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第三部第一章:英雄の子と灰色の少女
第四話:旅立ちの決意
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「ちょうどタイミングも良いから、みんなにお話があります」
いつもの騒ぎもひと段落した頃、クラウスはある決意を込めた瞳で皆を向いて言った。
一八歳になるまでは一緒に『漣』に居て欲しい。
そんな母の言葉で今までブロンセンに居たけれど、クラウスには行きたい所があったから。
「僕は明日、アルカナウィンドに向けて旅立ちたいと思う。もちろん、母さんと叔母さんも言った通り修行も兼ねて徒歩で。今日みんなから話を聞いて、僕は改めて決意を固めました」
アルカナウィンドには、本物の英雄が居る。
母のその言葉を聞いてから、クラウスはずっとその地に行くことを夢見ていた。
アルカナウィンドは、首都アストラルヴェインとその周囲の少しの地域のみが国土の小国家。
初代英雄であるエリーゼの為に造られたかつて世界一の大国だったその国は、現女王アリエル・エリーゼの魔王レイン擁護発言によって多くの国民に見限られ、独立を許していった。
初代英雄の栄光の庇護下にあると信じていた国民達は、残虐な魔王に与するアリエル・エリーゼの発言に心底失望したのだと言う。
魔王レインと聖女サニィを知る、首都アストラルヴェインの市民を除いて。
世界一の愚王アリエル・エリーゼ。
そんな風に呼ばれる彼女のことを考えれば、本当のことを魔王殺しの英雄達から聞いているクラウスは居ても立っても居られなくなっていた。
それもそのはずだ。
ブロンセンの市民も皆、「アリエルちゃんはとっても良い子だよ」と口を揃えて言っていたから。
何故グレーズに属するブロンセンの市民がアリエル・エリーゼを知っているのか、何故アリエルちゃんなどと親しそうに呼ぶのかは未だに分かっていないけれど、ともかく一度会って話をしたいと常々思っていた。
本物の英雄。それがアリエル・エリーゼのことを指しているのか、または違うのかも母は答えてくれない。
グレーズ王の巧みな政策でグレーズ王国と良好な関係を築きながらも魔王を庇う堕ちた英雄の国。彼女が魔王討伐軍の指揮をとっていた英雄の一人であることだけは、間違いがない。
そしてもう一人、世界最強の勇者にしてアリエル・エリーゼ唯一の近衛騎士の女性。何故か誰一人その見た目知らないその彼女のことも、また気になっていた。
だからこそ、クラウスはアルカナウィンド行きを決意していた。
クラウスの決意の目を見て、皆はそれぞれの反応を見せた。
母は少し寂しそうだけれど頷いて、エリーは満面の笑みで、アリエルは「ふむ」と少し真面目な顔で、アリスと女将は遂にその時かとでも言わんばかりに優しく微笑んで、ルークとエレナは興味深げに。
サラだけは何故か嘲笑うかの様な目を向けてくるけれど、それは割といつものこと。
英雄だということを隠していない両親から、サラはクラウス以上のことを聞いているらしい。
とは言え不満は出てくる。
「なんだよサラ、文句あるのか?」
「んーん。全然無いよ。ちょっと面白いと思ってね」
不満をぶつければ、サラはいつも通りいたずらっぽい笑顔で言う。
「面白い?」
「うん、面白い。ねえパパママ、私もクラウスについて行って良い?」
そして何を思ったか、そんなことを言いはじめる。
クラウスは当然の様に一人で旅に出るつもりだったし、サラが付いてきたら修行にならないとすら考える。
サラは強い。
魔法使いとしてはこの年齢で既に世界で五本指に入るかどうかというレベルだ。
一位二位のルークエレナは当然として、三位の『殉狂者エイミー』に続く、グレーズ王国軍の大将『ジャム・ジョン』や『ジャム・ジョニー』『ジャム・ジョージ』『ジャム・サム』辺りと同レベルだという噂。
そして二人の英雄の娘と言うこともあって、非常に実践慣れしている。
最近はクラウスも勝てる様になってきたとは言え、同レベルの勇者と魔法使いがペアで戦えばその強さは倍どころではないと言うのがグレーズ王国軍の常識だ。
だから付いて来られると困ると思っていたところ、あっさりと解決することになった。
「ダメだ」
「えー、なんで? 良いじゃんパパー」
そう懇願するサラの周囲を黒い霧が覆うと同時に、凄まじい寒気と大気の震えの様なものを感じる。
「パパの言うこと聞きなさいサラ」
エレナの声の方向を見ると、そこには魔王としか思えない一人の男の姿が浮かび上がっていた。
クラウス自身とあまり変わらない歳の、しかし発する威圧感は今まで会った誰とも比較にならない程圧倒的な藍色の瞳の男の幻影。
「ひ、あ……ご、ごめんなさい……」
それを見て、サラはガタガタと怯え始めた。
見ればルークも引きつった顔をしている。
その理由を、クラウスもすぐに理解した。
「エレナ、レインさんを出すのは僕もおっかないからやめてくれないか……」
と、そんなことを引きつった顔のまま言ったからだ。
「あら、聞き分けのない子には一番聞くもの」
そんな風に反省の色を見せないエレナが幻影を引っ込めると、父娘は揃ってふうっと息を吐いた。
「今のが英雄レイン……?」
初めて見たその姿に、思わずそんな言葉が漏れる。
凄まじく恐ろしいのは間違いない。確かに魔王だと言われれば、誰しもが納得する程の威圧感。
しかしそれに何処か、懐かしさを感じてしまう不思議な感覚を、クラウスは覚えていた。
それに答えたのはエリーと母だった。
「そうそう。毎回完璧な再現度だよエレナ姉。威圧する以上の意味は全く無いんだけど、威圧するにはこれ以上ない魔法だよね」
「ふう、わたくしもその魔法が使えたら良かったのに……」
と、母は聞き慣れない一人称を漏らす。そして何やら艶っぽく息を漏らしている。
「わたくし?」
「な、なんでもないですわ」
「オリ姉戻ってる……」
思わず聞き返すと、更に動揺して言葉遣いがおかしくなるが、それにエリーが呆れた視線を向けている。とは言え、元王女だということを考えればそれ程おかしくはないのかもしれない。
そう納得することにした。
なんで今そんな言葉遣いに戻ったのかは考えない様にして、話題を変えることにする。
「ルークさんエレナさん、僕自身サラについて来られたら困るんですけど、一応気になるので聞かせてください。なんでダメなんですか?」
単純に、今までのサラの強さを見ていれば勝てる者の方が少ない。勇者と一緒に居るのなら尚更安全だと思ったから気になってしまう。
すると、エレナが爆弾を落とした。
「サラはまだまだ修行中だから。クラウスとくっつくのは良いんだけど、一人前と私とルー君が認めるまでは二人で旅はさせられないの」
「な、なにを言ってるのママ! クラウスとくっつくなんてないって! ないって!」
突然の母の言葉にサラは顔を真っ赤にしてぶんぶんと手を振る。サラにしては珍しく取り乱している。
「はっはっは。まあ、そんな感じかな。クラウスは用心深いから良いんだけど、サラはやんちゃだからね。そういう魔法使いはどれだけ力があってもいつか必ず足を引っ張ることになる。ほら」
微笑ましく娘を見守る父親は、そんなことを言いながらサラに向かって風の魔法を軽く放つ。
サラはその魔法に気付くことすらなく、「へうっ」と変な声を漏らしながら軽く飛ぶ。
「ははは、これが魔法使いの弱点だ。だから、サラはもう少し心が大人になってからだね」
「う……、分かった。パパが言うならその通りだよね……」
確かに、実際に勇者ならばよっぽど油断していても避けられる一撃を簡単に食らえば、その言葉に従わざるを得ない。
いくら実践経験があったとしても、大切な娘をこんなことで失うわけにはいかないのが親心。
世界最高の魔法使いだからこそ、ルークはその弱点を熟知している。
クラウスが15年間負け続けたあのサラを、あんなにも簡単に、あんなにも弱い魔法で手玉にとることが出来る魔法使いは、世界広しと言えどもルークだけだろう。
サラは納得すると、渋々引き下がった。
「まあ、ちゃんと成長したらいつ旅に出ても僕は止めないよ。サラ、頑張れ」
そうやって親指を立てるルークに、サラは再び顔を赤くしてあわあわとし始めるのだった。
いつもの騒ぎもひと段落した頃、クラウスはある決意を込めた瞳で皆を向いて言った。
一八歳になるまでは一緒に『漣』に居て欲しい。
そんな母の言葉で今までブロンセンに居たけれど、クラウスには行きたい所があったから。
「僕は明日、アルカナウィンドに向けて旅立ちたいと思う。もちろん、母さんと叔母さんも言った通り修行も兼ねて徒歩で。今日みんなから話を聞いて、僕は改めて決意を固めました」
アルカナウィンドには、本物の英雄が居る。
母のその言葉を聞いてから、クラウスはずっとその地に行くことを夢見ていた。
アルカナウィンドは、首都アストラルヴェインとその周囲の少しの地域のみが国土の小国家。
初代英雄であるエリーゼの為に造られたかつて世界一の大国だったその国は、現女王アリエル・エリーゼの魔王レイン擁護発言によって多くの国民に見限られ、独立を許していった。
初代英雄の栄光の庇護下にあると信じていた国民達は、残虐な魔王に与するアリエル・エリーゼの発言に心底失望したのだと言う。
魔王レインと聖女サニィを知る、首都アストラルヴェインの市民を除いて。
世界一の愚王アリエル・エリーゼ。
そんな風に呼ばれる彼女のことを考えれば、本当のことを魔王殺しの英雄達から聞いているクラウスは居ても立っても居られなくなっていた。
それもそのはずだ。
ブロンセンの市民も皆、「アリエルちゃんはとっても良い子だよ」と口を揃えて言っていたから。
何故グレーズに属するブロンセンの市民がアリエル・エリーゼを知っているのか、何故アリエルちゃんなどと親しそうに呼ぶのかは未だに分かっていないけれど、ともかく一度会って話をしたいと常々思っていた。
本物の英雄。それがアリエル・エリーゼのことを指しているのか、または違うのかも母は答えてくれない。
グレーズ王の巧みな政策でグレーズ王国と良好な関係を築きながらも魔王を庇う堕ちた英雄の国。彼女が魔王討伐軍の指揮をとっていた英雄の一人であることだけは、間違いがない。
そしてもう一人、世界最強の勇者にしてアリエル・エリーゼ唯一の近衛騎士の女性。何故か誰一人その見た目知らないその彼女のことも、また気になっていた。
だからこそ、クラウスはアルカナウィンド行きを決意していた。
クラウスの決意の目を見て、皆はそれぞれの反応を見せた。
母は少し寂しそうだけれど頷いて、エリーは満面の笑みで、アリエルは「ふむ」と少し真面目な顔で、アリスと女将は遂にその時かとでも言わんばかりに優しく微笑んで、ルークとエレナは興味深げに。
サラだけは何故か嘲笑うかの様な目を向けてくるけれど、それは割といつものこと。
英雄だということを隠していない両親から、サラはクラウス以上のことを聞いているらしい。
とは言え不満は出てくる。
「なんだよサラ、文句あるのか?」
「んーん。全然無いよ。ちょっと面白いと思ってね」
不満をぶつければ、サラはいつも通りいたずらっぽい笑顔で言う。
「面白い?」
「うん、面白い。ねえパパママ、私もクラウスについて行って良い?」
そして何を思ったか、そんなことを言いはじめる。
クラウスは当然の様に一人で旅に出るつもりだったし、サラが付いてきたら修行にならないとすら考える。
サラは強い。
魔法使いとしてはこの年齢で既に世界で五本指に入るかどうかというレベルだ。
一位二位のルークエレナは当然として、三位の『殉狂者エイミー』に続く、グレーズ王国軍の大将『ジャム・ジョン』や『ジャム・ジョニー』『ジャム・ジョージ』『ジャム・サム』辺りと同レベルだという噂。
そして二人の英雄の娘と言うこともあって、非常に実践慣れしている。
最近はクラウスも勝てる様になってきたとは言え、同レベルの勇者と魔法使いがペアで戦えばその強さは倍どころではないと言うのがグレーズ王国軍の常識だ。
だから付いて来られると困ると思っていたところ、あっさりと解決することになった。
「ダメだ」
「えー、なんで? 良いじゃんパパー」
そう懇願するサラの周囲を黒い霧が覆うと同時に、凄まじい寒気と大気の震えの様なものを感じる。
「パパの言うこと聞きなさいサラ」
エレナの声の方向を見ると、そこには魔王としか思えない一人の男の姿が浮かび上がっていた。
クラウス自身とあまり変わらない歳の、しかし発する威圧感は今まで会った誰とも比較にならない程圧倒的な藍色の瞳の男の幻影。
「ひ、あ……ご、ごめんなさい……」
それを見て、サラはガタガタと怯え始めた。
見ればルークも引きつった顔をしている。
その理由を、クラウスもすぐに理解した。
「エレナ、レインさんを出すのは僕もおっかないからやめてくれないか……」
と、そんなことを引きつった顔のまま言ったからだ。
「あら、聞き分けのない子には一番聞くもの」
そんな風に反省の色を見せないエレナが幻影を引っ込めると、父娘は揃ってふうっと息を吐いた。
「今のが英雄レイン……?」
初めて見たその姿に、思わずそんな言葉が漏れる。
凄まじく恐ろしいのは間違いない。確かに魔王だと言われれば、誰しもが納得する程の威圧感。
しかしそれに何処か、懐かしさを感じてしまう不思議な感覚を、クラウスは覚えていた。
それに答えたのはエリーと母だった。
「そうそう。毎回完璧な再現度だよエレナ姉。威圧する以上の意味は全く無いんだけど、威圧するにはこれ以上ない魔法だよね」
「ふう、わたくしもその魔法が使えたら良かったのに……」
と、母は聞き慣れない一人称を漏らす。そして何やら艶っぽく息を漏らしている。
「わたくし?」
「な、なんでもないですわ」
「オリ姉戻ってる……」
思わず聞き返すと、更に動揺して言葉遣いがおかしくなるが、それにエリーが呆れた視線を向けている。とは言え、元王女だということを考えればそれ程おかしくはないのかもしれない。
そう納得することにした。
なんで今そんな言葉遣いに戻ったのかは考えない様にして、話題を変えることにする。
「ルークさんエレナさん、僕自身サラについて来られたら困るんですけど、一応気になるので聞かせてください。なんでダメなんですか?」
単純に、今までのサラの強さを見ていれば勝てる者の方が少ない。勇者と一緒に居るのなら尚更安全だと思ったから気になってしまう。
すると、エレナが爆弾を落とした。
「サラはまだまだ修行中だから。クラウスとくっつくのは良いんだけど、一人前と私とルー君が認めるまでは二人で旅はさせられないの」
「な、なにを言ってるのママ! クラウスとくっつくなんてないって! ないって!」
突然の母の言葉にサラは顔を真っ赤にしてぶんぶんと手を振る。サラにしては珍しく取り乱している。
「はっはっは。まあ、そんな感じかな。クラウスは用心深いから良いんだけど、サラはやんちゃだからね。そういう魔法使いはどれだけ力があってもいつか必ず足を引っ張ることになる。ほら」
微笑ましく娘を見守る父親は、そんなことを言いながらサラに向かって風の魔法を軽く放つ。
サラはその魔法に気付くことすらなく、「へうっ」と変な声を漏らしながら軽く飛ぶ。
「ははは、これが魔法使いの弱点だ。だから、サラはもう少し心が大人になってからだね」
「う……、分かった。パパが言うならその通りだよね……」
確かに、実際に勇者ならばよっぽど油断していても避けられる一撃を簡単に食らえば、その言葉に従わざるを得ない。
いくら実践経験があったとしても、大切な娘をこんなことで失うわけにはいかないのが親心。
世界最高の魔法使いだからこそ、ルークはその弱点を熟知している。
クラウスが15年間負け続けたあのサラを、あんなにも簡単に、あんなにも弱い魔法で手玉にとることが出来る魔法使いは、世界広しと言えどもルークだけだろう。
サラは納得すると、渋々引き下がった。
「まあ、ちゃんと成長したらいつ旅に出ても僕は止めないよ。サラ、頑張れ」
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