308 / 357
連載
観察するお嬢様
しおりを挟む
マリアローゼはつんつんと、兄の服を引いた。
「もしかして、ユリアさんには、転生者だとバレていますかしら?」
「うーん、多分ね。でも敢えて話す必要は無いよ。彼女にとってそれはどうでもいい情報の1つなんだろう」
今も言い争いだか、仲良し談義だか分からない話を続けているので、マリアローゼはその場はユリアに任せて、控えているルーナとノクスを連れて、城へと向かった。
少し時間を置いて、マリアローゼの後ろを付いていくシルヴァインに気付いて、ユリアはやっとマリアローゼの不在に気がつき、会話の途中でジェレイドを放り出してその後に続いた。
「ユリア」
「はい?何でしょう」
歩きながらシルヴァインが声をかけると、ユリアはきょとん、とした顔で返事を返した。
マリアローゼがちょこちょこと元気よく歩く姿を優しく見詰めながら、シルヴァインは言葉を続ける。
「料理作りに、君とカンナも参加してくれ。ローゼも喜ぶだろうし、君の前世での記憶も役立つだろう」
「わあ!やっぱり神様ですね、シルヴァイン様っ!私で役に立つのなら、是非協力させて頂きますよ!マリアローゼ様のお料理姿が見れて、手料理までぺろぺろ…じゃなくて食べれるなんて幸せ過ぎて死にそうです!」
不穏な言葉が幾つも含まれているが、シルヴァインは敢えて無視して頷いた。
庭に面した出入り口には、城に勤める家令が姿勢良く立っている。
歳の頃はコルニクスと同年代か、少し上といったところだろうか。
銀色の髪を後ろに撫で付けていて、中々逞しい人物である。
素晴らしい筋肉ですわね!
マリアローゼは心の中で褒め称えつつ、こくん、と頷いた。
「マリアローゼお嬢様、ようこそいらっしゃいましたステラ・マリスへ」
「お出迎え有難う存じます、これから暫くの間宜しくお願い致します」
ステラ・マリスとは、この海の城の通称である。
元々は崖下から見上げる形で聳え立つ城を「星の海に建つ城」と呼んでいたものが、短くなって「星の海」の名前だけ残ったものなのである。
マリアローゼがふわりとスカートを広げてお辞儀をするのを見て、家令は改めて深く礼を返した。
「家令のノウェムと申します。城でのお嬢様のお世話はこちらに居りますシスネが担当させて頂きます」
「ご紹介に預かりました、シスネと申します。誠心誠意お仕え致します」
傍らにいた、歳若い侍女が進み出て挨拶に頭を下げる。
珍しい白い髪をしていて、横髪はおかっぱのようにまっすぐに耳が隠れる程度の長さで切り揃えられ、後ろ髪は長いのか後頭部に結って纏めてある。
肌も白く、瞳も灰白色なので、白さが際立つ美貌の少女である。
「シスネ、これから宜しくお願い致しますね」
「はい…」
一瞬、驚いたように目を見張ってから、シスネは再び会釈をした。
「では、お部屋にご案内致します」
(何だか不思議な少女ですわ……)
身体はほっそりとして、15歳前後に見えるのだが、動作はカンナの動きに似ている気がする。
キビキビとしていて、無駄がない動き、それに警戒心のような物も感じた。
(まるで野生の動物のよう)
安心できる場所で生きてきた、風ではないのに、虐待された人特有の悲壮感も無い。
どういった人生を歩んできたのだろう、とマリアローゼは興味を惹かれた。
脳裏に、一瞬ジェレイドの顔が浮かんで、マリアローゼは途端に表情を曇らせる。
ジェレイドは人の人生を玩具にしそうなところがあるのだ。
悪意ではなく、それは全てマリアローゼの為に行われる。
だからこそ、余計に始末が悪いのだが。
シスネの案内で、庭に面した玄関ホール脇の階段から二階へと登る。
廊下を進むと渡り廊下が現れて、窓などは無くて手摺だけが設えてあり、下に中庭が見えた。
反対側も同じ造りで、柱と柱の間の上部は弓状にアーチとなっている。
中庭に面した渡り廊下が終る前に両扉の入口脇に騎士が立っているのが目に入った。
他にもう一人、深い藍色の髪の少年とも青年ともつかない人物が、執事の姿で立っていて、最敬礼をした。
「この城でお嬢様のお世話を任されましたラディアータと申します」
「マリアローゼと申します。どうか宜しくお願い致しますね」
小さく膝を屈したマリアローゼをじっと見た後、後ろに控える二人を見て、ラディアータは何とも言えない表情を浮かべたのを見て、流石にマリアローゼは問いかけた。
「わたくしの侍女と侍従がどうか致しまして?」
「あ、いえ、知り合いに似ていたもので、申し訳ありません」
ぺこりと再度頭を下げたラディアータを見て、シスネがほんの少し嘲笑するような笑みを浮かべ、ラディアータも一瞬鋭い目でシスネを見上げた。
(あら、この二人仲が良くないのかしら?)
