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第五章:白の女王と緑の怪物
第五十六話:相変わらずアリエルちゃんはモテモテだね
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アリエルが倒れてから数日、エリーとオリヴィアはアルカナウィンドの王都で食べ歩きをしていた。
二人はこの国では最早VIP待遇となっている。
今回はアリエルに感づかれない様にする為に城での宿泊は流石に出来なかったが、王都最高のホテルへと案内された二人はそれなりこの国での生活を満喫していた。
ここアルカナウィンドとグレーズは別の大陸にあって全く違う成り立ちの国家ではあるものの、ある件があってから親交を深めている。
その為に、グレーズ王家がこちらへ出向いたり、逆にアリエルがグレーズに出向いて休暇を楽しむなどということもここ数年定期的に行われていた。そんな中、オリヴィアの存在はこの国にも知れ渡っていた。
グレーズの王女は世界一の美女らしい。
そんな噂とともに。
「ねえオリ姉、精神操作は良くないんじゃなかったの?」
「仕方ありませんわ。一度あんなことになったんですもの」
聖女が亡くなってからも一度、彼女は王女としてこの国にやってきていた。
引きこもりの気弱な姫が精神休養の為にこのアルカナウィンドへと女王アリエルが招いた、という体だ。
その時の顔を見た者が、口々に彼女の特徴とその美貌を触れ回っていたらしいのだが、その結果、以前プライベートで訪れた際に大いに騒ぎになったことを思い出す。
燃えるような赤髪に茜色の瞳、そして誰しもが振り返る様な美貌。
既に広まったそんな噂を聞いていて、それがオリヴィアだと気づかない者は居なかった。
過去に何度も来ていた際には聖女サニィがさりげなく認識を逸らす魔法を使っていたことをすっかりと忘れていた為に起こった事態。多くの人が押しかけ下手に身動きを取るわけにもいかず、その結果アルカナウィンド騎士団が出向いて彼女を保護するという事態に発展したことがあったのだ。
その為、現在はエリーが周囲の人の精神に介入してオリヴィアから意識を逸らして街を歩いている。
遠くの方からあれはオリヴィアではとやって来た者も、近くに寄ると勘違いだったと帰っていくような、少し強力な介入だ。
意外とアクティブな王女は、宮廷魔術師がホテルに到着するのを待たず、時折こうしてエリーと二人で外出をする。もちろん、なるべく迷惑をかけない様に気を使ってでもあるとのことなのだが、思いっきり羽を伸ばすには二人きりが調度良い。そんなわがままを言いながら。
「あ、リンゴ飴売ってるわよ。オリ姉買ってー」
「仕方ありませんわね。行きましょう」
エリー用の一つと自分用の二つ、合計三つのリンゴ飴を屋台で買いながら、オリヴィアははしゃいでいた。
ここしばらくはどの大陸も騎士団で対応出来る程度の魔物しか出ず、二人に出動命令は出ていない。
もちろんエリーの勘も働かない為に、久しぶりの休暇だ。
例えこれが嵐の前の静けさだとしても、休める時には休まなければいざという時に戦えない。
日課の鍛錬だけはこなしつつ、久しぶりののんびりとした日々を楽しむことにしたのだった。
ところで、ここアルカナウィンドはグレーズ王国とは大きく違う。
ここは初代魔王を打倒した初代の英雄である『白の女王エリーゼ』を中心にして作られた国だ。
皆がその孤高の伝説に憧れ敬い、全てはエリーゼの為に、というものが国の方針。
もちろんそれに歴代の女王達は応え、それによって領土を拡大して、今も尚発展を続けている。
それに対してグレーズ王国はそもそも王国でありながら国民の個を重要にした国だ。
王はきっちりと立てるものの、本当に不満があるならひっくり返してみろ。と、ある意味そう言うスタンスで国を運営している。国王を定める際にも、基本的には一子しか産まない王子か、もしくは王女と結婚した者が次代の王となる。
