261 / 592
第二部第一章:鬼神を継ぐ二人
第二十四話: 師匠って
しおりを挟む
泣き疲れて眠ってしまったけれど、起きるとまだオリ姉に包まれていた。
「ごめんなさい」
だから、開口一番そう言った。
「何がですの?」
オリ姉はそう問い返す。
その心は、まだ読めない。オリ姉自身が何故謝られたのか分かっていない様子。
「あの、逃げちゃって。お母さんを守るって、言ってたのに、嘘吐きなんて言っちゃって」
当然だ。嘘を吐いて逃げ出したのは自分だ。
そもそもここまで心配をかけて、謝らないのもやっぱりおかしい。
「ああ、そんなこと、エリーさんが無事なことに比べたらなんでもないことですわ。わたくしたちこそ、ごめんなさい」
【お二人のこと、隠していて。騙すようなことをして】
そんな二つの声に、はっとする。
心を読まれることに、オリ姉は全く怖さを抱いていない。
それどころか、ここの底から読み取って欲しいと言わんばかりに、彼女はそれを筒抜けにする。
【エリーさんが無事で良かった。本当に、大切な妹の様な存在のあなたにもしも何かがあったのならば、悔やみきれない。本当に、本当に無事で良かった】
優しさの溢れるオリ姉の心に触れて、ふと思う。
師匠やお姉ちゃんのことで悲しんでいるのは、このひとも同じだ。それなのに、今はわたしのことばかりを思っている。
そして、そんな感覚はいつだって体験していた。師匠と一緒にいた時、お母さんと一緒にいた時、女将さんとも、そして普段からオリ姉といた時も、全く今と同じだ。
そう思って、やっとのことで腑に落ちた。
ああ、師匠やみんなは、わたしに伝えなかったんじゃあない。
伝えられなかったんだ、と。
他の人に伝えた理由は、わたしを省く為ではなく、伝えなければならなかった為だ。
そんな当然のことに、今さらながら気が付いたのだ。
それでも漏れ出てしまった感情を受けて、わたしは二人が居なくなってしまった日、泣いたのだ。
師匠は最強だ。
それでもやっぱり、人間なのだ。
そして、今わたしを抱き締めてくれているこの人は、……。
「オリ姉、迎えに来てくれてありがとう」
「はい。みんなも心配していますから、帰りましょう」
……。
帰り道、ふと思う。
港町ブロンセンは、最高の町だ。
全ての人がわたしの力を知っているのに、まるで嫌悪感を抱かない。
後から聞いた話では、『呪い』に罹った人は必ず幸せな日々を過ごすのだという。それに罹った人三人が移住先として選んだ場所なのだから、素晴らしくて当然だ。
でも、外を知って、わたしは自分の力の危うさを知った。
呪いがなくなった瞬間にお母さんには不幸なことをしてしまったことを大いに反省しながら、故郷である港町を二人で目指す。
そして、まだ寂しかったからか、ふとオリ姉に甘える様にこんなことを言ってみた。
「そういえば、凄く厳しい門番がいる町があった」
「どんな町ですの?」
「森から出て少し歩いたとこで、俺は嘘を見抜く、とか、スパイか、って言われた」
「あ、ああ、あそこはですね……」
そうしてオリ姉から聞いた説明を受けて、納得する。
あの人達は悪くないことと、同時に不運は重なるんだということ。
そして、オリ姉はなんだかんだで王女なのだということを納得することになる。
「あの町は宝剣研究の権威が住んでおりますの。何本もの宝剣を管理しているものですから、それを狙って盗賊が現れたりするもので、あの方達を騎士団から派遣したんですわ」
「……怖かった」
「よしよし、わたくし達がエリーさんのことはちゃんと分かってますわ」
そうして、オリ姉はわたしを優しく撫で回すのが心地良くて、しばらく怖かった出来事を話しながら帰ったら、段々とその怖さも薄らいでいった。
「それにしても、そろそろその剣も手入れしないといけませんわね」
たまに現れる魔物を倒していると、オリ姉がこちらを気にかけてそんなことを言う。
「うん。ちょっと乱暴にしちゃったから、ごめんなさい、師匠」
そう言うと、オリ姉は微笑む。
「でも、その剣が守ってくれたのでしょう?」
「うん」
『長剣レイン』
師匠の名前を冠したこの剣は、町を飛び出してからずっと、覚えていない時もわたしを守ってくれた。
実際に振るったのはわたしだとしても、たまたま飛び出す時に手にとった剣がこれだということは、きっと師匠が守ってくれたということだ。
あのオヤジを刺した覚えも殆どないから、もしかしたら師匠が怒ったのかもしれないと思うと、何やら色々と申し訳なくなる。勝手に罪を押し付けてごめんなさいとか、色々。
でも、師匠が「エリーに近付く不貞の輩は全て斬り刻んでやる」と言っていたのは本当なので、なんとも言えない気持ちもある。
「……。ねえ、オリ姉」
