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ノーツの常連レストラン
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高級レストランの料理は、盛り付けも割りと綺麗だし、美味しかった。
でも、やっぱり大盛りご飯をぺろっと食べるノーツにとっては、少なかったみたい。
何だか無理してそう。
「ノーツさん、ご馳走様でした。とても美味しかったです」
「……ああ、足りたか?」
「ふふ。最近夕食食べないで疲れて寝ちゃってたので、一応足りてますけど、ノーツさんは足りてないでしょ」
「まあな。ああいう洒落た店は俺には合わないかもな」
頭をもしゃもしゃ掻いて、済まなそうに言うノーツの服をツンツンと引っ張る。
「いつもノーツさんが行ってる店に連れて行ってくださいよ。そこで食べ直しましょう。私ノーツさんの料理の味見係しますから」
「そうか!じゃあ、行こう」
そしてノーツが連れて行ってくれたのは、大衆食堂というか大衆酒場。
カウンター席もあるし、二階席もある雑多な空間で、冒険後の冒険者らしき人達や、パーティでごった返している。
わいわいガヤガヤとしていて、ノーツの知り合いらしき人達がチラチラと視線を注いできた。
「この店は肉料理が美味いんだ」
「そうなんですね。楽しみです」
最初に運ばれてきたのは鳥の丸焼きの中に、色々な野菜や果物が詰まっている食べ物。
米が入ってるかなと期待したけど、入ってなかった。
少しだけ切り分けて貰って、取り皿にのせて、食べる。
「うん、美味しいです」
そう言うと、ニコッと笑って、ノーツはモリモリ食べ始めた。
めちゃくちゃガッツリいくじゃん。
やっぱりさっきの店のコースですら、この人には前菜にしかすぎないんだろうな。
野菜と果物の甘みでしっとりした鶏肉が、柔らかくてジューシーで美味しい。
外側はぱりっと焼けているので香ばしい。
「もっと、食べるか?」
「いえ、ノーツさんが食べる所見てるの楽しいので、大丈夫です。味見もしましたし」
「いや、楽しくは無いだろ」
眉根を寄せて言うノーツが可笑しくて私は笑ってしまう。
「楽しいですよ。何か沢山食べる男の人って素敵ですよね」
「……そ……そうか」
真っ赤になってしまったノーツ。
何故か思いっきり食べる姿を見せてくる周囲の男達。
いや、お前らには言ってねぇ。
「ああ、だから、ノーツさんて筋肉凄いんですね。いいなぁ」
「まあ…それは鍛えているのもあるが」
もぐもぐと食べるのを再開したノーツ。
何故か思いっきり筋肉を誇示してくる周囲の男達。
暑苦しいな、もう。
反応したら負けな感じがして、私はそっとスルーをきめこむ。
飲み物を飲みつつ、ノーツの食べる姿を観察した。
そういえば。
冒険の話を聞いてた時は、確かアルトとノーツは喧嘩しなかったし、変な緊張感も無かったっけ。
私は思い出して、冒険の話や、質問をする事にした。
ほんの少ししかいなかったけど、貴族の学校では魔法の授業があったと分かったのは教科書があったからだ。
貴族は当たり前のように魔法が使えるけど、一般レベルでは普通ではないらしい。
勿論、身分差で使えないというわけではなく、あくまで素質の有無による。
あとは、国にもよるらしい。
魔法の盛んな国では貴族から平民まで使えるが、普通の国では貴族に使える者が多い、という感じ。
魔法書は迷宮や遺跡から見つかるけど、魔法協会での製作もあるというのはこの前聞いたばかりだ。
でも、スライム相手にした時は、勝手に私が創った魔法で、誰かに伝授する訳でもなければ、自分で作り出すことも可能なのだ。
ていうか、可能だけど…使い勝手は創造主の力量次第なのかもしれない。
お腹一杯になったノーツに送られて、私は宿屋へ戻った。
薬草は水を入れたコップに挿してあるが、早目に土に戻してあげたい。
私はいつもの服に着替えると、スコップと植木鉢を持って公園で土を移した。
宿屋に戻って植え替え完了。
