20 / 47
川のそばでのひと時
しおりを挟む
バルトとルティアが辿り着いた場所は、幅数メートルで、街道と街道を石のアーチ橋で跨いだ川を南の山側へ進んだ森の近くの川辺。
ゴロッとした大人数人なら座れそうな岩が鎮座した川岸には小さな石が並び、その隙間から短い草がまばらに生えている。
バルトとルティアがいる方は原野が広がり、向こう岸には森が広がるそんな場所。
川の流れは緩やかで、透き通った水面からは川底でキラキラ輝く小石や、水中を気持ち良さげに泳ぐ魚の姿も見えた。
そんな川の川岸を、ミーテの手綱を引きながら、バルトはルティアとどこか良さげな場所は無かろうかと歩いていく。
足を挫かないように、そして転ばないようにと、至る所に転がる石を避けながら、ルティアは歩きにくそうに進んでいた。
少しばかり歩いた2人と一頭は、草が多めに生え、座っても痛くなさそうな場所を見つけたので、バルトはそこに持ってきた武器や麻袋などを無造作に置く。
そして、盾を地面と水平にして置くと、そこにルティアを座らせ、バルトはルティアの前に腰を下ろし、途中で買ったサンドイッチを紙袋から出してルティアに渡した。
「めしー」
「ごはんな?」
「ごはん」
「そうそう。ご飯のサンドイッチな」
「さんどいっち。美味しいから好き」
「トマト入ってるぜ?」
バルトに嫌いなトマトが入っていると言われ、受け取ったサンドイッチのパンを恐る恐るといったふうにルティアは開いた。
そこに輝く、野菜界の赤い宝石の輪切り。
ルティアはバルトに「何故コイツがここにいるのか」とでも言いたげに眉をひそめ、泣きそうな顔でバルトを見上げた。
「因みにこないだ食べたパスタのソースも元はそいつだ」
「嘘だ。だって、ブヨブヨじゃなかったもん」
「まあそりゃあなあ。それが料理ってもんだからなあ」
そっとパンを元に戻し、食べるか食べまいか悩むルティアをニヤニヤしながら見下ろし、バルトも自分の分のサンドイッチを取るために紙袋に手を突っ込んだ。
「因みに、このサンドイッチを買った喫茶店はミシェルがオーナーなんだぞ? 覚えてるか? 服屋のエルフのオネエ」
「耳の長いお姉さんなら覚えてるよ? でもおーなーって何?」
「オーナーってのはあ……持ち主、みたいなもん、か?」
自分で言っておいてそういえばその辺りのことはよく知らんなと思いながら、ふと視線を落としたバルトは紙袋の中にメモ用紙が入っているのを見つける。
(お、新しい情報か? なになに、町にフランシアの騎士と思しき影あり、小さな女の子を探してるらしい。注意されたし。親愛なる友人へ、愛しのエルフより)
「オエッ」
最後の一文に目を通したバルトは火魔法を使ってメモ用紙を塵に変えた。
その様子に、ルティアは目を丸くして散った火の粉の行方を追うと「バルト、どうしたの?」と心配そうに聞く。
「いやぁ。視界に虫が入ったんで思わず魔法使っちまったわ。悪い、驚かせちまった」
「ううん。ちょっとだけびっくりはしたけど大丈夫」
バルトは自分を心配するルティアの頭を撫でるとサンドイッチを一口頬張った。
対して、いまだにルティアはサンドイッチの中にトマトが入っている事を知ってからというもの、食べるか否かで迷っていた。
(やっぱりアリスって名乗った美人な姉ちゃんは騎士の類だったか。冒険者にしてはいやに装備が華美だったからなあ。
立ち振る舞いも、言葉遣いも騎士とか軍人っぽかったし。さて、狙いはルティアみたいだが、果たして奪還か、殺害か、目的はどっちだ? まあどっちにしろルティアに害が及ぶなら……久々に)
「バルト?」
「ん? どうした?」
先程の紙袋から出てきたメモの内容を思い出しながらルティアを見ていたバルトの服の袖を心配そうに顔を見上げながら、ルティアが引っ張った。
その顔は先程メモを燃やした時よりも泣きそうになっている。
「バルト、怖い顔してた」
「あ、ああすまん。ちょっと考え事しててな」
「考え事?」
「ああ、考え事さ。ルティアのトマト嫌いは果たして治るかってな」
嘘を言いながらバルトは苦笑し、ルティアのサンドイッチのパンを持ち上げるとトマトを摘んで取り出してパンをもとに戻し、その摘んだトマトの輪切りを口に放り込んだ。
「でもまあ子供のうちは好き嫌いするくらいで良いんじゃねえかなあ。別にトマト食わなかったからって死ぬわけじゃなし。
無理に治さなくても良いかって思ってたんだよ」
「良いの?」
「まあ俺だって好き嫌いあるしな。ベルペッパーが苦くて嫌いなんだよなあ、昔から」
「べるぺっぱー?」
「ピーマンとも言う。緑色の苦い野菜でな」
「へえー」
