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スライムの名前は?
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良く晴れた青い空に、白い雲が流れて太陽を隠す。
落ちた雲の影の下。
バルトはルティアを連れて町の真ん中にある冒険者ギルドへと向かっていた。
本日のバルトの服装は白い半袖シャツに黒いズボン。
ルティアは肩出しの水色のワンピースで少し涼しげな印象だ。
温暖期も半ば、これからの気候は徐々に気温が上がっていく。
今日などはそんななかでもやや暑い日になりそうだと思い、バルトが服を選んだのだ。
「スライムの名前はどうすっかなあ~」
「スライムの名前? スライムじゃないの?」
他の冒険者や衛兵に勘違いされて攻撃されないように、小脇にスライムを抱え、ルティアと手を繋いで歩いていたバルトの呟きに、ルティアがバルトを見上げて首を傾げた。
「スライムは種族の名前だ。俺達人間に人間さんって言ってるようなもんだ。変じゃね?」
「変かも。じゃあ名前はどうするの?」
「それを考えてるんだよ。ペットなんて飼った事ないからなあ」
そんな事を言うバルトだが、そもそも子供を引き取って育てている事自体初めての事だというのを彼は忘れている。
徐々にだが、確実にバルトの生活にルティアが溶け込んできているという事なのだろう。
結局、バルトはスライムの名前を考え付かないまま冒険者ギルドに到着してしまった。
扉を開けると、見知った冒険者達が受付け横の掲示板で受ける依頼を探しているのが見えたが、バルトの出現に、その冒険者達が振り返った。
「バルトさんちわっす」
「よおバルト」
「こんちわー」
「よう。オメェら今から仕事か?」
挨拶をしてきた冒険者達に挨拶を返し、バルトは受付に向かって歩いていくが、本日は丁度受付ラッシュの時間だったようで、しばらく待つ事になりそうだ。
「バルト。そのスライムは?」
「それがよお。昨日ルティアを連れて川に行ったんだが、そこから家まで着いて来てな。まあしゃあねえから飼うかってなってなあ」
「はー。スライムをねえ。で、そっちが、噂の引き取った娘ちゃんか。似てねえ」
「当たり前だろうが。血の繋がりはねえんだからよ。っつうか、噂って何んだ?」
「まあ本人は聞かねえっすよねえ。最近噂になってるんすよ。この町一番の冒険者が子供を奴隷商から助けて引き取ったらしいって」
「ちょっと情報が食い違ってるな。俺はコイツをその奴隷商から直接引き取っただけで、別に助けたわけじゃねえよ」
「そうなんすか?」
とまあ、交友のある冒険者達と雑談していると、受付前にいた冒険者や依頼者の列が捌けたので、バルトは仕事仲間達に「そんじゃ、依頼頑張れよ」と一言いって別れ、ルティアの手を引いて受付カウンターに向かった。
「冒険者ギルドへようこそ。バルトさん、今日はお仕事ですか? ご依頼ですか?」
受付けの冒険者ギルド職員の女性に言われ、バルトは首を横に振る。
「今日はコイツの飼育許可を貰いに来たんだが」
「え? スライム?」
「おう。昨日色々あってな。飼うことにしたんだ」
「へえ~。仕事一辺倒だったバルトさんがねえ。やっぱりお子さんが出来た影響ですか?」
「馬鹿。そんなんじゃねえよ」
受付けの女性に反論しつつ、内心は「まあ多分そうだろうな」と思いながらバルトは小脇に抱えていたスライムをカウンターの上に乗せ、代わりにルティアを抱き上げた。
ルティアがスライムに手を伸ばし、それに応えるようにスライムも体の一部を伸ばして手を繋ぐ。
それを見ていた受付けの女性職員は、和やかな雰囲気に微笑みながら飼育許可書を取り出して受付けカウンターの上、スライムの横にそれを置いた。
「ではバルトさん。名前とギルドカードの登録番号、飼育する魔物の種類と、あとこっちに魔物の名前を記入してください」
「へいへい」
