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商売の女神
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魚と果物と野菜と酒等々の買物を終えて、マリアローゼ一行はブルーローズ商会へと足を延ばした。
ジェレイドの町屋敷に馬車を預けて、序に応対に出てきた家令のツチラトにマリアローゼは再度出汁を取る為の2つの材料について質問をすると、ツチラトは暫し考え込んだ。
「海草は、もしかしたら錬金術師が持っているかもしれません。一応町にも素材屋はございますので、探させてみましょう。
食材にできるかどうか調べて、問題なければ城へお届け致します。小魚につきましては、数日お待ち頂ければ用意する事は可能かと存じます」
「有難う存じます。ではお願い致しますね、ツチラト」
エキゾチックな美貌に笑みを浮かべて、ツチラトは恭しく頭を下げた。
「畏まりました、お嬢様」
(この素敵な笑みを見て、狂乱する女子は多いと思うのだけれど…)
マリアローゼは女性陣の表情を見回すが、マリアローゼと目が合うと嬉しそうに微笑むが、ツチラトに釘付けになっている女子は皆無だった。
更にシスネに至っては、マリアローゼと目が合うと、申し訳無さそうに目を逸らす始末である。
「では商会へ参りましょう」
今追及するのは申し訳ない気がして、マリアローゼはブルーローズ商会へと向かった。
「いらっしゃいませ、お嬢様」
支店長のメイヤールが、会頭のマローヴァに良く似た雰囲気で笑顔を見せる。
「こんにちは、メイヤール。マローヴァさんとは従兄弟だとお聞きしていますけれど」
「ええそうです。こちらでの全権を頂いておりまして。まずは、こちらにお座り下さい、お嬢様。立ち話などさせられませんので」
ささっと薦められた椅子は、滑らかな形の木の椅子だ。
一階のカフェの椅子である。
ノクスに椅子を引かれて、その上にマリアローゼはぽふり、と座った。
(す、座り心地が良い……!)
「こ、この椅子はとても座り心地が良いのですね」
「お気づきになられるとは、流石でございます!実は前々からジェレイド様に依頼されておりまして、本当に注文が煩くて…いや、厳しい御方でして、現在出来得る限りの最高の木製の椅子と自負しております」
座面は緩やかにカーブして、心地よく尻を受け止めて、背中も湾曲した背凭れが身体に沿うように支えてくれる。
のだろう、マリアローゼにとって今は頭を支える部分ではあるが。
マリアローゼは大きくこくん、と頷いた。
「こちらが商品になります」
商会の人間らしき青年が、次々に机の上に品物を置いていく。
驚いた事にもう試作品と思われる、レモーヌのクリームとジャムの瓶詰めが置かれた。
ガラスの瓶に金属の蓋で、側面にはシールが貼ってある。
マリアローゼはそのシールの端っこを爪でカリカリと剥がすと、摘んで剥がした上にくんくん、と匂いを嗅いだ。
公爵家の姫君の奇行に、メイヤールさえぎょっとした顔を見せる。
「あ、あの?何か?」
「これは紙に印刷した物を糊付けして貼っているのですか?」
「ええ、そうですが……何か問題でも?」
ふむぅ、とマリアローゼは考え込んだ。
紙に印刷をして、切って糊をつけて貼る、という作業はかなり時間がかかるものだし、幼い子供には難しい。
でも、シールさえ作ってしまえば、剥がして貼るだけの作業となり、子供でも老人でも簡単に作業が出来るだろう。
これは孤児院や救護院での、最初の仕事に丁度良いのではないか?とマリアローゼは頷いた。
「問題はございませんけれど、手順を効率化したいのです。元から裏面に粘着性のある紙を作り、印刷から裁断までを機械で行う事が出来れば、孤児院の子供達に品物に貼り付けるだけの仕事を与える事が出来ますわ」
「ふうむ、成程成程……ではその要望はジェレイド様にお伝え致しましょう」
「お願い致しますわ」
そして、マリアローゼは次々商品を手にとって、触ってよく確かめている。
石鹸も香油も良い香りばかりで、瓶の美しさも素晴らしい。
便箋や封筒も薔薇を象った加工をされた紙面がお洒落である。
(瓶詰めのジャムとクリームは持ち帰って是非味を確かめなくては……)
食いしん坊な訳ではない、きちんと製品を確かめる為……などとマリアローゼは心の中で言い訳をした。
他にも、陶器のティーカップにティーポットなど雑貨類も素晴らしい意匠で、目を惹くものばかりだ。
「こちらの陶器の意匠は、今後変えて頂けて?」
「いえ、何か問題があれば、今すぐにでも変更致しますが…」
というメイヤールに、マリアローゼはふるふる、と首を横に振った。
「これはこれで素晴らしいのですけれど、定番として青い薔薇を意匠にしたものが欲しいのです。そして、それ以外の商品は毎年ごとに意匠を変えて売り出して欲しいのです。その方が、好みの意匠を手に取って頂けますでしょう?」
ぶるぶると、メイヤールは唇を戦慄かせた。
(この方は…商売の女神…なのか!?)