「どうしました?」
「師匠ってわたし大好きだね」
「ええ、思わず嫉妬したくなるくらいですわ」
「この点ではわたしの圧勝だね」
「……ここからは競走ですわ。ほら、置いて行きますわよ」
「あ、走れないよ……まって、ごめんってオリ姉……」
そんな話も混ぜつつブロンセンに辿り着いたのだった。
いや、辿り着いたのは良いものの、最後に「油断したね」と一言あってから、意識を失ったのだった。
…………。
その真相は。
先生が居なくなりどうしても寂しさが抑えられなくなったルークとエレナは、早速使える様になった転移魔法でブロンセンに来ていた。
すると、アリスや女将からエリーが家出をしてしまい、オリヴィアがそれを追いかけたと聞く。
同じく追いかけようか迷ったものの、一先ずはオリヴィアを信じて待った矢先、ボロボロになった二人が現れたので、ルークはやってしまった。
寂しさと嬉しさと、そして修行の成果を見たい見せたいなどという様々な感情が入り混じった結果、天才はエリーに挨拶代りに一発お見舞いしてやったのだ。
もちろん、背中を叩く程度の感じで。
ただ、エリーの疲労が限界だったと言うのを知らずに。
その後、オリヴィアに割と本気で叩きのめされたのだが、1日経ったエリーはリベンジをしたいと既に燃えていた。
――。
思い返せば、エリーは10歳にして大変な冒険をしたものだ。
10歳にして、人の心の闇に触れてしまう冒険。明確な敵は魔物がいるにも関わらず、その更に先を見てしまった様な、そんな冒険を。
同じ年齢のオリヴィアは、レインの話を騎士団長から聞いて仄かな恋心と夢を見始めた頃だ。
ついでにこの戦いが恒例になった理由はかなり下らないことも思い出してしまったが、オリヴィアは今の元気なエリーを見て、本当に良かったと安心する。
これが、オリヴィアがエリーに聞いた家出事件の全て。
どちらの夢にもサニィが出て来たということは、やはり引き合わせてくれたのはお姉様なのだと一人感謝して、じゃれ合いのような戦いを続ける。
そうして四人の後継者は30秒ほどの戦いで満足そうな笑みを浮かべ、ようやく普通の挨拶を交わすのだった
「ごめんなさい」
だから、開口一番そう言った。
「何がですの?」
オリ姉はそう問い返す。
その心は、まだ読めない。オリ姉自身が何故謝られたのか分かっていない様子。
「あの、逃げちゃって。お母さんを守るって、言ってたのに、嘘吐きなんて言っちゃって」
当然だ。嘘を吐いて逃げ出したのは自分だ。
そもそもここまで心配をかけて、謝らないのもやっぱりおかしい。
「ああ、そんなこと、エリーさんが無事なことに比べたらなんでもないことですわ。わたくしたちこそ、ごめんなさい」
【お二人のこと、隠していて。騙すようなことをして】
そんな二つの声に、はっとする。
心を読まれることに、オリ姉は全く怖さを抱いていない。
それどころか、ここの底から読み取って欲しいと言わんばかりに、彼女はそれを筒抜けにする。
【エリーさんが無事で良かった。本当に、大切な妹の様な存在のあなたにもしも何かがあったのならば、悔やみきれない。本当に、本当に無事で良かった】
優しさの溢れるオリ姉の心に触れて、ふと思う。
師匠やお姉ちゃんのことで悲しんでいるのは、このひとも同じだ。それなのに、今はわたしのことばかりを思っている。
そして、そんな感覚はいつだって体験していた。師匠と一緒にいた時、お母さんと一緒にいた時、女将さんとも、そして普段からオリ姉といた時も、全く今と同じだ。
そう思って、やっとのことで腑に落ちた。
ああ、師匠やみんなは、わたしに伝えなかったんじゃあない。
伝えられなかったんだ、と。
他の人に伝えた理由は、わたしを省く為ではなく、伝えなければならなかった為だ。
そんな当然のことに、今さらながら気が付いたのだ。
それでも漏れ出てしまった感情を受けて、わたしは二人が居なくなってしまった日、泣いたのだ。
師匠は最強だ。
それでもやっぱり、人間なのだ。
そして、今わたしを抱き締めてくれているこの人は、……。
「オリ姉、迎えに来てくれてありがとう」
「はい。みんなも心配していますから、帰りましょう」
……。
帰り道、ふと思う。
港町ブロンセンは、最高の町だ。
全ての人がわたしの力を知っているのに、まるで嫌悪感を抱かない。
後から聞いた話では、『呪い』に罹った人は必ず幸せな日々を過ごすのだという。それに罹った人三人が移住先として選んだ場所なのだから、素晴らしくて当然だ。
でも、外を知って、わたしは自分の力の危うさを知った。
呪いがなくなった瞬間にお母さんには不幸なことをしてしまったことを大いに反省しながら、故郷である港町を二人で目指す。