そんな事を話しながら、バルトは持ってきていた手拭いを、置いていた麻の袋から取り出してルティアのシャツの胸元に突っ込んで簡単なよだれ掛けにした。
されるがままのルティアだったが、バルトの「食おうぜ」の言葉を聞き、もう一度念の為、たぶん無いだろうけど、と思ったのか。再度サンドイッチのパンを持ち上げ、トマトがない事を確認したあと、嬉しそうにサンドイッチを頬張った。
川のせせらぎを聞きながら、初めて見る景色を眺め、屋内とは違う開放感を感じながら食べるサンドイッチは2人の多幸感を刺激し、頬を落とさせる。
「美味いなあ」
「うん。美味しいね」
向かい合ってサンドイッチを頬張るバルトとルティアは舌鼓をうつ。
そんな2人から少し離れた場所の草原で、バルトとルティアを運んできたミーテも食事である草をムシャムシャと食べていた。
しばらくして、サンドイッチを食べ終わった2人。
ルティアの服はバルトの手拭いで作った即興のよだれ掛けのおかげで無事。
口元に関しても今日のルティアはあまり汚さずに食べ終えたため、バルトがルティアの口元に少しばかり付着したマヨネーズを指で拭い、自分の口に放り込むだけで済んだ。
そして、ここからが本番だった。
ルティアはバルトに「好きに遊びな」と言われて川に近付き緩やかな清流を覗き込む。
穏やかで、浅い川とは言え、ルティアのような子供なら、躓いて転倒してしまうと惨事になりかねない。
バルトはルティアに危険が伴わないように隣に立ってルティアを見守り、そして気が付く。
(あ、釣竿忘れたわ)
釣りをするつもりで自宅の物置きから引っ張り出した釣竿を、バルトは玄関に置き去りにしていた。
その事を思い出し、肩を落として大きなため息を吐くバルト。
しかし、離れた位置で草を食べていたミーテが突然太い後ろ足2本で立ち上がり、辺りを見渡したのを見て、バルト自身も警戒の為に辺りを見渡した。
そんなバルトの視界に入ったのは、成人男性の頭四つ分程の大きさのスライム。
黄緑色で透き通った体内に、弱点である魔石を晒したまま生活している魔物。
危険度は低いものから高いものまでの様々で、成長したスライムはドラゴンに匹敵する脅威になる、と噂では語られている。
しかし、この川岸に現れたスライムは危険度でいえば最底辺の下の下。
冒険者ギルドから無害認定すら受けた最弱のスライム種である草食のリーフスライムだった。
ゴロッとした大人数人なら座れそうな岩が鎮座した川岸には小さな石が並び、その隙間から短い草がまばらに生えている。
バルトとルティアがいる方は原野が広がり、向こう岸には森が広がるそんな場所。
川の流れは緩やかで、透き通った水面からは川底でキラキラ輝く小石や、水中を気持ち良さげに泳ぐ魚の姿も見えた。
そんな川の川岸を、ミーテの手綱を引きながら、バルトはルティアとどこか良さげな場所は無かろうかと歩いていく。
足を挫かないように、そして転ばないようにと、至る所に転がる石を避けながら、ルティアは歩きにくそうに進んでいた。
少しばかり歩いた2人と一頭は、草が多めに生え、座っても痛くなさそうな場所を見つけたので、バルトはそこに持ってきた武器や麻袋などを無造作に置く。
そして、盾を地面と水平にして置くと、そこにルティアを座らせ、バルトはルティアの前に腰を下ろし、途中で買ったサンドイッチを紙袋から出してルティアに渡した。
「めしー」
「ごはんな?」
「ごはん」
「そうそう。ご飯のサンドイッチな」
「さんどいっち。美味しいから好き」
「トマト入ってるぜ?」
バルトに嫌いなトマトが入っていると言われ、受け取ったサンドイッチのパンを恐る恐るといったふうにルティアは開いた。
そこに輝く、野菜界の赤い宝石の輪切り。
ルティアはバルトに「何故コイツがここにいるのか」とでも言いたげに眉をひそめ、泣きそうな顔でバルトを見上げた。
「因みにこないだ食べたパスタのソースも元はそいつだ」
「嘘だ。だって、ブヨブヨじゃなかったもん」
「まあそりゃあなあ。それが料理ってもんだからなあ」
そっとパンを元に戻し、食べるか食べまいか悩むルティアをニヤニヤしながら見下ろし、バルトも自分の分のサンドイッチを取るために紙袋に手を突っ込んだ。
「因みに、このサンドイッチを買った喫茶店はミシェルがオーナーなんだぞ? 覚えてるか? 服屋のエルフのオネエ」
「耳の長いお姉さんなら覚えてるよ? でもおーなーって何?」
「オーナーってのはあ……持ち主、みたいなもん、か?」
自分で言っておいてそういえばその辺りのことはよく知らんなと思いながら、ふと視線を落としたバルトは紙袋の中にメモ用紙が入っているのを見つける。