それに、知り合いに似ていた、というのは咄嗟の嘘に見えた。
かなり動揺していたから、知り合い、よりは近い人物なのだろう。
(悪意や憎しみには見えなかったから、もしかして、家族かしら?)
などと思い耽りながら、マリアローゼはラディアータの開けた扉から部屋の中に入り、その広さにまた驚いた。
豪華な応接間が広がり、扉が三つある。
「左側の扉は廊下になっていて、ご兄弟のお部屋もございます。右側の扉は女性の護衛用のお部屋でございます。奥の扉の先にお嬢様の寝室がございます」
「説明有難う、シスネ。では参りましょう」
奥の扉を開けると廊下を隔ててまた両扉の戸口があり、左側にも扉が付いている。
だが、先ほどの廊下に出る扉よりややこちら側にあるので、小さな部屋だという事だろう。
「こちらはトイレかしら?」
「左様でございます。右側の扉は近侍の方々のお部屋になりまして、その手前の空間は待機所として使われます。
待機所の奥に私とラディアータの部屋もございます」
ぺこりと会釈しつつ、シスネは説明を終えてノクスが扉を開いた。
応接室よりは一回り小さいものの、大きな寝室であり、扉の真向かいに大きな窓が付いていて、外は庭となっている。
海も見えるかと思ったのだが、壁のような建物に遮られていて見えない。
「海は見えませんのね」
残念そうな呟きに、シスネが静かに応えた。
「お嬢様の身の安全が第一ですので。それに、元々その庭は兵士達の修練場だったものを、弟公爵様が庭に作りかえられたのです。お嬢様の為に」
やや刺々しい言い方に聞こえて、マリアローゼは目を見張った。
(まさか、この子……!?)
「もしかして、ユリアさんには、転生者だとバレていますかしら?」
「うーん、多分ね。でも敢えて話す必要は無いよ。彼女にとってそれはどうでもいい情報の1つなんだろう」
今も言い争いだか、仲良し談義だか分からない話を続けているので、マリアローゼはその場はユリアに任せて、控えているルーナとノクスを連れて、城へと向かった。
少し時間を置いて、マリアローゼの後ろを付いていくシルヴァインに気付いて、ユリアはやっとマリアローゼの不在に気がつき、会話の途中でジェレイドを放り出してその後に続いた。
「ユリア」
「はい?何でしょう」
歩きながらシルヴァインが声をかけると、ユリアはきょとん、とした顔で返事を返した。
マリアローゼがちょこちょこと元気よく歩く姿を優しく見詰めながら、シルヴァインは言葉を続ける。
「料理作りに、君とカンナも参加してくれ。ローゼも喜ぶだろうし、君の前世での記憶も役立つだろう」
「わあ!やっぱり神様ですね、シルヴァイン様っ!私で役に立つのなら、是非協力させて頂きますよ!マリアローゼ様のお料理姿が見れて、手料理までぺろぺろ…じゃなくて食べれるなんて幸せ過ぎて死にそうです!」
不穏な言葉が幾つも含まれているが、シルヴァインは敢えて無視して頷いた。
庭に面した出入り口には、城に勤める家令が姿勢良く立っている。
歳の頃はコルニクスと同年代か、少し上といったところだろうか。
銀色の髪を後ろに撫で付けていて、中々逞しい人物である。
素晴らしい筋肉ですわね!
