37 / 357
連載
聖女じゃないアピールのために
しおりを挟む
「マリク、いらっしゃる?」
たむたむと軽いノックの音と、可愛らしい声が扉の外から聞こえてきて、マリクは微笑んだ。
「居りますよ」
「おはようマリク」
可愛らしい幼女が可愛らしいお辞儀をして、にこやかに椅子に座った。
「まだ新しい毒は仕入れてませんが」
「そ、そんな用ではありません」
マリクがからかうと、マリアローゼは慌てたように両手を振った。
でも他に用があってきたのだろう、マリクはニコニコしながらマリアローゼにハーブ茶を淹れた。
硝子のポットの中で、緑が舞うようにヒラヒラと流れる。
「どうぞ」
「ありがとう…」
両手で受け取ったマリアローゼはふうふうと息を吹きかけて、こくりと一口飲んだ。
まあるいガラスのコップに入った茶の色は、紅茶に比べて薄い淡黄色。
レモンの様な香りもする、スッキリとした味わいのお茶だ。
「とても美味しいですわ…あ、用件なのですけれど」
「はい」
目の前に座りながら、マリクもマリアローゼと同じハーブティを飲んでいる。
「あの、マリクの使っている軟膏を、分けて頂きたいのです」
「まさか、また危ない事をしようというんじゃないでしょうね」
疑うような眼差しをわざとして、にこにこ笑っている。
からかっているのは分かるものの、何度も迷惑をかけてしまったので、
その言葉はぐさりとロマリアーゼの小さな胸に突き刺さる。
「信用がありませんわね……そうではなくて…
これから神聖国に行かなくてはいけないのは御存知でしょうか?」
「ええ、大事ですからね…」
マリクは流石に少し沈んだ顔をした。
マリアローゼや家人の気が進まないという事を、マリクも知っているのだろう。
「それで、最近神聖国の事を調べているのですが、
神聖街道沿いの町に立ち寄ると、どうやら癒して欲しい人々がつめかけるらしいのです。
勿論一々対応している訳ではないでしょうし、わたくしも癒す魔法は使えませんので…」
昔の話ではあるが、そういう逸話は数々残されている。
ただ、最近ではもう「聖女」の能力は、民のものではなくなっていた。
治療した、という宣伝の為の演技はあったかもしれないが、馬車にすら近寄らせて貰えないのが現状らしい。
救いを求めている人々に対し、それも酷い話ではある。
近来では諦めが勝っていて、街道に訪れる怪我人や病人は減っているようなのだが、
一筋の光明を目指して、何とか助けたい、助かりたいという人々の気持は分かるのだ。
だが、マリアローゼにはその基本の力も無い…という事にしている。
実際に自分の意志で魔法を使ったことはないし、治癒の魔法も使いこなせはしない。
「薬の出番、というわけですね」
「はい。皆様にはきちんと、聖女の力ではなく薬の力だというのも分かって頂きます。
ですのでどうか、お力を貸して頂けませんか」
マリアローゼは聖女じゃないアピールに使いたいのだ。
魔法ではなく薬、と言われれば、聖女じゃないんだ感が高まる、とマリアローゼは踏んでいる。
マリクにもその意図が伝わったようで、にこりと微笑み返した。
「そういう事なら喜んで。独自の薬にはなりますが、痛みに利く薬や、虫下しなど、色々用意しましょう」
「費用がかかるなら、別途お父様にご請求なさってください」
「分かりました。相談の上できるだけ希望通りにしましょう」
言いたいことを言い終えたのか、マリアローゼはこくこくとハーブティを飲んでいる。
生まれた時から見守って来たけれど、最近のマリアローゼはマリクの知る公爵家の主人ジェラルド並に規格外だ。
これから何をしでかすか分からないが、全力で助力しようと思い、軟膏を一つ手に取った。
「お嬢様には一応説明しておきますが、この薬は実は共同で作りあげたんですよ。
今は主に俺一人で作ってますけどね」
「共同…ということは、かなり色々な効能がありますの?」
「そうですね。消毒、止血、化膿止め、消炎、さらに治癒。鎮痛等々
薬草の選出はヴァローナとエレパースに、魔石はレノとクリスタに協力してもらったんです」
瓶の中の軟膏を眺めながら、懐かしそうにマリクが語る。
「魔石?魔石もはいっておりますの?」
「ええ。かなり細かく砕いたものを中に入れて密閉してるんです」
マリアローゼはそれを聞くと、両手で持っているグラスに暫し目を落とした。
「つまり、治癒の魔法を込めた魔法石を使った魔法薬、ですわね。
ポーションと同じく、空気に晒されると劣化するのでしょうか?」
「そうですね。ポーションは魔法というよりは錬金術ですが、腕の良い錬金術師もまた数は少ない。
