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第三章:王妃と幼馴染
第七十三話:決着
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エリスが持つ宝剣の片方、天霧は単純に性能が高いロングソードだ。
ディエゴが使っていた時にはその技術が圧倒的過ぎて全く目立っていない剣だったが、実はその性能は凄まじい。
過去最強と言われた騎士団長が使う剣なのだからとディエゴに合わせて特注された剣だけあって、超一流としてはそれほど高くない身体能力でも存分に振るえる様な仕様になっている。
それを、ディエゴよりも身体能力が高い者が使うとどうなるか。
天霧は堅牢だが、万能ではない。真っ直ぐに刃を入れる限りは損傷することが殆ど無い代わり、横からの打撃や刃を真っ直ぐに入れられない場合には刃こぼれをする可能性が高いという性質を持っている。
エリスの特訓の半分は、その天霧とことりぺんぎんという二本の宝剣を使いこなす為のものだった。
王妃の軍時代の師は、かつて英雄だったオリヴィア。
既に勇者ではなくなっている彼女よりも強くなってしまった為に完全な教えを受けることは叶わなかったものの、今までのエリスの剣はオリヴィアの技術、つまりグレーズ式を土台にした時雨流。一撃必殺、且つ丁寧な剣を重視したものにしていた。
それはオリヴィアにとって最高のスタイルで、生まれた時から王族として生きてきたオリヴィアの几帳面さが活きたものとなっていた。
対してエリスの本質は、それとは少し違う。
軍にいる間はオリヴィアが英雄ではなく、特別顧問の実力者オリーブだと思っていたはずだ。
それにも関わらずエリスはオリヴィアの教えを忠実に守り、オリヴィアの剣を参考にした戦闘スタイルを使っていた。
エリスの本質は、素直で下手なプライドを持たず同調出来ることにある。
オリヴィアの様に戦えと言われればオリヴィアの様に戦うことが出来るし、クラウスの戦い方を見た今なら真正面からド突き合うことは出来ないものの、それを参考にすることも出来てしまう。
今回英雄エリーから習ったエリスの技術は、宝剣を活かす戦い。
八本の宝剣を自由自在に操り、予測できない動きで敵を制する世界最高の勇者の一人。
エリスは、完全では無いもののその技術を学び取ってきた。
「やっぱあの子才能あるなあ」
竜の仮面の下で、ストームハートが満足げに頷いている。
その視線の先では、エリスが剣を放っている。それはかつての英雄エリーの様に容赦無く、大切な宝剣を放り投げる。
しかしそれでも、その剣は綺麗に回転しながらサラが生やしたジャングルの大木を貫きながら一直線に飛んでいく。
「ブリンクが見えるってサンダルさん並みの動体視力じゃない! クラウスにも見えないのに!」
ジャングルの中を、縦横無尽にサラは逃げ回っている。
距離を一気に詰めるブリンクは瞬間移動と言っても良い程の速さを持つが、一つだけ欠点がある。
空間を跨ぐ関係上、ブリンクでの移動は実際にはその点と点の間の空間に実体を通すわけで、超高速移動の如く実体が通過することになる。
それは音速すら超える速度で、しかし魔法が起こす超常現象の為に音も出さずに移動するそれを捉えるのは非常に困難で、木の後ろに身を隠せば別の木との間には音速を超える一瞬の残像が見えるだけ。
クラウスすら捉えられない程の短さで、ただ逃げるだけに徹すればクラウスではサラを倒すことは出来ない。
ところが、それはエリスには見えていた。
ブリンクした直後に、木々を貫通して天霧が飛んでくる。
瞬間移動に等しいブリンクは連続で使えず、周囲の状況を再把握しなければならないせいで、ブリンク直後には探知でなんとか認識できている天霧の対処をしなければならない。
そのおかげで再度ブリンクで距離を離す時までにはエリスが迫ってきており、防戦一方となってしまっている。
「天霧止まらないな。流石は英雄ディエゴの宝剣。壊すわけにもいかないし……。と言うか壊せるのかな?」
そんな風に独り言を呟く余裕はあれど、反撃の余裕は中々生まれてはくれない。
適当な独り言を呟くのは、ルーク直伝パニックに陥らない為の方法の一つ。いくらサラが図太いとは言ってもクラウスに初めて負けた時には大泣きしてしまったし、実際の戦闘中にパニックに陥らないとは限らない。
自分の言葉がどれだけ適正がどうかを考えるだけで、どの程度冷静なのかを判断出来る。
そんな方法だ。
「よし、決めた。カウンターで決めよう」
呟いた直後、再び天霧が幹を貫通して飛んでくる。
今回は左から飛んできたそれを体捌きで軽く後ろに避けると、右に気配を感じた。
「カウンターね。了解」
そんな声を発し天霧を右手で受けながら、そのまま回転してバックハンドで斬り付けてくる。
それを辛うじて回避すると、次は左手のことりぺんぎんで突きを入れてきた。
ことりぺんぎんは、伸びる。
現在は短い状態で、踏み込みながら突けば天霧を少し超える位だが、突きは点の為距離感を測りづらい上に伸びるとなれば、どこまで届くかすら分からない。
となればそれは横に躱すしか、と考えたところで、エリスの背後側から天霧が飛んできていることに気づく。
英雄エリーから学んだ、無形の斬撃。
バックハンドの回転斬りの延長線上そのままに回転を加え、投げ付ける。
それはちょうど、サラの回避可能範囲をきっちりと通過する様に飛んでいた。
左右にはサラの身体能力では避けられず、ブリンクはすぐ間近のエリスのせいで、ブリンクするにも空間が足りない。
何より、この間合いではエリスの圧倒的なスピードにはサラの身体能力では到底逃れる術はない。
フッと息を吐く。
現在エリスとサラは向かい合っていて、サラのすぐ左側にはことりぺんぎんが通過している。
右前方からは天霧が斜め回転しながら飛んできていて、躱す術が無い。
あと一秒もしないうちにサラの体は斜め真っ二つに裂かれ、死ぬだろう。
エリスの技術なら、降参さえすれば飛んできている天霧をことりぺんぎんで止めることが出来るのだろうから、これをやったんだろう。
極限の状態で、サラはしかし冷静だった。
これは勝てる戦いだ。
覚悟は必要だけれど、覚悟さえあれば勝てる戦い。
――オリヴィアさん。いつかのあなたの様に。
右手にだけ身体強化を集中する。
かけられる全力の硬度。
冷静な頭のつもりだったが、やはり少しは焦りがある様で、思った程の硬度にはなっていない。
精々黒檀程度だろう。ジャングルの木よりは硬いけれど、ここをフィールドにするのにイメージ出来る最大硬度は、木で説明出来る程度のもの。
しかしサラは、その腕で全力で天霧を叩き落とした。
――。
サクッという音と共に、天霧が地面に突き刺さる。
「ぐぅッ……」
少し遅れて、ぼたぼたと血が滴る音と共に、どさりと音がする。
天霧があった場所には何本もの蔦が捻れて丸太の様な太さで横に走っており、それがサラの20m程後ろの左後ろの木まで繋がっている。
どさりと倒れたのは、手首を無くしたサラだった。
「はぁ、はぁ、うっ……」
天霧を叩き落としたは良いものの、その切断力は凄まじいもの。
回転する剣に速度を合わせることなどとても出来ず、無理やり叩き落とした為に落ちてしまった手首よりも先。
覚悟していたこととは言え、猛烈な痛みがサラを襲う。
しかし、そんなサラに追撃は来なかった。
痛みをこらえなんとか立ち上がると、背後を振り返る。
そこには、背後から丸太の様な蔦で打ち付けられ、木との間に挟まれたまま意識を失っているエリスが居た。
応援している子どもの為に、誰も傷つかない決着を望んだエリスと、例え死にかけてもこれに勝ちたいと臨んだサラ。