女性職人に言われるままに、差し出された記入用紙に必要事項を記入していくバルトだったが、最後の欄。飼育する魔物の名前でペンが止まった。
「どうされました?」
「ああいや。まだ名前決めて無くてなあ」
「ポヨちゃん!」
バルトがペンを止めて悩んでいると、小脇に抱えていたルティアが声を掛けて上げた。
その声量に驚き、バルトはペンを取り落とす。
「ポヨ?」
「ポヨポヨしてるから、このスライムさんはポヨちゃんなの」
「ポヨか。まあ、ルティアがそれで良いならそうするか」
カウンターの上に落としたペンを拾い、バルトは用紙の最後の記入欄に「ポヨ」と書いて記入用紙とペンを受付けに返した。
「もうすっかりお父さんですね」
「まだまだ新米だがな」
女性職員の言葉に微笑み、肩をすくめながら答えるバルト。
そんなバルトの優しい笑みに、女性職員は少しばかり頬を赤らめた。
「バルトさんがそうやって笑うの初めて見ました」
「んあ? そんな事無くねえか?」
「いえ、初めてです」
「そうか」
用紙とペンを受け取った女性職員は受付けを立つと奥の事務室へと向かって行った。
そしてしばらく待っていると、紙を2枚程持って女性職員が再び姿を現し、受付けに座るとその紙をバルトに差し出した。
「こちらが許可証で、こっちは結界用の貼り紙です。スライムが、ああいえ、ポヨちゃんが逃げないようにご自宅の敷地の真ん中辺りに貼り付けてくださいね」
「結界なんぞ無くても大丈夫だと思うがな」
「まあスライムですので、保護が無ければすぐに死んでしまいますから」
「ああそう言う事か。分かった、ありがとう。すまねえ、手間取らせたな」
「いえいえ、仕事ですので」
「じゃあ俺達はこれで帰るわ。ルティア、お礼言っとけ」
「うん。お姉ちゃん、ありがとーございます」
バルトに言われ、お礼を言ったルティアを下に下ろし、差し出された書類を丸めてズボンのポケットに突っ込むと、バルトはスライムを抱えて受付けカウンターから下に、ルティアの横に下す。
そして、2人と1匹は受付けに背を向けると、出口に向かって歩き始めた。
落ちた雲の影の下。
バルトはルティアを連れて町の真ん中にある冒険者ギルドへと向かっていた。
本日のバルトの服装は白い半袖シャツに黒いズボン。
ルティアは肩出しの水色のワンピースで少し涼しげな印象だ。
温暖期も半ば、これからの気候は徐々に気温が上がっていく。
今日などはそんななかでもやや暑い日になりそうだと思い、バルトが服を選んだのだ。
「スライムの名前はどうすっかなあ~」
「スライムの名前? スライムじゃないの?」
他の冒険者や衛兵に勘違いされて攻撃されないように、小脇にスライムを抱え、ルティアと手を繋いで歩いていたバルトの呟きに、ルティアがバルトを見上げて首を傾げた。
「スライムは種族の名前だ。俺達人間に人間さんって言ってるようなもんだ。変じゃね?」
「変かも。じゃあ名前はどうするの?」
「それを考えてるんだよ。ペットなんて飼った事ないからなあ」
そんな事を言うバルトだが、そもそも子供を引き取って育てている事自体初めての事だというのを彼は忘れている。
徐々にだが、確実にバルトの生活にルティアが溶け込んできているという事なのだろう。
結局、バルトはスライムの名前を考え付かないまま冒険者ギルドに到着してしまった。
扉を開けると、見知った冒険者達が受付け横の掲示板で受ける依頼を探しているのが見えたが、バルトの出現に、その冒険者達が振り返った。
「バルトさんちわっす」
「よおバルト」
「こんちわー」
「よう。オメェら今から仕事か?」
挨拶をしてきた冒険者達に挨拶を返し、バルトは受付に向かって歩いていくが、本日は丁度受付ラッシュの時間だったようで、しばらく待つ事になりそうだ。
「バルト。そのスライムは?」
「それがよお。昨日ルティアを連れて川に行ったんだが、そこから家まで着いて来てな。まあしゃあねえから飼うかってなってなあ」
