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第十五章:帰還、そして最後の一年
第二百二十二話:聖女のライバル
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マナスルを出発して3ヶ月、二人はアルカナウィンドの首都アストラルヴェインを目指している。
道中またドラゴンが一頭生まれたものの、それはレインが道中で買ったロングロードで真っ二つに切り裂いた。ひとまずレインを守ったと満足したサニィは、約束通り次の都市でレインに剣をプレゼントしていた。
ただ、当然その剣はひと振りで壊れてしまったので新しく3本程購入してある。左の腰に二本と背中に一本。普通に見れば十分おかしな格好だ。とは言え、レインもサニィも特にそれを気にしてはいない。
もちろんそれは冒険者や戦士、騎士達もだ。
戦いに最善のスタイルはその力、人によって全く異なる。
流石に自分よりも遥かに巨大な武器を持っていたりすれば奇妙なものを見るような目で見られたりするが、剣を三本持つくらいでは大した事はない。一般人から見て普通ではない格好であるだけだ。
「やはり月光が最強だな」
「レインさんなら刃が無くても壊れない方が良いですもんね」
未だ月光の重さに慣れていないオリヴィアを見た後にレインの通常の剣を使った技を見ると、改めて男の異常性に目が行ってしまう。
ドラゴンを一頭倒す度に剣を一本消費するなど、他のいかな戦士であってもありはしない。まあ、ドラゴンを一人で圧倒できる人間自体がレインとサニィしかいないので、それだけでも十分過ぎる程に異常ではあるのだが。
「月光って本当にレインさんの為だけの剣って感じですよね」
「それでも、俺は弟子に渡さないといけない気がするんだよな。理由は全く分からんのだが」
「なんか人を導くような力もあるんですかね。月の光は闇夜を照らす、みたいな」
「それは良いな。そういうことにしておこう」
「んふふ。流石私です」
珍しくレインも納得する感性を発揮して、サニィも満足そうに鼻を鳴らす。
そんな他愛ない話をしながら、アストラルヴェインに到着した。
城の方に歩いていくと、騎士達が走り込みをしている。
城の周囲を鎧を着込んだまま何周も。グレーズとは少しスタイルが違い、基礎体力作りを徹底して行い、実戦練習は多少少ないのがこちらのスタイルだ。
とは言え、生真面目なこちらの騎士達は超正統派の実力者ばかりで構成されている。
その実力は未だグレーズを上回っている。
長時間の戦闘になるほど基礎体力の高いこちらの騎士達の方が優位な働きをするだろう。
よくよく見ていると、彼らに混ざってアリエルも走り込みをしている。
住民からも十分に見える位置で、必死な顔をして走っている。
隣にはライラも付いているので安全は確保されているし、必死に走るアリエルを見て、国民も微笑ましく、そして自分達も頑張らないとと自然と盛り上がっているのがわかる。
この国は、彼女の子孫エリーゼの伝説を中心に造られた国。
だからこそ、今はマスコットのような働きしか出来なくとも、アリエルが頑張っているのを見るだけで国民達は元気になるのだった。
「あはは、アリエルちゃん可愛いですね」
「ライラもやる気に満ちているな。彼女もまだまだ強くなる」
アリエルに合わせてスローペースで走っている代わりに、ライラは荷重を増やしている。更にはシャドーボクシングの様に素振りをしながら。
実は、ライラは英雄候補達の中で最も怪力だ。騎士の鎧を着込んだ上に巨大なリュックを背追い、その中に何を入れているのかは分からないが相当な負荷がかかっているのが分かる。
手にもダンベルを持っている。
見た目には異常だが、あれを見てアリエルに手を出そうという者はいないだろうと思う程度には、その実力が目に見える。
「ら、らいら、あとなんしゅ?」
しばらく微笑ましく見守っていると、もうそろそろ限界と言わんばかりに、アリエルが尋ねる。
2周程前から、顎が上がりいつ走れなくなってもおかしくはない。
「私は後15周程しますが、アリエルちゃんはどうします?」
「ちゃ、ちゃんん、あ、あと3しゅ」
「頑張って下さい。もういつもの限界を超えてますよ。あなたはやれば出来る子です」
「こ、こど……あふ」
いつもの様に子ども扱いをするなと言いたかったのだろうが、喋ったせいで限界を超えたのだろう。
そのまま倒れ込んだ所を、ライラがすぐさま抱えて背中のリュックへと詰め込む。
「は、はぁ、はぁ、あと、15周」
そうしてライラはアリエルの疲労をある程度請け負い安全を確保すると、再び走り出した。
「お、おお、ライラ格好良い」
「初めて出会った時は無口で余り活発でもなかった彼女が、あそこまでになるとはな」
「愛ってのは凄いですね」
「そうだな」
少しばかり噛み合わない気もするレインとサニィは、そうして走り続けるライラを最後まで見守った。
サニィは、ライラがアリエルを大切にすると共に、レインを想ってここまで強くなっていることを知っている。
自分からはまだ釣り合わないと知って、不可能でありながらも釣り合う様に努力していることを知っている。
別れの日の前日に、直に言われたのだ。
「私はサニィ様を超えます。そして、魔王誕生までにはレイン様の心を射止めてみせます」
そんな風に、不可能な夢を口にしたのだ。
だからサニィも、「それじゃ、これで私達はライバルですね。いつまでも挑戦は受け付けてます」と、そう答えていた。
「ははは、あんなライラになら安心してアリエルちゃんを任せられるなぁ」
サニィにとってアリエルは、最早妹の一人と言える。
戦闘能力に関しては圧倒的に弱い彼女を魔王討伐に加えるのは、以前ならば不安があった。
しかし、今目の前にいるライラは、正に自分のライバルと言うに相応しい。
だからこそ、サニィはどれだけ心配していても、きっとアリエルだけは無事に魔王戦を乗り越えられるだろうと、そんな確信を抱いていた。
英雄はそれなりに不遇の運命を持つというのであれば、アリエルの命のストックであり、叶わない恋しか認められない彼女は、その資格を十分に持っている。
だからこそ、サニィは言った。
「もう満足です。南に行きましょうか」
「そうか。そうだな。そろそろあの女好きの様子も見に行きたいところだ」
二人はたった2時間程の滞在で、アストラルヴェインを後にした。
――。
「あ、ついでにさんとか様も止めません? ライバルってのは呼び捨てでこそだと思うんです」
「ええ、そうね。負けないわよ、サニィ。あなたも敬語はやめましょ、あ、立場もあるから二人の時だけになっちゃうけどね」
「あはは、よろしくね」
そんな会話が、確かに二人の間では交わされていた。
道中またドラゴンが一頭生まれたものの、それはレインが道中で買ったロングロードで真っ二つに切り裂いた。ひとまずレインを守ったと満足したサニィは、約束通り次の都市でレインに剣をプレゼントしていた。
ただ、当然その剣はひと振りで壊れてしまったので新しく3本程購入してある。左の腰に二本と背中に一本。普通に見れば十分おかしな格好だ。とは言え、レインもサニィも特にそれを気にしてはいない。
もちろんそれは冒険者や戦士、騎士達もだ。
戦いに最善のスタイルはその力、人によって全く異なる。
流石に自分よりも遥かに巨大な武器を持っていたりすれば奇妙なものを見るような目で見られたりするが、剣を三本持つくらいでは大した事はない。一般人から見て普通ではない格好であるだけだ。
「やはり月光が最強だな」
「レインさんなら刃が無くても壊れない方が良いですもんね」
未だ月光の重さに慣れていないオリヴィアを見た後にレインの通常の剣を使った技を見ると、改めて男の異常性に目が行ってしまう。
ドラゴンを一頭倒す度に剣を一本消費するなど、他のいかな戦士であってもありはしない。まあ、ドラゴンを一人で圧倒できる人間自体がレインとサニィしかいないので、それだけでも十分過ぎる程に異常ではあるのだが。
「月光って本当にレインさんの為だけの剣って感じですよね」
「それでも、俺は弟子に渡さないといけない気がするんだよな。理由は全く分からんのだが」
「なんか人を導くような力もあるんですかね。月の光は闇夜を照らす、みたいな」
「それは良いな。そういうことにしておこう」
「んふふ。流石私です」
珍しくレインも納得する感性を発揮して、サニィも満足そうに鼻を鳴らす。
そんな他愛ない話をしながら、アストラルヴェインに到着した。
城の方に歩いていくと、騎士達が走り込みをしている。
城の周囲を鎧を着込んだまま何周も。グレーズとは少しスタイルが違い、基礎体力作りを徹底して行い、実戦練習は多少少ないのがこちらのスタイルだ。
とは言え、生真面目なこちらの騎士達は超正統派の実力者ばかりで構成されている。
その実力は未だグレーズを上回っている。
長時間の戦闘になるほど基礎体力の高いこちらの騎士達の方が優位な働きをするだろう。
よくよく見ていると、彼らに混ざってアリエルも走り込みをしている。
住民からも十分に見える位置で、必死な顔をして走っている。
隣にはライラも付いているので安全は確保されているし、必死に走るアリエルを見て、国民も微笑ましく、そして自分達も頑張らないとと自然と盛り上がっているのがわかる。
この国は、彼女の子孫エリーゼの伝説を中心に造られた国。
だからこそ、今はマスコットのような働きしか出来なくとも、アリエルが頑張っているのを見るだけで国民達は元気になるのだった。
「あはは、アリエルちゃん可愛いですね」
「ライラもやる気に満ちているな。彼女もまだまだ強くなる」
アリエルに合わせてスローペースで走っている代わりに、ライラは荷重を増やしている。更にはシャドーボクシングの様に素振りをしながら。
実は、ライラは英雄候補達の中で最も怪力だ。騎士の鎧を着込んだ上に巨大なリュックを背追い、その中に何を入れているのかは分からないが相当な負荷がかかっているのが分かる。
手にもダンベルを持っている。
見た目には異常だが、あれを見てアリエルに手を出そうという者はいないだろうと思う程度には、その実力が目に見える。
「ら、らいら、あとなんしゅ?」
しばらく微笑ましく見守っていると、もうそろそろ限界と言わんばかりに、アリエルが尋ねる。
2周程前から、顎が上がりいつ走れなくなってもおかしくはない。
「私は後15周程しますが、アリエルちゃんはどうします?」
「ちゃ、ちゃんん、あ、あと3しゅ」
「頑張って下さい。もういつもの限界を超えてますよ。あなたはやれば出来る子です」
「こ、こど……あふ」
いつもの様に子ども扱いをするなと言いたかったのだろうが、喋ったせいで限界を超えたのだろう。
そのまま倒れ込んだ所を、ライラがすぐさま抱えて背中のリュックへと詰め込む。
「は、はぁ、はぁ、あと、15周」
そうしてライラはアリエルの疲労をある程度請け負い安全を確保すると、再び走り出した。
「お、おお、ライラ格好良い」
「初めて出会った時は無口で余り活発でもなかった彼女が、あそこまでになるとはな」
「愛ってのは凄いですね」
「そうだな」
少しばかり噛み合わない気もするレインとサニィは、そうして走り続けるライラを最後まで見守った。
サニィは、ライラがアリエルを大切にすると共に、レインを想ってここまで強くなっていることを知っている。
自分からはまだ釣り合わないと知って、不可能でありながらも釣り合う様に努力していることを知っている。
別れの日の前日に、直に言われたのだ。
「私はサニィ様を超えます。そして、魔王誕生までにはレイン様の心を射止めてみせます」
そんな風に、不可能な夢を口にしたのだ。
だからサニィも、「それじゃ、これで私達はライバルですね。いつまでも挑戦は受け付けてます」と、そう答えていた。
「ははは、あんなライラになら安心してアリエルちゃんを任せられるなぁ」
サニィにとってアリエルは、最早妹の一人と言える。
戦闘能力に関しては圧倒的に弱い彼女を魔王討伐に加えるのは、以前ならば不安があった。
しかし、今目の前にいるライラは、正に自分のライバルと言うに相応しい。
だからこそ、サニィはどれだけ心配していても、きっとアリエルだけは無事に魔王戦を乗り越えられるだろうと、そんな確信を抱いていた。
英雄はそれなりに不遇の運命を持つというのであれば、アリエルの命のストックであり、叶わない恋しか認められない彼女は、その資格を十分に持っている。
だからこそ、サニィは言った。
「もう満足です。南に行きましょうか」
「そうか。そうだな。そろそろあの女好きの様子も見に行きたいところだ」
二人はたった2時間程の滞在で、アストラルヴェインを後にした。
――。
「あ、ついでにさんとか様も止めません? ライバルってのは呼び捨てでこそだと思うんです」
「ええ、そうね。負けないわよ、サニィ。あなたも敬語はやめましょ、あ、立場もあるから二人の時だけになっちゃうけどね」
「あはは、よろしくね」
そんな会話が、確かに二人の間では交わされていた。
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