その理由として、完全な王政による力で支配しようとすれば逆にやられかねない世界最強の化け物集団『狛の村』を国内に有するのが大きな理由の一つとなっているのだが、それはひとまず置いておいて、最も違うのは騎士団の性質だ。
現在グレーズ王国はグレーズ式と時雨流という二つの剣術を修めることで、全ての騎士がデーモンを遥かに超える力を手にして国を守ることが理想とされている。
つまり、個々に強い力を持ち、その力を集めて国を守れという形で騎士団という組織は纏まっている。
現在では圧倒的に強者であるディエゴがきっちり纏めている為に何一つ問題のない集団であるが、以前は素行不良の実力者という問題児も少なからず在籍していたらしい。
対してアルカナウィンド騎士団は集団の力が重視される。
女王を守る為に最大の力を発揮できる様に、個々の力よりもそれを超えた連携を発揮する鍛錬を中心に行っている。もちろん結果的に個の力も強化されるのだが、誰か一人、例えば最強の男が倒されたとしても即座に斬り返せる様に鍛錬を重ねている。
強い者が一人倒されたのならば、次に強い者三人で倒せば女王は守られる。
あくまで、女王を守ることが最優先だ。
そんな形で騎士団はきっちりと纏まっている。
その為に、アルカナウィンド騎士団にはディエゴの様な圧倒的な強者が存在しない。
代わりに、平均的な力は強く、グレーズ騎士団との模擬戦をした場合、一対一ではグレーズが勝つことが多いのだが、二対二以上になると途端に逆転することがある。
騎士団の全総力を挙げて模擬戦をした際には、アルカナウィンドが圧勝。グレーズはディエゴを残して全員敗北という結果になったこともあったほどだ。
もちろん、かと言って国の全総力を挙げて戦った場合にどちらが勝つかは分からない。
グレーズには騎士団以外にもベラトゥーラに次ぐ世界で二番目の魔法師団がいるし、狛の村もある。
そしてエリー、オリヴィアと共に鍛錬を重ねたブロンセンの町の兵士達も意外な程強力で、そして最終兵器として世界第一位のオリヴィアに五位ディエゴ、六位エリーを有している。
アルカナウィンドは二位のライラが最終兵器。しかし、アリエルの作戦に従えば外れることはまずない。
そして物量で言えばこちらが上で士気も高い。
その為この二つの大国が非常に仲が良いという現状は、この国の人々にとって非常に大切なことだった。
魔王が生まれる時に人々が争わず一致団結しているというこの現状。
街のあちらこちからそんな安堵と、魔王討伐軍に対する期待、そして女王に対する信頼を感じ取ることができる。
「相変わらずアリエルちゃんはモテモテだねぇオリ姉」
「そうですわね。この国の本質はやはりそこですわ」
我々国民も女王陛下の為、せめて笑顔で暮らそう。
そんなスローガンを掲げて演説している人がいる。
戦場へと出る女王陛下は再び真の英雄として舞い戻るのだ。
そんな唄を歌う詩人がいる。
聖女様の加護はグレーズと仲良くしている限り女王様にも授けられている。
中にはそんな友好を謳う人も。
それぞれがそれぞれに、少なからず魔王誕生の不安とも戦いながら、彼らは女王を讃えていた。
「それに対してうちの国は王様が騎士団と一緒に鍛錬か、面白いものよね、国の違いって」
「そうですわね。でも、わたくしのお父様はちょっとアレですもの。それにそんなことを言ったらウアカリだって未だに男々といってるんじゃありませんの?」
「それ両方ともオリ姉に当てはまってるんだけど……」
「ま、まぁわたくしはレイン様の愛人にして弟子ですもの」
「前者は違うから……」
そんな馬鹿な言い合いをしながら歩いていると、ようやく城から駆けてきた侍女から声がかかる。
待つこと数日、この街を楽しんでいたものの、あくまでそれなりでしかなかった理由が解消されたらしい。
「オリヴィア様、エリー様、女王陛下の体調がお戻りになられました」
