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どちらでも宜しくてよ
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「お嬢様…何と素晴らしい腕前でしょうか……」
ほう、と溜息を吐くオラヴィはまるでオペラを見る貴族のような佇まいだ。
だが、彼が見ているのは紙切れである。
通常は、筆跡を真似るに当たって、曲線部分に針で穴を開けて距離感を掴みつつ文字を真似るのだが、
精緻な描画を得意とするディートリンデは、逆にそういった行程を省いたほうがやり易い。
出来上がったものを、オラヴィは絶賛しながら見詰めている。
この分なら、特に筆跡を真似る練習は必要はなさそうだ。
だが逆に、鑑定の際に注視される部分は学んでおくべきかもしれない。
「では、筆跡鑑定を行う際に特に注意を向けて見る箇所などを、重点的に教えて下さいませ」
「分かりました。大事なのは、癖を見抜くというところにございます。
例えば今真似ていただいたこの手紙の文字であれば、装飾ですね。
独特な装飾は派手で分かりやすい。
けれど逆に、真似もしやすい。
ですので、本人の字なのか判別する場合は類似点だけでなく、相違点にも目を向けます」
かつての世界で存在したカリグラフィーのような、装飾が施された文字を使う場合もある。
特に大文字などは、その対象になりやすい。
派手に装飾された……繊細でキラキラなイケメン…
いいえ、今は妄想する時間ではないわ。
でもその装飾に意味を持たせる事が出来れば、暗号も作れそうだわ。
あら、それなら暗号解読も学ばなくてはいけませんわね。
「配置にも癖が出ますね。文字そのものの線の離れ具合もございますし、行間や行の角度などにも癖が出ます。
そして、筆圧。筆圧に関しては書いた状況、道具や姿勢も関係いたしますので、
全体的な筆圧よりも、文字の強弱に目を向けると良いかもしれません」
文字の強弱……何だか卑猥ですわ。
道具や姿勢……ああ、いけない、今は妄想してはいけませんわね。
「後は…そうですね、筆順でしょうか。書く順番を変えるだけで、微妙に筆圧や出来上がりの差が出ます。
もちろんお嬢様の様に、完璧に模倣されれば簡単に見分けはつかないでしょうが……」
言いながらオラヴィは先ほどの手紙に視線を落とす。
行為の順番や力加減で、仕上がりが変わるなんて、興奮しますわね。
ディートリンデは全く違うどピンクな妄想で、オラヴィに相槌を送った。
「こちらに関しては教えられることはもうなさそうですね。では、文書の種類について学びましょう」
「よろしくお願い致します」
「お嬢様みたいな高貴な方が、針を持たれる必要はないのでは…?」
お針子のメイジーが上目遣いで、チラチラとディートリンデを気にしながら恐々口にした。
メイジーと向かい合わせに座りながら、ディートリンデは外出用のドレスを手に、粛々と縫い進めている。
「あら?刺繍は淑女の嗜みでしてよ?」
「そ、それはそうですが、裁縫など瑣末な事は私達が致します」
「手が足りそうになければ、メイジーにお願いするわね」
スリというのは、安全性を考慮するならば集団でやる方が良い。
だが、ディートリンデの目的は金銭ではないので、いかにバレずに抜き取るかが大事だ。
そして、今まさにドレスに隠し場所であるポケットを内部に作っているのである。
手を入れやすい箇所に切れ込みを入れて、内側に収納する場所を作るのだ。
間違っても、盗んだものを入れる場所ですわ!などとは言えない。
言えないから、なるべく自分でやろうと思い、裁縫を手伝って貰いつつ習っているのだ。
とはいえこちらも、刺繍の基礎が出来ていれば然程難しくは無い。
本来なら、ドレスを作る時に注文すれば良いのだが、
貴族のドレスはフリルやドレープなどで、ふんだんに布を使っているので
ポケットを隠しやすい作りなのがまだマシと言えよう。
庶民の着るような無駄の無い布使いだと、内側にポケットを作るには、もっと技術が必要そうだ。
やっと出来たドレスを眺めて、ディートリンデはこくりと頷いた。
そして、裁縫が終ると、ほんの少しあいた時間に、宝飾品の留め金をスムーズに外す練習をしたり、
トルソーに服を着せて、手紙や財布を抜き取る練習をした。
勿論淑女のする事ではないので、侍女のグレーテは部屋の外で待機させている。
魔法で何とかならないか?という考えはあったが、
この世界に空間魔法は今のところ存在していない。
つまりアイテムボックスのようなチートな魔法もスキルも無いのだ。
瞬間移動や転移も出来ないし、魔力感知や魔力探知、防御魔法はあるので、
逆に魔法を使った犯罪は成功率も低い。
地道な訓練と技術が必要なのだ。
注意力を奪って手品のように相手の持ち物を奪うのだが、それには根本の技術を磨かないと意味が無い。
「そうですわ。手先の器用さを極めるなら、スライハンドもついでに習っておきましょう」
はっと顔を上げて、ディートリンデは虎視眈々とアレンの来訪を待つのだった。
「は???!??お前、詐欺師になるのか!?!」
「いやですわ、アレン。そんな事をせずとも財産があるのに、何故詐欺などを?」
「それはこっちが聞きてえわ!」
確かに。
この世界でスライハンドの使い手と言えば、カードを使った詐欺師達か手品師、奇術師だ。
後者は後援者も居り、舞台もあるので一家庭教師として雇うのは難しい。
とすれば、前者で手をうつのが妥当だろう。
「折角なので手先を器用に動かせるような修練が必要かと思いまして。
決して誰かを騙す為に行うものではありませんわ」
毅然とした態度で言ったのだが、アレンはジト目でディートリンデを見ている。
普通に、騙すだろ。
とその目が語っている。
「アレン、わたくしは悲しゅうございますわ。もっと信用して下さっても良いのよ?」
「いや、ハナっから信用してねえし、できねー」
「あら嫌ですわ。そういう事は"あの絵”が流出してから仰ってくださいませ」
「そういうところな!!」
相変わらず律儀に返答してくるアレンはとても可愛いと思う。
オラヴィの見た目も中々良いし…
「どちらでもわたくしは大丈夫ですわ…」
うっとりと呟いた言葉に、アレンが微かに引き攣った顔を向けてくる。
そういう意味で言ったのではないのだけれど、妄想のネタにしてたのがバレたらまずいので、
ディートリンデは微笑んで見せた。
そう。
最初に教師になるのなら、妄想ネタにしないと約束したのだ。
ね?約束は守っているでしょう?
というように微笑んでいるのだが、アレンの方からは脅しに掛かっているようにしか見えなかった。
絵が流出してもしなくても、大丈夫って、そりゃお前はな!と思いつつ、
はあ、と諦めたように溜息をついた。
意外にもアレンは顔が広い。
そして、意外にもアレンは真面目で、冒険者として必要な技能だけを極めているのだ。
次に連れてこられたのは、エリアーシュという金髪の青年だった。
アレンとは違い白金色の髪は緩やかに括って、背中の半ばまであり、
目の色は水色にほんの少しだけ緑を足したような瓶覗色だ。
「あー、コイツ口が利けねえから。技術は見て盗め」
「分かりましたわ。わたくしはディートリンデ・アーベルと申しますの。
お給金はアレンと同額でお支払い致しますし、宜しければ部屋も用意させますわ」
エリアーシュは、何度か驚いたように瞬きをして、アレンを見た。
アレンはそれを見返して答えた。
「別にいんじゃね、メシもつくし」
アレンよりも背は高いのに、何だか世間擦れしていなさそうな様子で、エリアーシュは頷いた。
綺麗な長い指の手は、指先が荒れている。
カードで稼いでいるわけではないのだろうか?