商品のシリーズ化というものは、中々無い。
工房が独自に決めた型や意匠を元に、似たような物を売り出すことはあっても。
明確に収集される目的では作られてはいない。
(資金と製造力、販路があれば、他の国々にも売り出せるし、品質が良く種類があれば収集家がこぞって集めるだろう。
収集家に金を吐き出させて、色々な商品を売りつけるにはうってつけの商品でもある。
ただ飾るだけではなく、実用にも使える上に、棚に並べて見せびらかす事も可能だ。
しかも、孤児まで働き手にするとはどこまで効率的且つ貪欲な…)
かなり乖離した評価を受けているのに気づかないまま、マリアローゼはにこにこ続けた。
「それと季節のお祭りにあわせた定番のセットと、庶民の方にも手にとって頂き易い価格の木の食器なども…」
「是非、そう致しましょう。それと年に1度の変更ではなく半年では如何でしょうか?」
急に覚醒したように糸目を見開き、切れ長の眼で迫るメイヤールを見て、マリアローゼは若干引きながら答えた。
「え、ええ、余力がありますなら、本当は4つの季節ごとに商品を入れ替えたいのですが、流通速度が追いついていないので、そこまでは申しませんわ」
「な、何と、そこまで……」
ジェレイドの町屋敷に馬車を預けて、序に応対に出てきた家令のツチラトにマリアローゼは再度出汁を取る為の2つの材料について質問をすると、ツチラトは暫し考え込んだ。
「海草は、もしかしたら錬金術師が持っているかもしれません。一応町にも素材屋はございますので、探させてみましょう。
食材にできるかどうか調べて、問題なければ城へお届け致します。小魚につきましては、数日お待ち頂ければ用意する事は可能かと存じます」
「有難う存じます。ではお願い致しますね、ツチラト」
エキゾチックな美貌に笑みを浮かべて、ツチラトは恭しく頭を下げた。
「畏まりました、お嬢様」
(この素敵な笑みを見て、狂乱する女子は多いと思うのだけれど…)
マリアローゼは女性陣の表情を見回すが、マリアローゼと目が合うと嬉しそうに微笑むが、ツチラトに釘付けになっている女子は皆無だった。
更にシスネに至っては、マリアローゼと目が合うと、申し訳無さそうに目を逸らす始末である。
「では商会へ参りましょう」
今追及するのは申し訳ない気がして、マリアローゼはブルーローズ商会へと向かった。
「いらっしゃいませ、お嬢様」
支店長のメイヤールが、会頭のマローヴァに良く似た雰囲気で笑顔を見せる。
「こんにちは、メイヤール。マローヴァさんとは従兄弟だとお聞きしていますけれど」
「ええそうです。こちらでの全権を頂いておりまして。まずは、こちらにお座り下さい、お嬢様。立ち話などさせられませんので」
ささっと薦められた椅子は、滑らかな形の木の椅子だ。
一階のカフェの椅子である。
ノクスに椅子を引かれて、その上にマリアローゼはぽふり、と座った。
(す、座り心地が良い……!)
「こ、この椅子はとても座り心地が良いのですね」
「お気づきになられるとは、流石でございます!実は前々からジェレイド様に依頼されておりまして、本当に注文が煩くて…いや、厳しい御方でして、現在出来得る限りの最高の木製の椅子と自負しております」
座面は緩やかにカーブして、心地よく尻を受け止めて、背中も湾曲した背凭れが身体に沿うように支えてくれる。
のだろう、マリアローゼにとって今は頭を支える部分ではあるが。
マリアローゼは大きくこくん、と頷いた。
「こちらが商品になります」
商会の人間らしき青年が、次々に机の上に品物を置いていく。
驚いた事にもう試作品と思われる、レモーヌのクリームとジャムの瓶詰めが置かれた。
ガラスの瓶に金属の蓋で、側面にはシールが貼ってある。
マリアローゼはそのシールの端っこを爪でカリカリと剥がすと、摘んで剥がした上にくんくん、と匂いを嗅いだ。
公爵家の姫君の奇行に、メイヤールさえぎょっとした顔を見せる。
「あ、あの?何か?」
「これは紙に印刷した物を糊付けして貼っているのですか?」
「ええ、そうですが……何か問題でも?」
ふむぅ、とマリアローゼは考え込んだ。
紙に印刷をして、切って糊をつけて貼る、という作業はかなり時間がかかるものだし、幼い子供には難しい。
でも、シールさえ作ってしまえば、剥がして貼るだけの作業となり、子供でも老人でも簡単に作業が出来るだろう。
これは孤児院や救護院での、最初の仕事に丁度良いのではないか?とマリアローゼは頷いた。
「問題はございませんけれど、手順を効率化したいのです。元から裏面に粘着性のある紙を作り、印刷から裁断までを機械で行う事が出来れば、孤児院の子供達に品物に貼り付けるだけの仕事を与える事が出来ますわ」
「ふうむ、成程成程……ではその要望はジェレイド様にお伝え致しましょう」
「お願い致しますわ」
そして、マリアローゼは次々商品を手にとって、触ってよく確かめている。
石鹸も香油も良い香りばかりで、瓶の美しさも素晴らしい。
便箋や封筒も薔薇を象った加工をされた紙面がお洒落である。
(瓶詰めのジャムとクリームは持ち帰って是非味を確かめなくては……)
食いしん坊な訳ではない、きちんと製品を確かめる為……などとマリアローゼは心の中で言い訳をした。
他にも、陶器のティーカップにティーポットなど雑貨類も素晴らしい意匠で、目を惹くものばかりだ。
「こちらの陶器の意匠は、今後変えて頂けて?」
「いえ、何か問題があれば、今すぐにでも変更致しますが…」
というメイヤールに、マリアローゼはふるふる、と首を横に振った。
「これはこれで素晴らしいのですけれど、定番として青い薔薇を意匠にしたものが欲しいのです。そして、それ以外の商品は毎年ごとに意匠を変えて売り出して欲しいのです。その方が、好みの意匠を手に取って頂けますでしょう?」
ぶるぶると、メイヤールは唇を戦慄かせた。
(この方は…商売の女神…なのか!?)
商品のシリーズ化というものは、中々無い。
工房が独自に決めた型や意匠を元に、似たような物を売り出すことはあっても。
明確に収集される目的では作られてはいない。
(資金と製造力、販路があれば、他の国々にも売り出せるし、品質が良く種類があれば収集家がこぞって集めるだろう。
収集家に金を吐き出させて、色々な商品を売りつけるにはうってつけの商品でもある。
ただ飾るだけではなく、実用にも使える上に、棚に並べて見せびらかす事も可能だ。
しかも、孤児まで働き手にするとはどこまで効率的且つ貪欲な…)
かなり乖離した評価を受けているのに気づかないまま、マリアローゼはにこにこ続けた。
「それと季節のお祭りにあわせた定番のセットと、庶民の方にも手にとって頂き易い価格の木の食器なども…」
「是非、そう致しましょう。それと年に1度の変更ではなく半年では如何でしょうか?」
急に覚醒したように糸目を見開き、切れ長の眼で迫るメイヤールを見て、マリアローゼは若干引きながら答えた。
「え、ええ、余力がありますなら、本当は4つの季節ごとに商品を入れ替えたいのですが、流通速度が追いついていないので、そこまでは申しませんわ」
「な、何と、そこまで……」
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