そう言われた瞬間には既にエリーの姿はなく、エリーが居るからと安心しきって瞳と同じ色のリンゴ飴を頬張っていたオリヴィアが侍女と共に民衆に取り囲まれるのは最早、時間の問題だった。
二人はこの国では最早VIP待遇となっている。
今回はアリエルに感づかれない様にする為に城での宿泊は流石に出来なかったが、王都最高のホテルへと案内された二人はそれなりこの国での生活を満喫していた。
ここアルカナウィンドとグレーズは別の大陸にあって全く違う成り立ちの国家ではあるものの、ある件があってから親交を深めている。
その為に、グレーズ王家がこちらへ出向いたり、逆にアリエルがグレーズに出向いて休暇を楽しむなどということもここ数年定期的に行われていた。そんな中、オリヴィアの存在はこの国にも知れ渡っていた。
グレーズの王女は世界一の美女らしい。
そんな噂とともに。
「ねえオリ姉、精神操作は良くないんじゃなかったの?」
「仕方ありませんわ。一度あんなことになったんですもの」
聖女が亡くなってからも一度、彼女は王女としてこの国にやってきていた。
引きこもりの気弱な姫が精神休養の為にこのアルカナウィンドへと女王アリエルが招いた、という体だ。
その時の顔を見た者が、口々に彼女の特徴とその美貌を触れ回っていたらしいのだが、その結果、以前プライベートで訪れた際に大いに騒ぎになったことを思い出す。
燃えるような赤髪に茜色の瞳、そして誰しもが振り返る様な美貌。
既に広まったそんな噂を聞いていて、それがオリヴィアだと気づかない者は居なかった。
過去に何度も来ていた際には聖女サニィがさりげなく認識を逸らす魔法を使っていたことをすっかりと忘れていた為に起こった事態。多くの人が押しかけ下手に身動きを取るわけにもいかず、その結果アルカナウィンド騎士団が出向いて彼女を保護するという事態に発展したことがあったのだ。
その為、現在はエリーが周囲の人の精神に介入してオリヴィアから意識を逸らして街を歩いている。
遠くの方からあれはオリヴィアではとやって来た者も、近くに寄ると勘違いだったと帰っていくような、少し強力な介入だ。
意外とアクティブな王女は、宮廷魔術師がホテルに到着するのを待たず、時折こうしてエリーと二人で外出をする。もちろん、なるべく迷惑をかけない様に気を使ってでもあるとのことなのだが、思いっきり羽を伸ばすには二人きりが調度良い。そんなわがままを言いながら。
「あ、リンゴ飴売ってるわよ。オリ姉買ってー」
「仕方ありませんわね。行きましょう」
エリー用の一つと自分用の二つ、合計三つのリンゴ飴を屋台で買いながら、オリヴィアははしゃいでいた。
ここしばらくはどの大陸も騎士団で対応出来る程度の魔物しか出ず、二人に出動命令は出ていない。
もちろんエリーの勘も働かない為に、久しぶりの休暇だ。
例えこれが嵐の前の静けさだとしても、休める時には休まなければいざという時に戦えない。
日課の鍛錬だけはこなしつつ、久しぶりののんびりとした日々を楽しむことにしたのだった。
ところで、ここアルカナウィンドはグレーズ王国とは大きく違う。
ここは初代魔王を打倒した初代の英雄である『白の女王エリーゼ』を中心にして作られた国だ。
皆がその孤高の伝説に憧れ敬い、全てはエリーゼの為に、というものが国の方針。
もちろんそれに歴代の女王達は応え、それによって領土を拡大して、今も尚発展を続けている。
それに対してグレーズ王国はそもそも王国でありながら国民の個を重要にした国だ。
王はきっちりと立てるものの、本当に不満があるならひっくり返してみろ。と、ある意味そう言うスタンスで国を運営している。国王を定める際にも、基本的には一子しか産まない王子か、もしくは王女と結婚した者が次代の王となる。
その理由として、完全な王政による力で支配しようとすれば逆にやられかねない世界最強の化け物集団『狛の村』を国内に有するのが大きな理由の一つとなっているのだが、それはひとまず置いておいて、最も違うのは騎士団の性質だ。