治癒師なら誰でも作れるこの薬の方が費用対効果の面では上かもしれません」
「……売れますわね」
「……えっ。まぁ売れるでしょうが、流石に庶民が買える値段ではありませんよ」
「それですわ!!…あ、いえ、違うのです。順に説明致します。
この薬を使うにあたって、とても心配な事がございましたの」
治癒魔法や奇跡を使わずに、傷を治すことについて、神聖国や神聖教にとって脅威になるのではと思ったのだ。
マリアローゼはうーん……と考えつつ、ゆっくりと言葉にする。
「薬の効果を知られたら、神聖国が黙っていないのではないかと思いまして。
個人的に使うのはよしとしても、作成方法やマリク自身が狙われてしまう可能性もあるのが
由々しき事だと思ったのです。
ならば、大々的に売り出してしまえばいいかと。
そして買うのはまず冒険者の方々でしょう。使った分だけ無くなるとしても、ポーションは使いきりですもの。
それよりはお得ではあるでしょうし、使い分けも可能です。
次に購入するとしたら、治癒師を抱えていない貴族でしょう。
この二つで商売自体は成り立っても、抑止としては弱いのです」
「そこで、庶民ですか」
「ですわ。……例えばどうでしょう、魔石の混入と魔力を抑えて、更に少ない個包装にするとしたら」
「ふむ……一気に大量に作るならば問題なく出来そうではありますね」
下地に使っている軟膏自体は、肌荒れを防ぐ程度の物だが、
それを大量に作ってから、治癒の魔法をこめた魔法石の粉末を混入すれば、簡単に出来るだろう。
マリクは行程を思い浮かべながら、こくりと頷いた。
「多少割高であっても、購入者は増えると思いますの。
治癒師の地位を奪うのではとも危惧しましたけど、作る方で雇用すればいいのですわ!」
まさか、治癒師の立場まで考えているとは思わず、マリクは目を丸くした。
そして堪えきれずに笑ってしまう。
「ふ、ふふっ……本当にお嬢様は規格外ですね……」
「お父様とお母様の娘ですもの」
ふんす!と胸を張ったマリアローゼは愛くるしい。
マリクは手を伸ばして、優しくその頭を撫でた。
「では軟膏作りと、公爵殿への進言は任されます」
「お願い致します。では、わたくしお勉強に参りますので、失礼致します」
ドアの側で、スカートをつまんでお辞儀をすると、マリアローゼは急ぎ足で図書館へ向かった。
シルヴァインは鍛錬をすると言っていたので練兵場だろう。
きっとキース一人で黙々と調査している…と思っていたのだが、
また増殖していた。
たむたむと軽いノックの音と、可愛らしい声が扉の外から聞こえてきて、マリクは微笑んだ。
「居りますよ」
「おはようマリク」
可愛らしい幼女が可愛らしいお辞儀をして、にこやかに椅子に座った。
「まだ新しい毒は仕入れてませんが」
「そ、そんな用ではありません」
マリクがからかうと、マリアローゼは慌てたように両手を振った。
でも他に用があってきたのだろう、マリクはニコニコしながらマリアローゼにハーブ茶を淹れた。
硝子のポットの中で、緑が舞うようにヒラヒラと流れる。
「どうぞ」
「ありがとう…」
両手で受け取ったマリアローゼはふうふうと息を吹きかけて、こくりと一口飲んだ。
まあるいガラスのコップに入った茶の色は、紅茶に比べて薄い淡黄色。
レモンの様な香りもする、スッキリとした味わいのお茶だ。
「とても美味しいですわ…あ、用件なのですけれど」
「はい」
目の前に座りながら、マリクもマリアローゼと同じハーブティを飲んでいる。
「あの、マリクの使っている軟膏を、分けて頂きたいのです」
「まさか、また危ない事をしようというんじゃないでしょうね」
疑うような眼差しをわざとして、にこにこ笑っている。
からかっているのは分かるものの、何度も迷惑をかけてしまったので、
その言葉はぐさりとロマリアーゼの小さな胸に突き刺さる。
「信用がありませんわね……そうではなくて…
これから神聖国に行かなくてはいけないのは御存知でしょうか?」
「ええ、大事ですからね…」
マリクは流石に少し沈んだ顔をした。
マリアローゼや家人の気が進まないという事を、マリクも知っているのだろう。
「それで、最近神聖国の事を調べているのですが、
神聖街道沿いの町に立ち寄ると、どうやら癒して欲しい人々がつめかけるらしいのです。
勿論一々対応している訳ではないでしょうし、わたくしも癒す魔法は使えませんので…」
昔の話ではあるが、そういう逸話は数々残されている。