(お、新しい情報か? なになに、町にフランシアの騎士と思しき影あり、小さな女の子を探してるらしい。注意されたし。親愛なる友人へ、愛しのエルフより)
「オエッ」
最後の一文に目を通したバルトは火魔法を使ってメモ用紙を塵に変えた。
その様子に、ルティアは目を丸くして散った火の粉の行方を追うと「バルト、どうしたの?」と心配そうに聞く。
「いやぁ。視界に虫が入ったんで思わず魔法使っちまったわ。悪い、驚かせちまった」
「ううん。ちょっとだけびっくりはしたけど大丈夫」
バルトは自分を心配するルティアの頭を撫でるとサンドイッチを一口頬張った。
対して、いまだにルティアはサンドイッチの中にトマトが入っている事を知ってからというもの、食べるか否かで迷っていた。
(やっぱりアリスって名乗った美人な姉ちゃんは騎士の類だったか。冒険者にしてはいやに装備が華美だったからなあ。
立ち振る舞いも、言葉遣いも騎士とか軍人っぽかったし。さて、狙いはルティアみたいだが、果たして奪還か、殺害か、目的はどっちだ? まあどっちにしろルティアに害が及ぶなら……久々に)
「バルト?」
「ん? どうした?」
先程の紙袋から出てきたメモの内容を思い出しながらルティアを見ていたバルトの服の袖を心配そうに顔を見上げながら、ルティアが引っ張った。
その顔は先程メモを燃やした時よりも泣きそうになっている。
「バルト、怖い顔してた」
「あ、ああすまん。ちょっと考え事しててな」
「考え事?」
「ああ、考え事さ。ルティアのトマト嫌いは果たして治るかってな」
嘘を言いながらバルトは苦笑し、ルティアのサンドイッチのパンを持ち上げるとトマトを摘んで取り出してパンをもとに戻し、その摘んだトマトの輪切りを口に放り込んだ。
「でもまあ子供のうちは好き嫌いするくらいで良いんじゃねえかなあ。別にトマト食わなかったからって死ぬわけじゃなし。
無理に治さなくても良いかって思ってたんだよ」
「良いの?」
「まあ俺だって好き嫌いあるしな。ベルペッパーが苦くて嫌いなんだよなあ、昔から」
「べるぺっぱー?」
「ピーマンとも言う。緑色の苦い野菜でな」
「へえー」
そんな事を話しながら、バルトは持ってきていた手拭いを、置いていた麻の袋から取り出してルティアのシャツの胸元に突っ込んで簡単なよだれ掛けにした。
されるがままのルティアだったが、バルトの「食おうぜ」の言葉を聞き、もう一度念の為、たぶん無いだろうけど、と思ったのか。再度サンドイッチのパンを持ち上げ、トマトがない事を確認したあと、嬉しそうにサンドイッチを頬張った。
川のせせらぎを聞きながら、初めて見る景色を眺め、屋内とは違う開放感を感じながら食べるサンドイッチは2人の多幸感を刺激し、頬を落とさせる。
「美味いなあ」
「うん。美味しいね」
向かい合ってサンドイッチを頬張るバルトとルティアは舌鼓をうつ。
そんな2人から少し離れた場所の草原で、バルトとルティアを運んできたミーテも食事である草をムシャムシャと食べていた。
しばらくして、サンドイッチを食べ終わった2人。
ルティアの服はバルトの手拭いで作った即興のよだれ掛けのおかげで無事。
口元に関しても今日のルティアはあまり汚さずに食べ終えたため、バルトがルティアの口元に少しばかり付着したマヨネーズを指で拭い、自分の口に放り込むだけで済んだ。
そして、ここからが本番だった。
ルティアはバルトに「好きに遊びな」と言われて川に近付き緩やかな清流を覗き込む。
穏やかで、浅い川とは言え、ルティアのような子供なら、躓いて転倒してしまうと惨事になりかねない。
バルトはルティアに危険が伴わないように隣に立ってルティアを見守り、そして気が付く。
(あ、釣竿忘れたわ)
釣りをするつもりで自宅の物置きから引っ張り出した釣竿を、バルトは玄関に置き去りにしていた。
その事を思い出し、肩を落として大きなため息を吐くバルト。
しかし、離れた位置で草を食べていたミーテが突然太い後ろ足2本で立ち上がり、辺りを見渡したのを見て、バルト自身も警戒の為に辺りを見渡した。
そんなバルトの視界に入ったのは、成人男性の頭四つ分程の大きさのスライム。
黄緑色で透き通った体内に、弱点である魔石を晒したまま生活している魔物。
危険度は低いものから高いものまでの様々で、成長したスライムはドラゴンに匹敵する脅威になる、と噂では語られている。
しかし、この川岸に現れたスライムは危険度でいえば最底辺の下の下。
冒険者ギルドから無害認定すら受けた最弱のスライム種である草食のリーフスライムだった。
141
お気に入りに追加
1,416
あなたにおすすめの小説
はずれスキル『模倣』で廃村スローライフ!