現在グレーズ王国はグレーズ式と時雨流という二つの剣術を修めることで、全ての騎士がデーモンを遥かに超える力を手にして国を守ることが理想とされている。
つまり、個々に強い力を持ち、その力を集めて国を守れという形で騎士団という組織は纏まっている。
現在では圧倒的に強者であるディエゴがきっちり纏めている為に何一つ問題のない集団であるが、以前は素行不良の実力者という問題児も少なからず在籍していたらしい。
対してアルカナウィンド騎士団は集団の力が重視される。
女王を守る為に最大の力を発揮できる様に、個々の力よりもそれを超えた連携を発揮する鍛錬を中心に行っている。もちろん結果的に個の力も強化されるのだが、誰か一人、例えば最強の男が倒されたとしても即座に斬り返せる様に鍛錬を重ねている。
強い者が一人倒されたのならば、次に強い者三人で倒せば女王は守られる。
あくまで、女王を守ることが最優先だ。
そんな形で騎士団はきっちりと纏まっている。
その為に、アルカナウィンド騎士団にはディエゴの様な圧倒的な強者が存在しない。
代わりに、平均的な力は強く、グレーズ騎士団との模擬戦をした場合、一対一ではグレーズが勝つことが多いのだが、二対二以上になると途端に逆転することがある。
騎士団の全総力を挙げて模擬戦をした際には、アルカナウィンドが圧勝。グレーズはディエゴを残して全員敗北という結果になったこともあったほどだ。
もちろん、かと言って国の全総力を挙げて戦った場合にどちらが勝つかは分からない。
グレーズには騎士団以外にもベラトゥーラに次ぐ世界で二番目の魔法師団がいるし、狛の村もある。
そしてエリー、オリヴィアと共に鍛錬を重ねたブロンセンの町の兵士達も意外な程強力で、そして最終兵器として世界第一位のオリヴィアに五位ディエゴ、六位エリーを有している。
アルカナウィンドは二位のライラが最終兵器。しかし、アリエルの作戦に従えば外れることはまずない。
そして物量で言えばこちらが上で士気も高い。
その為この二つの大国が非常に仲が良いという現状は、この国の人々にとって非常に大切なことだった。
魔王が生まれる時に人々が争わず一致団結しているというこの現状。
街のあちらこちからそんな安堵と、魔王討伐軍に対する期待、そして女王に対する信頼を感じ取ることができる。
「相変わらずアリエルちゃんはモテモテだねぇオリ姉」
「そうですわね。この国の本質はやはりそこですわ」
我々国民も女王陛下の為、せめて笑顔で暮らそう。
そんなスローガンを掲げて演説している人がいる。
戦場へと出る女王陛下は再び真の英雄として舞い戻るのだ。
そんな唄を歌う詩人がいる。
聖女様の加護はグレーズと仲良くしている限り女王様にも授けられている。
中にはそんな友好を謳う人も。
それぞれがそれぞれに、少なからず魔王誕生の不安とも戦いながら、彼らは女王を讃えていた。
「それに対してうちの国は王様が騎士団と一緒に鍛錬か、面白いものよね、国の違いって」
「そうですわね。でも、わたくしのお父様はちょっとアレですもの。それにそんなことを言ったらウアカリだって未だに男々といってるんじゃありませんの?」
「それ両方ともオリ姉に当てはまってるんだけど……」
「ま、まぁわたくしはレイン様の愛人にして弟子ですもの」
「前者は違うから……」
そんな馬鹿な言い合いをしながら歩いていると、ようやく城から駆けてきた侍女から声がかかる。
待つこと数日、この街を楽しんでいたものの、あくまでそれなりでしかなかった理由が解消されたらしい。
「オリヴィア様、エリー様、女王陛下の体調がお戻りになられました」
そう言われた瞬間には既にエリーの姿はなく、エリーが居るからと安心しきって瞳と同じ色のリンゴ飴を頬張っていたオリヴィアが侍女と共に民衆に取り囲まれるのは最早、時間の問題だった。
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