ただ、最近ではもう「聖女」の能力は、民のものではなくなっていた。
治療した、という宣伝の為の演技はあったかもしれないが、馬車にすら近寄らせて貰えないのが現状らしい。
救いを求めている人々に対し、それも酷い話ではある。
近来では諦めが勝っていて、街道に訪れる怪我人や病人は減っているようなのだが、
一筋の光明を目指して、何とか助けたい、助かりたいという人々の気持は分かるのだ。
だが、マリアローゼにはその基本の力も無い…という事にしている。
実際に自分の意志で魔法を使ったことはないし、治癒の魔法も使いこなせはしない。
「薬の出番、というわけですね」
「はい。皆様にはきちんと、聖女の力ではなく薬の力だというのも分かって頂きます。
ですのでどうか、お力を貸して頂けませんか」
マリアローゼは聖女じゃないアピールに使いたいのだ。
魔法ではなく薬、と言われれば、聖女じゃないんだ感が高まる、とマリアローゼは踏んでいる。
マリクにもその意図が伝わったようで、にこりと微笑み返した。
「そういう事なら喜んで。独自の薬にはなりますが、痛みに利く薬や、虫下しなど、色々用意しましょう」
「費用がかかるなら、別途お父様にご請求なさってください」
「分かりました。相談の上できるだけ希望通りにしましょう」
言いたいことを言い終えたのか、マリアローゼはこくこくとハーブティを飲んでいる。
生まれた時から見守って来たけれど、最近のマリアローゼはマリクの知る公爵家の主人ジェラルド並に規格外だ。
これから何をしでかすか分からないが、全力で助力しようと思い、軟膏を一つ手に取った。
「お嬢様には一応説明しておきますが、この薬は実は共同で作りあげたんですよ。
今は主に俺一人で作ってますけどね」
「共同…ということは、かなり色々な効能がありますの?」
「そうですね。消毒、止血、化膿止め、消炎、さらに治癒。鎮痛等々
薬草の選出はヴァローナとエレパースに、魔石はレノとクリスタに協力してもらったんです」
瓶の中の軟膏を眺めながら、懐かしそうにマリクが語る。
「魔石?魔石もはいっておりますの?」
「ええ。かなり細かく砕いたものを中に入れて密閉してるんです」
マリアローゼはそれを聞くと、両手で持っているグラスに暫し目を落とした。
「つまり、治癒の魔法を込めた魔法石を使った魔法薬、ですわね。
ポーションと同じく、空気に晒されると劣化するのでしょうか?」
「そうですね。ポーションは魔法というよりは錬金術ですが、腕の良い錬金術師もまた数は少ない。
治癒師なら誰でも作れるこの薬の方が費用対効果の面では上かもしれません」
「……売れますわね」
「……えっ。まぁ売れるでしょうが、流石に庶民が買える値段ではありませんよ」
「それですわ!!…あ、いえ、違うのです。順に説明致します。
この薬を使うにあたって、とても心配な事がございましたの」
治癒魔法や奇跡を使わずに、傷を治すことについて、神聖国や神聖教にとって脅威になるのではと思ったのだ。
マリアローゼはうーん……と考えつつ、ゆっくりと言葉にする。
「薬の効果を知られたら、神聖国が黙っていないのではないかと思いまして。
個人的に使うのはよしとしても、作成方法やマリク自身が狙われてしまう可能性もあるのが
由々しき事だと思ったのです。
ならば、大々的に売り出してしまえばいいかと。
そして買うのはまず冒険者の方々でしょう。使った分だけ無くなるとしても、ポーションは使いきりですもの。
それよりはお得ではあるでしょうし、使い分けも可能です。
次に購入するとしたら、治癒師を抱えていない貴族でしょう。
この二つで商売自体は成り立っても、抑止としては弱いのです」
「そこで、庶民ですか」
「ですわ。……例えばどうでしょう、魔石の混入と魔力を抑えて、更に少ない個包装にするとしたら」
「ふむ……一気に大量に作るならば問題なく出来そうではありますね」
下地に使っている軟膏自体は、肌荒れを防ぐ程度の物だが、
それを大量に作ってから、治癒の魔法をこめた魔法石の粉末を混入すれば、簡単に出来るだろう。
マリクは行程を思い浮かべながら、こくりと頷いた。
「多少割高であっても、購入者は増えると思いますの。
治癒師の地位を奪うのではとも危惧しましたけど、作る方で雇用すればいいのですわ!」
まさか、治癒師の立場まで考えているとは思わず、マリクは目を丸くした。
そして堪えきれずに笑ってしまう。
「ふ、ふふっ……本当にお嬢様は規格外ですね……」
「お父様とお母様の娘ですもの」
ふんす!と胸を張ったマリアローゼは愛くるしい。