さとう
ファンタジー
異世界にクラス丸ごと召喚され、一人一つずつスキルを与えられたけど……俺、有馬慧(ありまけい)のスキルは『模倣』でした。おかげで、クラスのカースト上位連中が持つ『勇者』や『聖女』や『賢者』をコピーしまくったが……自分たちが活躍できないとの理由でカースト上位連中にハメられ、なんと追放されてしまう。
しかも、追放先はとっくの昔に滅んだ廃村……しかもしかも、せっかくコピーしたスキルは初期化されてしまった。
とりあえず、廃村でしばらく暮らすことを決意したのだが、俺に前に『女神の遣い』とかいう猫が現れこう言った。
『女神様、あんたに頼みたいことあるんだって』
これは……異世界召喚の真実を知った俺、有馬慧が送る廃村スローライフ。そして、魔王討伐とかやってるクラスメイトたちがいかに小さいことで騒いでいるのかを知る物語。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
家族全員異世界へ転移したが、その世界で父(魔王)母(勇者)だった…らしい~妹は聖女クラスの魔力持ち!?俺はどうなんですかね?遠い目~
厘/りん
ファンタジー
ある休日、家族でお昼ご飯を食べていたらいきなり異世界へ転移した。俺(長男)カケルは日本と全く違う異世界に動揺していたが、父と母の様子がおかしかった。なぜか、やけに落ち着いている。問い詰めると、もともと父は異世界人だった(らしい)。信じられない!
☆第4回次世代ファンタジーカップ
142位でした。ありがとう御座いました。
★Nolaノベルさん•なろうさんに編集して掲載中。
みそっかす銀狐(シルバーフォックス)、家族を探す旅に出る
伽羅
ファンタジー
三つ子で生まれた銀狐の獣人シリル。一人だけ体が小さく人型に変化しても赤ん坊のままだった。
それでも親子で仲良く暮らしていた獣人の里が人間に襲撃される。
兄達を助ける為に囮になったシリルは逃げる途中で崖から川に転落して流されてしまう。
何とか一命を取り留めたシリルは家族を探す旅に出るのだった…。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
前世は最悪だったのに神の世界に行ったら神々全員&転生先の家族から溺愛されて幸せ!?しかも最強➕契約した者、創られた者は過保護すぎ!他者も!?
a.m.
ファンタジー
主人公柳沢 尊(やなぎさわ たける)は最悪な人生だった・・耐えられず心が壊れ自殺してしまう。
気が付くと神の世界にいた。
そして目の前には、多数の神々いて「柳沢尊よ、幸せに出来なくてすまなかった転生の前に前の人生で壊れてしまった心を一緒に治そう」
そうして神々たちとの生活が始まるのだった...
もちろん転生もします
神の逆鱗は、尊を傷つけること。
神「我々の子、愛し子を傷つける者は何であろうと容赦しない!」
神々&転生先の家族から溺愛!
成長速度は遅いです。
じっくり成長させようと思います。
一年一年丁寧に書いていきます。
二年後等とはしません。
今のところ。
前世で味わえなかった幸せを!
家族との思い出を大切に。
現在転生後···· 0歳
1章物語の要点······神々との出会い
1章②物語の要点······家族&神々の愛情
現在1章③物語の要点······?
想像力が9/25日から爆発しまして増えたための変えました。
学校編&冒険編はもう少し進んでから
―――編、―――編―――編まだまだ色んなのを書く予定―――は秘密
処女作なのでお手柔らかにお願いします。文章を書くのが下手なので誤字脱字や比例していたらコメントに書いていただけたらすぐに直しますのでお願いします。(背景などの細かいところはまだ全く書けないのですいません。)主人公以外の目線は、お気に入り100になり次第別に書きますのでそちらの方もよろしくお願いします。(詳細は200)
感想お願いいたします。
❕只今話を繋げ中なためしおりの方は注意❕
目線、詳細は本編の間に入れました
2020年9月毎日投稿予定(何もなければ)
頑張ります
(心の中で読んでくださる皆さんに物語の何か案があれば教えてほしい~~🙏)と思ってしまいました。人物、魔物、物語の流れなど何でも、皆さんの理想に追いつくために!
旧 転生したら最強だったし幸せだった
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる