184 / 592
第十四章:取り敢えずで世界を救う
第百八十四話:救済の小宿『漣』
しおりを挟む
二人の本気を見たい。
そんな弟子達の声によって、取り敢えずドラゴンでも殲滅するかという話になった。
取り敢えずで殺されるドラゴンも堪ったものではないだろうが、取り敢えずでドラゴンを殺せる者もこの二人しか居ない。
ドラゴンは基本的には動かないが、いざ動き出すと被害が甚大である。
マナを感じ取るサニィは、慣れ親しんだ、と言うより自爆から再生した時にほんの少しでも取り込んでしまったドラゴンの細胞が発するマナから、ドラゴン達の位置を世界中の何処であっても把握出来る。
彼らが人里を襲い始める様な動きを見せたら倒しに行こうという話は、二人で元々していたことでもある。
時間さえあれば、ドラゴンの殲滅もしても良いかもしれない。そんなことも、考えていなかったわけではなかった。
「と言うわけで、世界中のドラゴンを倒しに行きます。せっかくだから他の英雄候補達も連れてくるね」
説明の後、サニィは一人世界中を飛び回った。
まずはレインのライバル、騎士団長ディエゴ・ルーデンス。
何やら”少しの話”をした後に、「レインの本気を見られるなら行ってくるべきです。王都は私達が必ず守りますから」と口々に言う騎士達の言葉を聞いて、来ることに決めたらしい。
もちろん、王はオリヴィアに危険が及ばないか、レインの監視及びドラゴンから守護をしろという名目の任務も承っている。
ところで、以前レインはオリヴィアが書類仕事をしていた間、騎士達の下へ趣いて少々の稽古を付けていた。
レイニーの件は残念だったものの、それでもかつて見たレインの強さと、オリヴィアや王の見識眼を信じて宮廷剣術と、”レイン流”を合わせた技術を教わっていた。
それもあって、今回彼らとサニィは”少しの話”をしたらしい。
それがなんなのかは、後にある事件となって分かることになる。
サニィが皆を集めている間、レインは死の山へと赴くと祖父の個人的な墓参りを行う。
少々遅れてしまったものの、これでジジイも文句は無いだろうと勝手に思い込むことにして。
次いで、不死の英雄マルス。
「何か面白いことがあればいつでも呼んでくれたまえ」等と以前のオリヴィアの修行の際に言っていたので、遠慮なく誘わせてもらうと、悩む様子もまるでなく快諾する。
彼にとって時間は半永久的なもの。目の前に面白いことがあるのならば、飛びつかないわけがない。
そしてアルカナ・ウィンド女王アリエル・エリーゼ。
指揮官である彼女を実際の戦場に誘うのはどうかと思う部分もあるし、女王という立場の彼女を考えれば不可能だろうな、と考えたものの、「ちょくちょく戻ってきて下さるなら行ってきなさい。どうせ政治は私一人で回せますから」等と有能すぎる宰相が言った為、来られることになった。
ただし、絶対条件として、万が一に備え命のストックである侍女ライラを連れて行くこと。
ライラはしれっと改めての自己紹介を済ませると、一通りの装備を整えアリエルの隣に付く。
「ライラ、レイン兄に変なことをしたら置いてくるからな」
「もちろん変なことなど致しません。正々堂々玉砕して参ります。お子様は大人の恋愛を見ていると良いです」
「妾お子様じゃないもん!」
そんなやりとりがあったことを、サニィは知らない。
ウアカリのクーリアとイリス。
クーリアも首長であるのだが、まあ、この国にまともな政治体制等存在しない。
食って寝て、男を襲うだけ。良い男が呼んでいるのならば断る理由など存在するわけがないとクーリア。
二人の戦いを見て自分に応用したいと妹イリス。
そして、どこで嗅ぎつけたのかいつの間にかクーリア宅のリビングに居た変態受付嬢。