マリクは手を伸ばして、優しくその頭を撫でた。
「では軟膏作りと、公爵殿への進言は任されます」
「お願い致します。では、わたくしお勉強に参りますので、失礼致します」
ドアの側で、スカートをつまんでお辞儀をすると、マリアローゼは急ぎ足で図書館へ向かった。
シルヴァインは鍛錬をすると言っていたので練兵場だろう。
きっとキース一人で黙々と調査している…と思っていたのだが、
また増殖していた。
435
お気に入りに追加
6,027
あなたにおすすめの小説
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
恋愛
公爵家の末娘として生まれた幼いティアナ。
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。
ただ、愛されたいと願った。
そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。
◆恋愛要素は前半はありませんが、後半になるにつれて発展していきますのでご了承ください。
聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったため、異世界でふわふわパンを焼こうと思います!
伊桜らな
ファンタジー
家業パン屋さんで働くメルは、パンが大好き。
いきなり聖女召喚の儀やらで異世界に呼ばれちゃったのに「いらない」と言われて追い出されてしまう。どうすればいいか分からなかったとき、公爵家当主に拾われ公爵家にお世話になる。
衣食住は確保できたって思ったのに、パンが美味しくないしめちゃくちゃ硬い!!
パン好きなメルは、厨房を使いふわふわパン作りを始める。
*表紙画は月兎なつめ様に描いて頂きました。*
ー(*)のマークはRシーンがあります。ー
少しだけ展開を変えました。申し訳ありません。
ホットランキング 1位(2021.10.17)
ファンタジーランキング1位(2021.10.17)
小説ランキング 1位(2021.10.17)
ありがとうございます。読んでくださる皆様に感謝です。

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
公爵家に生まれて初日に跡継ぎ失格の烙印を押されましたが今日も元気に生きてます!
小択出新都
ファンタジー
異世界に転生して公爵家の娘に生まれてきたエトワだが、魔力をほとんどもたずに生まれてきたため、生後0ヶ月で跡継ぎ失格の烙印を押されてしまう。
跡継ぎ失格といっても、すぐに家を追い出されたりはしないし、学校にも通わせてもらえるし、15歳までに家を出ればいいから、まあ恵まれてるよね、とのんきに暮らしていたエトワ。
だけど跡継ぎ問題を解決するために、分家から同い年の少年少女たちからその候補が選ばれることになり。
彼らには試練として、エトワ(ともたされた家宝、むしろこっちがメイン)が15歳になるまでの護衛役が命ぜられることになった。
仮の主人というか、実質、案山子みたいなものとして、彼らに護衛されることになったエトワだが、一癖ある男の子たちから、素直な女の子までいろんな子がいて、困惑しつつも彼らの成長を見守ることにするのだった。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
この度、双子の妹が私になりすまして旦那様と初夜を済ませてしまったので、 私は妹として生きる事になりました
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
*レンタル配信されました。
レンタルだけの番外編ssもあるので、お読み頂けたら嬉しいです。
【伯爵令嬢のアンネリーゼは侯爵令息のオスカーと結婚をした。籍を入れたその夜、初夜を迎える筈だったが急激な睡魔に襲われて意識を手放してしまった。そして、朝目を覚ますと双子の妹であるアンナマリーが自分になり代わり旦那のオスカーと初夜を済ませてしまっていた。しかも両親は「見た目は同じなんだし、済ませてしまったなら仕方ないわ。アンネリーゼ、貴女は今日からアンナマリーとして過ごしなさい」と告げた。
そして妹として過ごす事になったアンネリーゼは妹の代わりに学院に通う事となり……更にそこで最悪な事態に見舞われて……?】
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。