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第十四章:取り敢えずで世界を救う
第百九十八話:実戦を想定すると
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ルークはサニィの励ましによって無事に合格した。
ルークの空間魔法は画期的だ。一時的に視点を二次元的に切り替えることによって、空間を跨ぐ魔法。サニィの転移とは全く別の考え方による瞬間的な転移。
厳密には空間を跨いでいるだけなので転移では無いのだが、それに速度はない。距離を折りたたむとでも言うべきか、一歩を踏み出せばルークの視界内、好きな位置に移動出来る究極の移動術。
それはレインの速度でも追いつくことは敵わない。
もちろんレインはその視点、意識を切り替える瞬間にそれを妨害することすら出来るし、『次元の狭間斬り』とサニィが名付けてしまったアレを使えばそれすら意味はなくなってしまうのだが、魔法使いは接近戦に持ち込んでしまえばただの人、という今までの魔法使いの概念は完全に打ち崩したと言える。
攻撃に関するそれは未だ開発中だが、今のところ重力魔法で補えている。
少なくともルークは、回避に専念すればドラゴンを前に死ぬことはない。
当然ルークが冷静である時に限ってなのだが。
レインによって、その様に判断されたのだった。
エレナも合格だ。
彼女の幻術は彼女の位置情報を簡単に欺く。
レインにはその位置情報の改ざんによって得た優位性によって多少出来てしまう、本人すら意識していない隙を見抜けてしまうし、サニィにはマナを感じることによって本体を見抜かれてしまうものの、その二人とアリエル以外には見破ることが困難だ。
彼女は完全な感覚派。集中力は長く続かず長期戦よりも短期戦の方が向いている為、そこが弱点だ。その為魔法を使うほどに無駄な思考が入ってしまいマナを多く消費してしまう。しかし、他の仲間を上手く使えば、唯一無二の働きが期待できる。
そしてイリス。
小型の盾と片手の曲剣を扱う魔法戦士。
彼女はレインにとっては誰よりも弱い。バランス良く戦う力を持っていると言う事は、弱点が無いということでもある。しかし、逆に言えばそのどれもが中途半端だとも言える。
同格の相手になら彼女は戦いづらい相手だろう。離れれば呪文からの魔法が飛んでくるし、近づけばウアカリ仕込みの剣術が待っている。彼女はそのどちらも選択することが出来る。
ルークやエレナの様な魔法使いが相手なら、ほんの少しの呪文を使って接近に持ち込むことが出来るし、他の勇者が相手なら盾を利用して流しながら距離を離すことが出来る。
それでも、それはレインには通用しない。呪文を用いた魔法はその効果を表さないし、近接に持ち込むのは悪手にも程がある。
「どうしたものか」
今までは育てるために稽古をつけてきたが、実戦に送り出すとなると、少しばかり話が変わってくる。
彼女は、人を明らかに超えた力には対応出来ていない。
「私は、不合格ですか……?」
「イリスの欠点は、人を相手にしか戦ったことがないことにあるな。クーリア、どうだ?」
「……そうだな。私の可愛い妹は生まれた時を除いてウアカリから出たことが無かったからな。今回は休みとして、鍛錬を積むと言うのは?」
姉も、レインにまるで歯が立たないイリスを見て、その様に判断する。
姉妹同士で戦えば、割と良い試合をする。イリスの弱点の無さはクーリアには有効だし、クーリアの大剣を前に攻めきれないのものの、簡単に負けることはない。
しかし、それが本当の人外相手になった時点で、まるで意味を為さなくなる。
「イリスはどうしたい?」
クーリアは問う。
「私は、……戦いたい」
「死ぬかもしれんぞ」とレイン。
「分かってます。でも、人間以外をまともに相手にしたことがないことが欠点なら、それは実戦で補うしかありません」
「さて、道理だが、相手は強力だ。いきなりドラゴンでなくとも良いんじゃないか?」
「どうする? 可愛い妹よ。アタシはアンタの覚悟を尊重するよ」
真剣な表情のレインと優しい顔のクーリアを前にイリスは決断する。
「私はウアカリの戦士です。能力は違っても、魂はウアカリです。男はその、分かりませんけど」
「だ、そうだ。レイン、どうする?」
「まあ、これで万能な戦士が成長すればそれに越したことはない、か」
レインも諦めたように言う。