「私は邪な気持ち等一切ございません。ウアカリNo.2として魔王討伐隊に参加する義務があると思うのです。悪を討ち滅ぼす事は、私達戦士の本分」
以前ウアカリを訪れた際、何度もレインに襲いかかり廃人にされていた事からその言葉に一切の説得力はなかったが「もしレインさんに手を出したなら殺して良いですか?」と聞いた所、「モ、モチロンデスワ」と返って来たので連れて行くことにする。
最後の一人、英雄の子孫サンダルは、来なかった。
色々と葛藤があるのだろう。サニィが消え去る瞬間まで何か言いたそうにしていたが、行かないという言葉だけは、最後まで変えることがなかった。
――。
それぞれに、自己紹介をする。
レインの一番弟子エリーは8歳でありながら既に歴戦の様相を見せることに驚かれ、絶世の美王女オリヴィアにはウアカリ達が降参を宣言する。
ディエゴに対してはいつも通り冷静に、クーリアが国へ誘う。
ルークとエレナは未だ未知数の為、ウアカリ達は興味を示す。まだその実力を見ていないマルスも同様だ。
そしてマルスは正体を告げ、本当の英雄を前にクーリアが興奮して是非うちの国に寄って下さいと勧誘する。
アリエル・エリーゼはその幼さに驚かれるが、その瞳の奥に見える信念を、誰しもが認める。エリーが一目見て、アリエルちゃんと呼び始めたのがその証拠。流石にアリエルも8歳相手にちゃん付けはよせとも言えなかったらしい。
「よろしくな、エリー」と微笑みかけるのを見て、その場が和んだ。
そして次、とアリエルが目線を送り、クーリアが自己紹介を始めようとした時、レインが言った。
「次はそこのライラだ。侍女だからと言っても魔王討伐隊に所属する以上、本来の立場は置いておいてくれ」
「え、私の名前を……」
「一度言っただろう」
ライラは自分の名前をレイン達と遊び始める時に一言極簡潔に言ったのみ。常に側には居たのだが、それ以外は一言も発しては居なかった。背景に徹していた。
名前も、いざという時の為になるべく覚えられない様にと、耳から流れる様に注意したはずだ。
アリエルが鍛える等と言わなければ、接点など、持たない筈だった。
「それでライラ、自己紹介は?」
クーリアが続ける。
歴戦の戦士は、その僅かな動揺を見抜いていた。
「わ、私はエリーゼ女王の影、侍女ライラと申します。能力は、ダメージの肩代わり。エリーゼ様の護衛兼命のストックとして、今回は――」
「そうか、死ぬなよ。次、クーリア」
話の途中で、レインが遮る。
クーリアは、当たり障りなく自己紹介をする。
イリスも、それなりに。
ナディアは多少興奮していたが、まあ、許せる範囲だろう。
そうして、未来の英雄候補達は、一人を除いてその場に集まった。
――。
「アリエル様、私はおかしくなりました」
その日の夜、宿屋『漣』の一室、二人部屋で、ライラは言う。
「私、玉砕覚悟で告白しますって言いましたよね」
アリエルは答えない。
「怖くなっちゃいました。……覚えてるはずがないと思ってた名前を覚えて貰えてて、命のストックを否定されて、死ぬなよなんて、エリーゼ様しか言ってくれなかったじゃないですか」
アリエルは、答えない。答えられない。
いざその時があれば、いくら死んで欲しくなくても、女王として、国の為にライラに死ねと言わなければならない。
あの時は……。
「だから私、もっと強くなりますね。今じゃまだ、レインさんには釣合いません。絶対にアリエル様を守れる様になってから、身代わりになんか、ならなくても良いくらいに強くなってから、もう一度……」
ライラも、レインとサニィの寿命がないことを知っている。
サニィに勝てるわけがないのだと分かっている。
ただの独りよがりの宣言だと、理解している。
それでも、本気になってしまったのだから、あの人はきっと、本気で死ぬなよと言ってくれたのだと、分かっているから。