拮抗した二人の差は、ほんのわずか、たった少しの覚悟の差だった。
ディエゴが使っていた時にはその技術が圧倒的過ぎて全く目立っていない剣だったが、実はその性能は凄まじい。
過去最強と言われた騎士団長が使う剣なのだからとディエゴに合わせて特注された剣だけあって、超一流としてはそれほど高くない身体能力でも存分に振るえる様な仕様になっている。
それを、ディエゴよりも身体能力が高い者が使うとどうなるか。
天霧は堅牢だが、万能ではない。真っ直ぐに刃を入れる限りは損傷することが殆ど無い代わり、横からの打撃や刃を真っ直ぐに入れられない場合には刃こぼれをする可能性が高いという性質を持っている。
エリスの特訓の半分は、その天霧とことりぺんぎんという二本の宝剣を使いこなす為のものだった。
王妃の軍時代の師は、かつて英雄だったオリヴィア。
既に勇者ではなくなっている彼女よりも強くなってしまった為に完全な教えを受けることは叶わなかったものの、今までのエリスの剣はオリヴィアの技術、つまりグレーズ式を土台にした時雨流。一撃必殺、且つ丁寧な剣を重視したものにしていた。
それはオリヴィアにとって最高のスタイルで、生まれた時から王族として生きてきたオリヴィアの几帳面さが活きたものとなっていた。
対してエリスの本質は、それとは少し違う。
軍にいる間はオリヴィアが英雄ではなく、特別顧問の実力者オリーブだと思っていたはずだ。
それにも関わらずエリスはオリヴィアの教えを忠実に守り、オリヴィアの剣を参考にした戦闘スタイルを使っていた。
エリスの本質は、素直で下手なプライドを持たず同調出来ることにある。
オリヴィアの様に戦えと言われればオリヴィアの様に戦うことが出来るし、クラウスの戦い方を見た今なら真正面からド突き合うことは出来ないものの、それを参考にすることも出来てしまう。
今回英雄エリーから習ったエリスの技術は、宝剣を活かす戦い。
八本の宝剣を自由自在に操り、予測できない動きで敵を制する世界最高の勇者の一人。
エリスは、完全では無いもののその技術を学び取ってきた。
「やっぱあの子才能あるなあ」
竜の仮面の下で、ストームハートが満足げに頷いている。
その視線の先では、エリスが剣を放っている。それはかつての英雄エリーの様に容赦無く、大切な宝剣を放り投げる。
しかしそれでも、その剣は綺麗に回転しながらサラが生やしたジャングルの大木を貫きながら一直線に飛んでいく。
「ブリンクが見えるってサンダルさん並みの動体視力じゃない! クラウスにも見えないのに!」
ジャングルの中を、縦横無尽にサラは逃げ回っている。
距離を一気に詰めるブリンクは瞬間移動と言っても良い程の速さを持つが、一つだけ欠点がある。
空間を跨ぐ関係上、ブリンクでの移動は実際にはその点と点の間の空間に実体を通すわけで、超高速移動の如く実体が通過することになる。
それは音速すら超える速度で、しかし魔法が起こす超常現象の為に音も出さずに移動するそれを捉えるのは非常に困難で、木の後ろに身を隠せば別の木との間には音速を超える一瞬の残像が見えるだけ。
クラウスすら捉えられない程の短さで、ただ逃げるだけに徹すればクラウスではサラを倒すことは出来ない。
ところが、それはエリスには見えていた。
ブリンクした直後に、木々を貫通して天霧が飛んでくる。
瞬間移動に等しいブリンクは連続で使えず、周囲の状況を再把握しなければならないせいで、ブリンク直後には探知でなんとか認識できている天霧の対処をしなければならない。
そのおかげで再度ブリンクで距離を離す時までにはエリスが迫ってきており、防戦一方となってしまっている。
「天霧止まらないな。流石は英雄ディエゴの宝剣。壊すわけにもいかないし……。と言うか壊せるのかな?」
