言った通り、一緒に食べよう。午前の講義終わったら連絡して」
「うん」
「何食べたい? それも考えといて」
「琉生が食べたいものでいいんだけど」
「……じゃあ考えとこ」
琉生はくるっと振り返ると佑里斗の髪をぐしゃぐしゃにするように頭を撫でる。
「準備しよっか」
「うん」
今日も新しい一日が始まった。
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