マリアローゼは心の中で褒め称えつつ、こくん、と頷いた。
「マリアローゼお嬢様、ようこそいらっしゃいましたステラ・マリスへ」
「お出迎え有難う存じます、これから暫くの間宜しくお願い致します」
ステラ・マリスとは、この海の城の通称である。
元々は崖下から見上げる形で聳え立つ城を「星の海に建つ城」と呼んでいたものが、短くなって「星の海」の名前だけ残ったものなのである。
マリアローゼがふわりとスカートを広げてお辞儀をするのを見て、家令は改めて深く礼を返した。
「家令のノウェムと申します。城でのお嬢様のお世話はこちらに居りますシスネが担当させて頂きます」
「ご紹介に預かりました、シスネと申します。誠心誠意お仕え致します」
傍らにいた、歳若い侍女が進み出て挨拶に頭を下げる。
珍しい白い髪をしていて、横髪はおかっぱのようにまっすぐに耳が隠れる程度の長さで切り揃えられ、後ろ髪は長いのか後頭部に結って纏めてある。
肌も白く、瞳も灰白色なので、白さが際立つ美貌の少女である。
「シスネ、これから宜しくお願い致しますね」
「はい…」
一瞬、驚いたように目を見張ってから、シスネは再び会釈をした。
「では、お部屋にご案内致します」
(何だか不思議な少女ですわ……)
身体はほっそりとして、15歳前後に見えるのだが、動作はカンナの動きに似ている気がする。
キビキビとしていて、無駄がない動き、それに警戒心のような物も感じた。
(まるで野生の動物のよう)
安心できる場所で生きてきた、風ではないのに、虐待された人特有の悲壮感も無い。
どういった人生を歩んできたのだろう、とマリアローゼは興味を惹かれた。
脳裏に、一瞬ジェレイドの顔が浮かんで、マリアローゼは途端に表情を曇らせる。
ジェレイドは人の人生を玩具にしそうなところがあるのだ。
悪意ではなく、それは全てマリアローゼの為に行われる。
だからこそ、余計に始末が悪いのだが。
シスネの案内で、庭に面した玄関ホール脇の階段から二階へと登る。
廊下を進むと渡り廊下が現れて、窓などは無くて手摺だけが設えてあり、下に中庭が見えた。
反対側も同じ造りで、柱と柱の間の上部は弓状にアーチとなっている。
中庭に面した渡り廊下が終る前に両扉の入口脇に騎士が立っているのが目に入った。
他にもう一人、深い藍色の髪の少年とも青年ともつかない人物が、執事の姿で立っていて、最敬礼をした。
「この城でお嬢様のお世話を任されましたラディアータと申します」
「マリアローゼと申します。どうか宜しくお願い致しますね」
小さく膝を屈したマリアローゼをじっと見た後、後ろに控える二人を見て、ラディアータは何とも言えない表情を浮かべたのを見て、流石にマリアローゼは問いかけた。
「わたくしの侍女と侍従がどうか致しまして?」
「あ、いえ、知り合いに似ていたもので、申し訳ありません」
ぺこりと再度頭を下げたラディアータを見て、シスネがほんの少し嘲笑するような笑みを浮かべ、ラディアータも一瞬鋭い目でシスネを見上げた。
(あら、この二人仲が良くないのかしら?)
それに、知り合いに似ていた、というのは咄嗟の嘘に見えた。
かなり動揺していたから、知り合い、よりは近い人物なのだろう。
(悪意や憎しみには見えなかったから、もしかして、家族かしら?)