「じゃ、じゃあ……」
「これからは毎日俺と特訓だ。それで良ければ認めよう」
「はいっ!」
そうして、イリスはサニィが震え上がる特訓を条件に、戦うことを許された。
それを見ていたサニィが、イリスを本気で心配して特訓の合間にひたすら魔法技術を叩き込んだことで、結果的に想定以上の特訓となってしまったわけだが、彼女は二人の異常者を前に随分と成長することになる。
さて、ライラとナディアは無事合格だ。
ライラが目覚めた能力の本質は、ダメージの移動。近くの仲間が受けたダメージを自分が肩代わりすることが出来る力は、レインのめちゃくちゃな戦い方を目の当たりにすることによって新しい可能性を見出していた。
それは、自分が受けたダメージを触れている有機物になら反射する。
よって、彼女は素手に特化することになった。
素手で自身の骨が砕ける程の拳も、相手の素肌に叩き込むことで自分の拳は守られダメージが倍になる。
それが無機物の防具であれば自身の拳は砕けてしまうのだが、殆どの魔物は有機物の素肌を晒している。
ドラゴンの鱗も、一応はそれとなっているらしい。レインの持っていた鱗で実験した結果、それを粉々に砕くことに成功した。
その力はイリスとは逆に、対魔物に特化した能力だとも言える。もちろん、鉄製防具等でなければ対人でも相当な力を発揮する。
この旅で最高の成長を見せたのは、彼女かもしれない。
そしてナディアはアレだ。
元々がウアカリNo.2の実力者である上に、本当に勝つためなら手段を選ばない。
彼女は普段から四本の剣を背中に収めており、対魔物用の一対には常に猛毒を仕込んである。
相手を前に平然と逃げ出したかと思えば不意打ちを仕掛けるし、戦闘中に相手に話しかけてでも隙を作ろうとする。
魔物であれば、武器を落として両手を上げて降参ポーズをし、油断して止めを刺そうと近づく魔物に対して足元の剣を蹴り飛ばして背中の剣で追撃、なんてこともすると聞く。
誰よりも自分が生き残ることが最優先だ。流石に他人を蹴落としてまで生き延びようとするのであれば問題だが、それはウアカリ戦士としては許せないラインだと言う。
とはいえ自分に誰よりも貪欲な彼女は、文句の無い合格だ。
現状その戦い方は、エリーの上位互換と言うべきものだろう。
そしてエリーだが、彼女の戦闘許可は、流石に出す事が出来ない。
ルークの空間魔法は画期的だ。一時的に視点を二次元的に切り替えることによって、空間を跨ぐ魔法。サニィの転移とは全く別の考え方による瞬間的な転移。
厳密には空間を跨いでいるだけなので転移では無いのだが、それに速度はない。距離を折りたたむとでも言うべきか、一歩を踏み出せばルークの視界内、好きな位置に移動出来る究極の移動術。
それはレインの速度でも追いつくことは敵わない。
もちろんレインはその視点、意識を切り替える瞬間にそれを妨害することすら出来るし、『次元の狭間斬り』とサニィが名付けてしまったアレを使えばそれすら意味はなくなってしまうのだが、魔法使いは接近戦に持ち込んでしまえばただの人、という今までの魔法使いの概念は完全に打ち崩したと言える。
攻撃に関するそれは未だ開発中だが、今のところ重力魔法で補えている。
少なくともルークは、回避に専念すればドラゴンを前に死ぬことはない。
当然ルークが冷静である時に限ってなのだが。
レインによって、その様に判断されたのだった。
エレナも合格だ。
彼女の幻術は彼女の位置情報を簡単に欺く。
レインにはその位置情報の改ざんによって得た優位性によって多少出来てしまう、本人すら意識していない隙を見抜けてしまうし、サニィにはマナを感じることによって本体を見抜かれてしまうものの、その二人とアリエル以外には見破ることが困難だ。
彼女は完全な感覚派。集中力は長く続かず長期戦よりも短期戦の方が向いている為、そこが弱点だ。その為魔法を使うほどに無駄な思考が入ってしまいマナを多く消費してしまう。しかし、他の仲間を上手く使えば、唯一無二の働きが期待できる。
そしてイリス。
小型の盾と片手の曲剣を扱う魔法戦士。
彼女はレインにとっては誰よりも弱い。バランス良く戦う力を持っていると言う事は、弱点が無いということでもある。しかし、逆に言えばそのどれもが中途半端だとも言える。
同格の相手になら彼女は戦いづらい相手だろう。離れれば呪文からの魔法が飛んでくるし、近づけばウアカリ仕込みの剣術が待っている。彼女はそのどちらも選択することが出来る。