じっと見ていた視線を察して、アレンがはあ、と溜息を吐きながら言う。
「犯罪者紹介する訳にゃいかねーだろ。こいつの兄貴が詐欺師で知り合いだったんだよ。
だが腕はコイツの方が上だ」
「知り合いだった?」
とアレンの言葉を繰り返すと、横に居たエリアーシュがしゅん、と暗い顔をした。
行方不明だとか捕まったとか、死んだとか、その辺りだろうとアタリをつけて、
ディートリンデは会話を切り上げた。
「いえ、結構ですわ。よろしくお願い致しますね、エリアーシュ」
しかし、何でこうも妄想をしてはいけない相手に限って、
掻き立てるような相手を連れてくるのかしら…
ディートリンデは思わずアレンを睨んだ。
ほう、と溜息を吐くオラヴィはまるでオペラを見る貴族のような佇まいだ。
だが、彼が見ているのは紙切れである。
通常は、筆跡を真似るに当たって、曲線部分に針で穴を開けて距離感を掴みつつ文字を真似るのだが、
精緻な描画を得意とするディートリンデは、逆にそういった行程を省いたほうがやり易い。
出来上がったものを、オラヴィは絶賛しながら見詰めている。
この分なら、特に筆跡を真似る練習は必要はなさそうだ。
だが逆に、鑑定の際に注視される部分は学んでおくべきかもしれない。
「では、筆跡鑑定を行う際に特に注意を向けて見る箇所などを、重点的に教えて下さいませ」
「分かりました。大事なのは、癖を見抜くというところにございます。
例えば今真似ていただいたこの手紙の文字であれば、装飾ですね。
独特な装飾は派手で分かりやすい。
けれど逆に、真似もしやすい。
ですので、本人の字なのか判別する場合は類似点だけでなく、相違点にも目を向けます」
かつての世界で存在したカリグラフィーのような、装飾が施された文字を使う場合もある。
特に大文字などは、その対象になりやすい。
派手に装飾された……繊細でキラキラなイケメン…
いいえ、今は妄想する時間ではないわ。
でもその装飾に意味を持たせる事が出来れば、暗号も作れそうだわ。
あら、それなら暗号解読も学ばなくてはいけませんわね。
「配置にも癖が出ますね。文字そのものの線の離れ具合もございますし、行間や行の角度などにも癖が出ます。
そして、筆圧。筆圧に関しては書いた状況、道具や姿勢も関係いたしますので、
全体的な筆圧よりも、文字の強弱に目を向けると良いかもしれません」
文字の強弱……何だか卑猥ですわ。
道具や姿勢……ああ、いけない、今は妄想してはいけませんわね。
「後は…そうですね、筆順でしょうか。書く順番を変えるだけで、微妙に筆圧や出来上がりの差が出ます。
もちろんお嬢様の様に、完璧に模倣されれば簡単に見分けはつかないでしょうが……」
言いながらオラヴィは先ほどの手紙に視線を落とす。
行為の順番や力加減で、仕上がりが変わるなんて、興奮しますわね。
ディートリンデは全く違うどピンクな妄想で、オラヴィに相槌を送った。
「こちらに関しては教えられることはもうなさそうですね。では、文書の種類について学びましょう」
「よろしくお願い致します」
「お嬢様みたいな高貴な方が、針を持たれる必要はないのでは…?」
お針子のメイジーが上目遣いで、チラチラとディートリンデを気にしながら恐々口にした。
メイジーと向かい合わせに座りながら、ディートリンデは外出用のドレスを手に、粛々と縫い進めている。
「あら?刺繍は淑女の嗜みでしてよ?」
「そ、それはそうですが、裁縫など瑣末な事は私達が致します」
「手が足りそうになければ、メイジーにお願いするわね」
スリというのは、安全性を考慮するならば集団でやる方が良い。
だが、ディートリンデの目的は金銭ではないので、いかにバレずに抜き取るかが大事だ。
そして、今まさにドレスに隠し場所であるポケットを内部に作っているのである。
手を入れやすい箇所に切れ込みを入れて、内側に収納する場所を作るのだ。
間違っても、盗んだものを入れる場所ですわ!などとは言えない。
言えないから、なるべく自分でやろうと思い、裁縫を手伝って貰いつつ習っているのだ。
とはいえこちらも、刺繍の基礎が出来ていれば然程難しくは無い。
本来なら、ドレスを作る時に注文すれば良いのだが、
貴族のドレスはフリルやドレープなどで、ふんだんに布を使っているので
ポケットを隠しやすい作りなのがまだマシと言えよう。
庶民の着るような無駄の無い布使いだと、内側にポケットを作るには、もっと技術が必要そうだ。