窓際に置いて、私はいつもの素振りと野草の本を睡眠導入剤にして、眠りに就いた。
スヤスヤ。
でも、やっぱり大盛りご飯をぺろっと食べるノーツにとっては、少なかったみたい。
何だか無理してそう。
「ノーツさん、ご馳走様でした。とても美味しかったです」
「……ああ、足りたか?」
「ふふ。最近夕食食べないで疲れて寝ちゃってたので、一応足りてますけど、ノーツさんは足りてないでしょ」
「まあな。ああいう洒落た店は俺には合わないかもな」
頭をもしゃもしゃ掻いて、済まなそうに言うノーツの服をツンツンと引っ張る。
「いつもノーツさんが行ってる店に連れて行ってくださいよ。そこで食べ直しましょう。私ノーツさんの料理の味見係しますから」
「そうか!じゃあ、行こう」
そしてノーツが連れて行ってくれたのは、大衆食堂というか大衆酒場。
カウンター席もあるし、二階席もある雑多な空間で、冒険後の冒険者らしき人達や、パーティでごった返している。
わいわいガヤガヤとしていて、ノーツの知り合いらしき人達がチラチラと視線を注いできた。
「この店は肉料理が美味いんだ」
「そうなんですね。楽しみです」
最初に運ばれてきたのは鳥の丸焼きの中に、色々な野菜や果物が詰まっている食べ物。
米が入ってるかなと期待したけど、入ってなかった。
少しだけ切り分けて貰って、取り皿にのせて、食べる。
「うん、美味しいです」
そう言うと、ニコッと笑って、ノーツはモリモリ食べ始めた。
めちゃくちゃガッツリいくじゃん。
やっぱりさっきの店のコースですら、この人には前菜にしかすぎないんだろうな。
野菜と果物の甘みでしっとりした鶏肉が、柔らかくてジューシーで美味しい。
外側はぱりっと焼けているので香ばしい。
「もっと、食べるか?」
「いえ、ノーツさんが食べる所見てるの楽しいので、大丈夫です。味見もしましたし」
「いや、楽しくは無いだろ」
眉根を寄せて言うノーツが可笑しくて私は笑ってしまう。
「楽しいですよ。何か沢山食べる男の人って素敵ですよね」
「……そ……そうか」
真っ赤になってしまったノーツ。
何故か思いっきり食べる姿を見せてくる周囲の男達。
いや、お前らには言ってねぇ。
「ああ、だから、ノーツさんて筋肉凄いんですね。いいなぁ」
「まあ…それは鍛えているのもあるが」
もぐもぐと食べるのを再開したノーツ。
何故か思いっきり筋肉を誇示してくる周囲の男達。
暑苦しいな、もう。
反応したら負けな感じがして、私はそっとスルーをきめこむ。
飲み物を飲みつつ、ノーツの食べる姿を観察した。
そういえば。
冒険の話を聞いてた時は、確かアルトとノーツは喧嘩しなかったし、変な緊張感も無かったっけ。
私は思い出して、冒険の話や、質問をする事にした。
ほんの少ししかいなかったけど、貴族の学校では魔法の授業があったと分かったのは教科書があったからだ。
貴族は当たり前のように魔法が使えるけど、一般レベルでは普通ではないらしい。
勿論、身分差で使えないというわけではなく、あくまで素質の有無による。
あとは、国にもよるらしい。
魔法の盛んな国では貴族から平民まで使えるが、普通の国では貴族に使える者が多い、という感じ。
魔法書は迷宮や遺跡から見つかるけど、魔法協会での製作もあるというのはこの前聞いたばかりだ。
でも、スライム相手にした時は、勝手に私が創った魔法で、誰かに伝授する訳でもなければ、自分で作り出すことも可能なのだ。
ていうか、可能だけど…使い勝手は創造主の力量次第なのかもしれない。
お腹一杯になったノーツに送られて、私は宿屋へ戻った。
薬草は水を入れたコップに挿してあるが、早目に土に戻してあげたい。
私はいつもの服に着替えると、スコップと植木鉢を持って公園で土を移した。
宿屋に戻って植え替え完了。
窓際に置いて、私はいつもの素振りと野草の本を睡眠導入剤にして、眠りに就いた。
スヤスヤ。
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