などと思い耽りながら、マリアローゼはラディアータの開けた扉から部屋の中に入り、その広さにまた驚いた。
豪華な応接間が広がり、扉が三つある。
「左側の扉は廊下になっていて、ご兄弟のお部屋もございます。右側の扉は女性の護衛用のお部屋でございます。奥の扉の先にお嬢様の寝室がございます」
「説明有難う、シスネ。では参りましょう」
奥の扉を開けると廊下を隔ててまた両扉の戸口があり、左側にも扉が付いている。
だが、先ほどの廊下に出る扉よりややこちら側にあるので、小さな部屋だという事だろう。
「こちらはトイレかしら?」
「左様でございます。右側の扉は近侍の方々のお部屋になりまして、その手前の空間は待機所として使われます。
待機所の奥に私とラディアータの部屋もございます」
ぺこりと会釈しつつ、シスネは説明を終えてノクスが扉を開いた。
応接室よりは一回り小さいものの、大きな寝室であり、扉の真向かいに大きな窓が付いていて、外は庭となっている。
海も見えるかと思ったのだが、壁のような建物に遮られていて見えない。
「海は見えませんのね」
残念そうな呟きに、シスネが静かに応えた。
「お嬢様の身の安全が第一ですので。それに、元々その庭は兵士達の修練場だったものを、弟公爵様が庭に作りかえられたのです。お嬢様の為に」
やや刺々しい言い方に聞こえて、マリアローゼは目を見張った。
(まさか、この子……!?)
567
❤キャライメージはPixivにあるので、宜しければご覧になって下さいませ
お気に入りに追加
6,034
あなたにおすすめの小説
転生先は盲目幼女でした ~前世の記憶と魔法を頼りに生き延びます~
丹辺るん
ファンタジー
前世の記憶を持つ私、フィリス。思い出したのは五歳の誕生日の前日。
一応貴族……伯爵家の三女らしい……私は、なんと生まれつき目が見えなかった。
それでも、優しいお姉さんとメイドのおかげで、寂しくはなかった。
ところが、まともに話したこともなく、私を気に掛けることもない父親と兄からは、なぜか厄介者扱い。
ある日、不幸な事故に見せかけて、私は魔物の跋扈する場所で見捨てられてしまう。
もうダメだと思ったとき、私の前に現れたのは……
これは捨てられた盲目の私が、魔法と前世の記憶を頼りに生きる物語。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます
かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~
【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】
奨励賞受賞
●聖女編●
いきなり召喚された上に、ババァ発言。
挙句、偽聖女だと。
確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。
だったら好きに生きさせてもらいます。
脱社畜!
ハッピースローライフ!
ご都合主義万歳!
ノリで生きて何が悪い!
●勇者編●
え?勇者?
うん?勇者?
そもそも召喚って何か知ってますか?
またやらかしたのかバカ王子ー!
●魔界編●
いきおくれって分かってるわー!
それよりも、クロを探しに魔界へ!
魔界という場所は……とてつもなかった
そしてクロはクロだった。
魔界でも見事になしてみせようスローライフ!
邪魔するなら排除します!
--------------
恋愛はスローペース
物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。
公爵家に生まれて初日に跡継ぎ失格の烙印を押されましたが今日も元気に生きてます!
小択出新都
ファンタジー
異世界に転生して公爵家の娘に生まれてきたエトワだが、魔力をほとんどもたずに生まれてきたため、生後0ヶ月で跡継ぎ失格の烙印を押されてしまう。
跡継ぎ失格といっても、すぐに家を追い出されたりはしないし、学校にも通わせてもらえるし、15歳までに家を出ればいいから、まあ恵まれてるよね、とのんきに暮らしていたエトワ。
だけど跡継ぎ問題を解決するために、分家から同い年の少年少女たちからその候補が選ばれることになり。
彼らには試練として、エトワ(ともたされた家宝、むしろこっちがメイン)が15歳になるまでの護衛役が命ぜられることになった。
仮の主人というか、実質、案山子みたいなものとして、彼らに護衛されることになったエトワだが、一癖ある男の子たちから、素直な女の子までいろんな子がいて、困惑しつつも彼らの成長を見守ることにするのだった。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。