「はー。スライムをねえ。で、そっちが、噂の引き取った娘ちゃんか。似てねえ」
「当たり前だろうが。血の繋がりはねえんだからよ。っつうか、噂って何んだ?」
「まあ本人は聞かねえっすよねえ。最近噂になってるんすよ。この町一番の冒険者が子供を奴隷商から助けて引き取ったらしいって」
「ちょっと情報が食い違ってるな。俺はコイツをその奴隷商から直接引き取っただけで、別に助けたわけじゃねえよ」
「そうなんすか?」
とまあ、交友のある冒険者達と雑談していると、受付前にいた冒険者や依頼者の列が捌けたので、バルトは仕事仲間達に「そんじゃ、依頼頑張れよ」と一言いって別れ、ルティアの手を引いて受付カウンターに向かった。
「冒険者ギルドへようこそ。バルトさん、今日はお仕事ですか? ご依頼ですか?」
受付けの冒険者ギルド職員の女性に言われ、バルトは首を横に振る。
「今日はコイツの飼育許可を貰いに来たんだが」
「え? スライム?」
「おう。昨日色々あってな。飼うことにしたんだ」
「へえ~。仕事一辺倒だったバルトさんがねえ。やっぱりお子さんが出来た影響ですか?」
「馬鹿。そんなんじゃねえよ」
受付けの女性に反論しつつ、内心は「まあ多分そうだろうな」と思いながらバルトは小脇に抱えていたスライムをカウンターの上に乗せ、代わりにルティアを抱き上げた。
ルティアがスライムに手を伸ばし、それに応えるようにスライムも体の一部を伸ばして手を繋ぐ。
それを見ていた受付けの女性職員は、和やかな雰囲気に微笑みながら飼育許可書を取り出して受付けカウンターの上、スライムの横にそれを置いた。
「ではバルトさん。名前とギルドカードの登録番号、飼育する魔物の種類と、あとこっちに魔物の名前を記入してください」
「へいへい」
女性職人に言われるままに、差し出された記入用紙に必要事項を記入していくバルトだったが、最後の欄。飼育する魔物の名前でペンが止まった。
「どうされました?」
「ああいや。まだ名前決めて無くてなあ」
「ポヨちゃん!」
バルトがペンを止めて悩んでいると、小脇に抱えていたルティアが声を掛けて上げた。
その声量に驚き、バルトはペンを取り落とす。
「ポヨ?」
「ポヨポヨしてるから、このスライムさんはポヨちゃんなの」
「ポヨか。まあ、ルティアがそれで良いならそうするか」
カウンターの上に落としたペンを拾い、バルトは用紙の最後の記入欄に「ポヨ」と書いて記入用紙とペンを受付けに返した。
「もうすっかりお父さんですね」
「まだまだ新米だがな」
女性職員の言葉に微笑み、肩をすくめながら答えるバルト。
そんなバルトの優しい笑みに、女性職員は少しばかり頬を赤らめた。
「バルトさんがそうやって笑うの初めて見ました」
「んあ? そんな事無くねえか?」
「いえ、初めてです」
「そうか」
用紙とペンを受け取った女性職員は受付けを立つと奥の事務室へと向かって行った。
そしてしばらく待っていると、紙を2枚程持って女性職員が再び姿を現し、受付けに座るとその紙をバルトに差し出した。
「こちらが許可証で、こっちは結界用の貼り紙です。スライムが、ああいえ、ポヨちゃんが逃げないようにご自宅の敷地の真ん中辺りに貼り付けてくださいね」
「結界なんぞ無くても大丈夫だと思うがな」
「まあスライムですので、保護が無ければすぐに死んでしまいますから」
「ああそう言う事か。分かった、ありがとう。すまねえ、手間取らせたな」
「いえいえ、仕事ですので」
「じゃあ俺達はこれで帰るわ。ルティア、お礼言っとけ」
「うん。お姉ちゃん、ありがとーございます」
バルトに言われ、お礼を言ったルティアを下に下ろし、差し出された書類を丸めてズボンのポケットに突っ込むと、バルトはスライムを抱えて受付けカウンターから下に、ルティアの横に下す。
そして、2人と1匹は受付けに背を向けると、出口に向かって歩き始めた。
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