ルークやエレナの様な魔法使いが相手なら、ほんの少しの呪文を使って接近に持ち込むことが出来るし、他の勇者が相手なら盾を利用して流しながら距離を離すことが出来る。
それでも、それはレインには通用しない。呪文を用いた魔法はその効果を表さないし、近接に持ち込むのは悪手にも程がある。
「どうしたものか」
今までは育てるために稽古をつけてきたが、実戦に送り出すとなると、少しばかり話が変わってくる。
彼女は、人を明らかに超えた力には対応出来ていない。
「私は、不合格ですか……?」
「イリスの欠点は、人を相手にしか戦ったことがないことにあるな。クーリア、どうだ?」
「……そうだな。私の可愛い妹は生まれた時を除いてウアカリから出たことが無かったからな。今回は休みとして、鍛錬を積むと言うのは?」
姉も、レインにまるで歯が立たないイリスを見て、その様に判断する。
姉妹同士で戦えば、割と良い試合をする。イリスの弱点の無さはクーリアには有効だし、クーリアの大剣を前に攻めきれないのものの、簡単に負けることはない。
しかし、それが本当の人外相手になった時点で、まるで意味を為さなくなる。
「イリスはどうしたい?」
クーリアは問う。
「私は、……戦いたい」
「死ぬかもしれんぞ」とレイン。
「分かってます。でも、人間以外をまともに相手にしたことがないことが欠点なら、それは実戦で補うしかありません」
「さて、道理だが、相手は強力だ。いきなりドラゴンでなくとも良いんじゃないか?」
「どうする? 可愛い妹よ。アタシはアンタの覚悟を尊重するよ」
真剣な表情のレインと優しい顔のクーリアを前にイリスは決断する。
「私はウアカリの戦士です。能力は違っても、魂はウアカリです。男はその、分かりませんけど」
「だ、そうだ。レイン、どうする?」
「まあ、これで万能な戦士が成長すればそれに越したことはない、か」
レインも諦めたように言う。
「じゃ、じゃあ……」
「これからは毎日俺と特訓だ。それで良ければ認めよう」
「はいっ!」
そうして、イリスはサニィが震え上がる特訓を条件に、戦うことを許された。
それを見ていたサニィが、イリスを本気で心配して特訓の合間にひたすら魔法技術を叩き込んだことで、結果的に想定以上の特訓となってしまったわけだが、彼女は二人の異常者を前に随分と成長することになる。
さて、ライラとナディアは無事合格だ。
ライラが目覚めた能力の本質は、ダメージの移動。近くの仲間が受けたダメージを自分が肩代わりすることが出来る力は、レインのめちゃくちゃな戦い方を目の当たりにすることによって新しい可能性を見出していた。
それは、自分が受けたダメージを触れている有機物になら反射する。
よって、彼女は素手に特化することになった。
素手で自身の骨が砕ける程の拳も、相手の素肌に叩き込むことで自分の拳は守られダメージが倍になる。
それが無機物の防具であれば自身の拳は砕けてしまうのだが、殆どの魔物は有機物の素肌を晒している。
ドラゴンの鱗も、一応はそれとなっているらしい。レインの持っていた鱗で実験した結果、それを粉々に砕くことに成功した。
その力はイリスとは逆に、対魔物に特化した能力だとも言える。もちろん、鉄製防具等でなければ対人でも相当な力を発揮する。
この旅で最高の成長を見せたのは、彼女かもしれない。
そしてナディアはアレだ。
元々がウアカリNo.2の実力者である上に、本当に勝つためなら手段を選ばない。
彼女は普段から四本の剣を背中に収めており、対魔物用の一対には常に猛毒を仕込んである。
相手を前に平然と逃げ出したかと思えば不意打ちを仕掛けるし、戦闘中に相手に話しかけてでも隙を作ろうとする。
魔物であれば、武器を落として両手を上げて降参ポーズをし、油断して止めを刺そうと近づく魔物に対して足元の剣を蹴り飛ばして背中の剣で追撃、なんてこともすると聞く。
誰よりも自分が生き残ることが最優先だ。流石に他人を蹴落としてまで生き延びようとするのであれば問題だが、それはウアカリ戦士としては許せないラインだと言う。
とはいえ自分に誰よりも貪欲な彼女は、文句の無い合格だ。
現状その戦い方は、エリーの上位互換と言うべきものだろう。
そしてエリーだが、彼女の戦闘許可は、流石に出す事が出来ない。
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