そんな風に独り言を呟く余裕はあれど、反撃の余裕は中々生まれてはくれない。
適当な独り言を呟くのは、ルーク直伝パニックに陥らない為の方法の一つ。いくらサラが図太いとは言ってもクラウスに初めて負けた時には大泣きしてしまったし、実際の戦闘中にパニックに陥らないとは限らない。
自分の言葉がどれだけ適正がどうかを考えるだけで、どの程度冷静なのかを判断出来る。
そんな方法だ。
「よし、決めた。カウンターで決めよう」
呟いた直後、再び天霧が幹を貫通して飛んでくる。
今回は左から飛んできたそれを体捌きで軽く後ろに避けると、右に気配を感じた。
「カウンターね。了解」
そんな声を発し天霧を右手で受けながら、そのまま回転してバックハンドで斬り付けてくる。
それを辛うじて回避すると、次は左手のことりぺんぎんで突きを入れてきた。
ことりぺんぎんは、伸びる。
現在は短い状態で、踏み込みながら突けば天霧を少し超える位だが、突きは点の為距離感を測りづらい上に伸びるとなれば、どこまで届くかすら分からない。
となればそれは横に躱すしか、と考えたところで、エリスの背後側から天霧が飛んできていることに気づく。
英雄エリーから学んだ、無形の斬撃。
バックハンドの回転斬りの延長線上そのままに回転を加え、投げ付ける。
それはちょうど、サラの回避可能範囲をきっちりと通過する様に飛んでいた。
左右にはサラの身体能力では避けられず、ブリンクはすぐ間近のエリスのせいで、ブリンクするにも空間が足りない。
何より、この間合いではエリスの圧倒的なスピードにはサラの身体能力では到底逃れる術はない。
フッと息を吐く。
現在エリスとサラは向かい合っていて、サラのすぐ左側にはことりぺんぎんが通過している。
右前方からは天霧が斜め回転しながら飛んできていて、躱す術が無い。
あと一秒もしないうちにサラの体は斜め真っ二つに裂かれ、死ぬだろう。
エリスの技術なら、降参さえすれば飛んできている天霧をことりぺんぎんで止めることが出来るのだろうから、これをやったんだろう。
極限の状態で、サラはしかし冷静だった。
これは勝てる戦いだ。
覚悟は必要だけれど、覚悟さえあれば勝てる戦い。
――オリヴィアさん。いつかのあなたの様に。
右手にだけ身体強化を集中する。
かけられる全力の硬度。
冷静な頭のつもりだったが、やはり少しは焦りがある様で、思った程の硬度にはなっていない。
精々黒檀程度だろう。ジャングルの木よりは硬いけれど、ここをフィールドにするのにイメージ出来る最大硬度は、木で説明出来る程度のもの。
しかしサラは、その腕で全力で天霧を叩き落とした。
――。
サクッという音と共に、天霧が地面に突き刺さる。
「ぐぅッ……」
少し遅れて、ぼたぼたと血が滴る音と共に、どさりと音がする。
天霧があった場所には何本もの蔦が捻れて丸太の様な太さで横に走っており、それがサラの20m程後ろの左後ろの木まで繋がっている。
どさりと倒れたのは、手首を無くしたサラだった。
「はぁ、はぁ、うっ……」
天霧を叩き落としたは良いものの、その切断力は凄まじいもの。
回転する剣に速度を合わせることなどとても出来ず、無理やり叩き落とした為に落ちてしまった手首よりも先。
覚悟していたこととは言え、猛烈な痛みがサラを襲う。
しかし、そんなサラに追撃は来なかった。
痛みをこらえなんとか立ち上がると、背後を振り返る。
そこには、背後から丸太の様な蔦で打ち付けられ、木との間に挟まれたまま意識を失っているエリスが居た。
応援している子どもの為に、誰も傷つかない決着を望んだエリスと、例え死にかけてもこれに勝ちたいと臨んだサラ。
拮抗した二人の差は、ほんのわずか、たった少しの覚悟の差だった。
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