やっと出来たドレスを眺めて、ディートリンデはこくりと頷いた。
そして、裁縫が終ると、ほんの少しあいた時間に、宝飾品の留め金をスムーズに外す練習をしたり、
トルソーに服を着せて、手紙や財布を抜き取る練習をした。
勿論淑女のする事ではないので、侍女のグレーテは部屋の外で待機させている。
魔法で何とかならないか?という考えはあったが、
この世界に空間魔法は今のところ存在していない。
つまりアイテムボックスのようなチートな魔法もスキルも無いのだ。
瞬間移動や転移も出来ないし、魔力感知や魔力探知、防御魔法はあるので、
逆に魔法を使った犯罪は成功率も低い。
地道な訓練と技術が必要なのだ。
注意力を奪って手品のように相手の持ち物を奪うのだが、それには根本の技術を磨かないと意味が無い。
「そうですわ。手先の器用さを極めるなら、スライハンドもついでに習っておきましょう」
はっと顔を上げて、ディートリンデは虎視眈々とアレンの来訪を待つのだった。
「は???!??お前、詐欺師になるのか!?!」
「いやですわ、アレン。そんな事をせずとも財産があるのに、何故詐欺などを?」
「それはこっちが聞きてえわ!」
確かに。
この世界でスライハンドの使い手と言えば、カードを使った詐欺師達か手品師、奇術師だ。
後者は後援者も居り、舞台もあるので一家庭教師として雇うのは難しい。
とすれば、前者で手をうつのが妥当だろう。
「折角なので手先を器用に動かせるような修練が必要かと思いまして。
決して誰かを騙す為に行うものではありませんわ」
毅然とした態度で言ったのだが、アレンはジト目でディートリンデを見ている。
普通に、騙すだろ。
とその目が語っている。
「アレン、わたくしは悲しゅうございますわ。もっと信用して下さっても良いのよ?」
「いや、ハナっから信用してねえし、できねー」
「あら嫌ですわ。そういう事は"あの絵”が流出してから仰ってくださいませ」
「そういうところな!!」
相変わらず律儀に返答してくるアレンはとても可愛いと思う。
オラヴィの見た目も中々良いし…
「どちらでもわたくしは大丈夫ですわ…」
うっとりと呟いた言葉に、アレンが微かに引き攣った顔を向けてくる。
そういう意味で言ったのではないのだけれど、妄想のネタにしてたのがバレたらまずいので、
ディートリンデは微笑んで見せた。
そう。
最初に教師になるのなら、妄想ネタにしないと約束したのだ。
ね?約束は守っているでしょう?
というように微笑んでいるのだが、アレンの方からは脅しに掛かっているようにしか見えなかった。
絵が流出してもしなくても、大丈夫って、そりゃお前はな!と思いつつ、
はあ、と諦めたように溜息をついた。
意外にもアレンは顔が広い。
そして、意外にもアレンは真面目で、冒険者として必要な技能だけを極めているのだ。
次に連れてこられたのは、エリアーシュという金髪の青年だった。
アレンとは違い白金色の髪は緩やかに括って、背中の半ばまであり、
目の色は水色にほんの少しだけ緑を足したような瓶覗色だ。
「あー、コイツ口が利けねえから。技術は見て盗め」
「分かりましたわ。わたくしはディートリンデ・アーベルと申しますの。
お給金はアレンと同額でお支払い致しますし、宜しければ部屋も用意させますわ」
エリアーシュは、何度か驚いたように瞬きをして、アレンを見た。
アレンはそれを見返して答えた。
「別にいんじゃね、メシもつくし」
アレンよりも背は高いのに、何だか世間擦れしていなさそうな様子で、エリアーシュは頷いた。
綺麗な長い指の手は、指先が荒れている。
カードで稼いでいるわけではないのだろうか?
じっと見ていた視線を察して、アレンがはあ、と溜息を吐きながら言う。
「犯罪者紹介する訳にゃいかねーだろ。こいつの兄貴が詐欺師で知り合いだったんだよ。
だが腕はコイツの方が上だ」
「知り合いだった?」
とアレンの言葉を繰り返すと、横に居たエリアーシュがしゅん、と暗い顔をした。
行方不明だとか捕まったとか、死んだとか、その辺りだろうとアタリをつけて、
ディートリンデは会話を切り上げた。
「いえ、結構ですわ。よろしくお願い致しますね、エリアーシュ」
しかし、何でこうも妄想をしてはいけない相手に限って、
掻き立てるような相手を連れてくるのかしら…
ディートリンデは思わずアレンを睨んだ。
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