そして、まだ寂しかったからか、ふとオリ姉に甘える様にこんなことを言ってみた。
「そういえば、凄く厳しい門番がいる町があった」
「どんな町ですの?」
「森から出て少し歩いたとこで、俺は嘘を見抜く、とか、スパイか、って言われた」
「あ、ああ、あそこはですね……」
そうしてオリ姉から聞いた説明を受けて、納得する。
あの人達は悪くないことと、同時に不運は重なるんだということ。
そして、オリ姉はなんだかんだで王女なのだということを納得することになる。
「あの町は宝剣研究の権威が住んでおりますの。何本もの宝剣を管理しているものですから、それを狙って盗賊が現れたりするもので、あの方達を騎士団から派遣したんですわ」
「……怖かった」
「よしよし、わたくし達がエリーさんのことはちゃんと分かってますわ」
そうして、オリ姉はわたしを優しく撫で回すのが心地良くて、しばらく怖かった出来事を話しながら帰ったら、段々とその怖さも薄らいでいった。
「それにしても、そろそろその剣も手入れしないといけませんわね」
たまに現れる魔物を倒していると、オリ姉がこちらを気にかけてそんなことを言う。
「うん。ちょっと乱暴にしちゃったから、ごめんなさい、師匠」
そう言うと、オリ姉は微笑む。
「でも、その剣が守ってくれたのでしょう?」
「うん」
『長剣レイン』
師匠の名前を冠したこの剣は、町を飛び出してからずっと、覚えていない時もわたしを守ってくれた。
実際に振るったのはわたしだとしても、たまたま飛び出す時に手にとった剣がこれだということは、きっと師匠が守ってくれたということだ。
あのオヤジを刺した覚えも殆どないから、もしかしたら師匠が怒ったのかもしれないと思うと、何やら色々と申し訳なくなる。勝手に罪を押し付けてごめんなさいとか、色々。
でも、師匠が「エリーに近付く不貞の輩は全て斬り刻んでやる」と言っていたのは本当なので、なんとも言えない気持ちもある。
「……。ねえ、オリ姉」
「どうしました?」
「師匠ってわたし大好きだね」
「ええ、思わず嫉妬したくなるくらいですわ」
「この点ではわたしの圧勝だね」
「……ここからは競走ですわ。ほら、置いて行きますわよ」
「あ、走れないよ……まって、ごめんってオリ姉……」
そんな話も混ぜつつブロンセンに辿り着いたのだった。
いや、辿り着いたのは良いものの、最後に「油断したね」と一言あってから、意識を失ったのだった。
…………。
その真相は。
先生が居なくなりどうしても寂しさが抑えられなくなったルークとエレナは、早速使える様になった転移魔法でブロンセンに来ていた。
すると、アリスや女将からエリーが家出をしてしまい、オリヴィアがそれを追いかけたと聞く。
同じく追いかけようか迷ったものの、一先ずはオリヴィアを信じて待った矢先、ボロボロになった二人が現れたので、ルークはやってしまった。
寂しさと嬉しさと、そして修行の成果を見たい見せたいなどという様々な感情が入り混じった結果、天才はエリーに挨拶代りに一発お見舞いしてやったのだ。
もちろん、背中を叩く程度の感じで。
ただ、エリーの疲労が限界だったと言うのを知らずに。
その後、オリヴィアに割と本気で叩きのめされたのだが、1日経ったエリーはリベンジをしたいと既に燃えていた。
――。
思い返せば、エリーは10歳にして大変な冒険をしたものだ。
10歳にして、人の心の闇に触れてしまう冒険。明確な敵は魔物がいるにも関わらず、その更に先を見てしまった様な、そんな冒険を。
同じ年齢のオリヴィアは、レインの話を騎士団長から聞いて仄かな恋心と夢を見始めた頃だ。
ついでにこの戦いが恒例になった理由はかなり下らないことも思い出してしまったが、オリヴィアは今の元気なエリーを見て、本当に良かったと安心する。
これが、オリヴィアがエリーに聞いた家出事件の全て。
どちらの夢にもサニィが出て来たということは、やはり引き合わせてくれたのはお姉様なのだと一人感謝して、じゃれ合いのような戦いを続ける。
そうして四人の後継者は30秒ほどの戦いで満足そうな笑みを浮かべ、ようやく普通の挨拶を交わすのだった
0
お気に入りに追加
402
あなたにおすすめの小説
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!
理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。
ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。
仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる