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悪即断の神殿騎士
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薬の費用対効果としては、丁度いい価格設定だと思うのだが、不安や不満があるのだろうか?
アーウィンを見上げてマリアローゼはこてん、と首を傾げた。
「わたくしが冒険者さまの崇高な使命をお手伝い出来るのなら、喜ばしい事ですわ。
それに、錬金術士や治癒術士からも不満が出ないように取り計らう予定なので、問題は起きないかと存じます。
……もし起きたとして、それが道理に適わない事でしたらわたくしは戦いますわ」
「もし何か起きれば、冒険者ギルドはお嬢様の力になりましょう。
お心を砕いて下さった事、誰も忘れは致しません」
ん…?話がとても大袈裟な方向に向かっていやしないだろうか?
アーウィンの顔が厳しいから、何だか問題起きているのかと思って、先回りしすぎてしまったような…
「あ……いえ、でも問題は起きないと思うので、ご安心くださいませ」
慌てて、マリアローゼは落ち着けるようにブンブン上下に手を振った。
厳しい顔をしていたアーウィンも、その様子ににこりと微笑む。
ほっとしたマリアローゼは、にっこりと微笑み返す。
「お薬が出来上がりますまで、もう少しお待ちくださいませね」
「はい。心待ちにしております。……ところで今日はこの後教会に行かれるのですか?」
突然聞かれて、マリアローゼはきょとん、とした。
確かに司祭の前で「後日」とは言ったが、今日の内に電撃訪問しようと心に決めていた。
「え?…ええ、一応そのつもりではおりますけれど。孤児院の子供達の様子が気になりますので」
「ふむ……」
アーウィンは腕組みをして、扉の外を射抜くように見詰めた。
「実は、騒動が起こっていると聞きましてね。神罰の乙女が断罪に訪れているとか」
「ま、マグノリア様が??」
確かに昨日、カレンドゥラと視線を交わした時に、そういった思いはあった。
怪しい様子を見たので、彼女がマグノリアに報告すると思っていたのだ。
でも、今日訪れて確信を得てから、マリアローゼからも注進しようと考えていたのだが…
早い!行動が早い!
「マグノリア様は、悪即断の方だというのを失念しておりましたわ……」
「ふむ、そうですね。学生時代から猪の様な方でしたから」
「あら?お知り合いですの?」
意外な言葉を聞いて、マリアローゼはアーウィンを見上げた。
アーウィンはフッと笑いを浮かべる。
「いえ、有名な方でしたから。特に女性達には憧れの的でしたよ」
「分かる」
マリアローゼはうんうんと頷いて、言葉遣いが崩れたのでもう一度言い直した。
「すごくよく分かりますわ」
「ローゼはああいう猪突猛進な獣みたいな系統が好きなのかい?」
ジェレイドの問いかけには、マリアローゼはふるふると首を振る。
「いいえ、理想と理性と信念があり、それを貫く強さを持ち合わせているところが素敵なのです」
「お嬢様と同じでございますね」
外ではあまり口を開かないルーナの呟きに、マリアローゼはあら?とルーナに目を向けた。
「そうですかしら?わたくしはそこまで高尚ではありませんわ…恥ずかしながら」
ぷっくりとした頬を両手で包んで照れるマリアローゼに、ルーナはにっこりと微笑んだ。
「ああ、いけない。わたくし達も急いで参りましょう」
はっとしてマリアローゼは椅子から降りて、アーウィンにお辞儀をした。
そして扉までとことこと歩いて、振り返り、その場にいる人々に向けてもう一度お辞儀をする。
「本日は温かく迎えてくださりありがとうございました。皆様にも、健康とご武運を」
アーウィンを見上げてマリアローゼはこてん、と首を傾げた。
「わたくしが冒険者さまの崇高な使命をお手伝い出来るのなら、喜ばしい事ですわ。
それに、錬金術士や治癒術士からも不満が出ないように取り計らう予定なので、問題は起きないかと存じます。
……もし起きたとして、それが道理に適わない事でしたらわたくしは戦いますわ」
「もし何か起きれば、冒険者ギルドはお嬢様の力になりましょう。
お心を砕いて下さった事、誰も忘れは致しません」
ん…?話がとても大袈裟な方向に向かっていやしないだろうか?
アーウィンの顔が厳しいから、何だか問題起きているのかと思って、先回りしすぎてしまったような…
「あ……いえ、でも問題は起きないと思うので、ご安心くださいませ」
慌てて、マリアローゼは落ち着けるようにブンブン上下に手を振った。
厳しい顔をしていたアーウィンも、その様子ににこりと微笑む。
ほっとしたマリアローゼは、にっこりと微笑み返す。
「お薬が出来上がりますまで、もう少しお待ちくださいませね」
「はい。心待ちにしております。……ところで今日はこの後教会に行かれるのですか?」
突然聞かれて、マリアローゼはきょとん、とした。
確かに司祭の前で「後日」とは言ったが、今日の内に電撃訪問しようと心に決めていた。
「え?…ええ、一応そのつもりではおりますけれど。孤児院の子供達の様子が気になりますので」
「ふむ……」
アーウィンは腕組みをして、扉の外を射抜くように見詰めた。
「実は、騒動が起こっていると聞きましてね。神罰の乙女が断罪に訪れているとか」
「ま、マグノリア様が??」
確かに昨日、カレンドゥラと視線を交わした時に、そういった思いはあった。
怪しい様子を見たので、彼女がマグノリアに報告すると思っていたのだ。
でも、今日訪れて確信を得てから、マリアローゼからも注進しようと考えていたのだが…
早い!行動が早い!
「マグノリア様は、悪即断の方だというのを失念しておりましたわ……」
「ふむ、そうですね。学生時代から猪の様な方でしたから」
「あら?お知り合いですの?」
意外な言葉を聞いて、マリアローゼはアーウィンを見上げた。
アーウィンはフッと笑いを浮かべる。
「いえ、有名な方でしたから。特に女性達には憧れの的でしたよ」
「分かる」
マリアローゼはうんうんと頷いて、言葉遣いが崩れたのでもう一度言い直した。
「すごくよく分かりますわ」
「ローゼはああいう猪突猛進な獣みたいな系統が好きなのかい?」
ジェレイドの問いかけには、マリアローゼはふるふると首を振る。
「いいえ、理想と理性と信念があり、それを貫く強さを持ち合わせているところが素敵なのです」
「お嬢様と同じでございますね」
外ではあまり口を開かないルーナの呟きに、マリアローゼはあら?とルーナに目を向けた。
「そうですかしら?わたくしはそこまで高尚ではありませんわ…恥ずかしながら」
ぷっくりとした頬を両手で包んで照れるマリアローゼに、ルーナはにっこりと微笑んだ。
「ああ、いけない。わたくし達も急いで参りましょう」
はっとしてマリアローゼは椅子から降りて、アーウィンにお辞儀をした。
そして扉までとことこと歩いて、振り返り、その場にいる人々に向けてもう一度お辞儀をする。
「本日は温かく迎えてくださりありがとうございました。皆様にも、健康とご武運を」
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