死の恐怖が増す呪いを受けて尚死ぬなと他人に言うことの難しさを、前女王で知っているから。
「だからアリエル様、私がアリエル様のストックになる日なんか、未来永劫、来ませんから」
自分の命のストックがそんなことを言うものだから、10歳の女王アリエル・エリーゼは、その命のストックに抱きついた。全ての力を振り絞って、泣きそうになるのを堪えながら、何も言わずにただ、抱きついた。
残り[627日→593日]
そんな弟子達の声によって、取り敢えずドラゴンでも殲滅するかという話になった。
取り敢えずで殺されるドラゴンも堪ったものではないだろうが、取り敢えずでドラゴンを殺せる者もこの二人しか居ない。
ドラゴンは基本的には動かないが、いざ動き出すと被害が甚大である。
マナを感じ取るサニィは、慣れ親しんだ、と言うより自爆から再生した時にほんの少しでも取り込んでしまったドラゴンの細胞が発するマナから、ドラゴン達の位置を世界中の何処であっても把握出来る。
彼らが人里を襲い始める様な動きを見せたら倒しに行こうという話は、二人で元々していたことでもある。
時間さえあれば、ドラゴンの殲滅もしても良いかもしれない。そんなことも、考えていなかったわけではなかった。
「と言うわけで、世界中のドラゴンを倒しに行きます。せっかくだから他の英雄候補達も連れてくるね」
説明の後、サニィは一人世界中を飛び回った。
まずはレインのライバル、騎士団長ディエゴ・ルーデンス。
何やら”少しの話”をした後に、「レインの本気を見られるなら行ってくるべきです。王都は私達が必ず守りますから」と口々に言う騎士達の言葉を聞いて、来ることに決めたらしい。
もちろん、王はオリヴィアに危険が及ばないか、レインの監視及びドラゴンから守護をしろという名目の任務も承っている。
ところで、以前レインはオリヴィアが書類仕事をしていた間、騎士達の下へ趣いて少々の稽古を付けていた。
レイニーの件は残念だったものの、それでもかつて見たレインの強さと、オリヴィアや王の見識眼を信じて宮廷剣術と、”レイン流”を合わせた技術を教わっていた。
それもあって、今回彼らとサニィは”少しの話”をしたらしい。
それがなんなのかは、後にある事件となって分かることになる。
サニィが皆を集めている間、レインは死の山へと赴くと祖父の個人的な墓参りを行う。
少々遅れてしまったものの、これでジジイも文句は無いだろうと勝手に思い込むことにして。
次いで、不死の英雄マルス。
「何か面白いことがあればいつでも呼んでくれたまえ」等と以前のオリヴィアの修行の際に言っていたので、遠慮なく誘わせてもらうと、悩む様子もまるでなく快諾する。
彼にとって時間は半永久的なもの。目の前に面白いことがあるのならば、飛びつかないわけがない。
そしてアルカナ・ウィンド女王アリエル・エリーゼ。
指揮官である彼女を実際の戦場に誘うのはどうかと思う部分もあるし、女王という立場の彼女を考えれば不可能だろうな、と考えたものの、「ちょくちょく戻ってきて下さるなら行ってきなさい。どうせ政治は私一人で回せますから」等と有能すぎる宰相が言った為、来られることになった。
ただし、絶対条件として、万が一に備え命のストックである侍女ライラを連れて行くこと。
ライラはしれっと改めての自己紹介を済ませると、一通りの装備を整えアリエルの隣に付く。
「ライラ、レイン兄に変なことをしたら置いてくるからな」
「もちろん変なことなど致しません。正々堂々玉砕して参ります。お子様は大人の恋愛を見ていると良いです」
「妾お子様じゃないもん!」
そんなやりとりがあったことを、サニィは知らない。
ウアカリのクーリアとイリス。
クーリアも首長であるのだが、まあ、この国にまともな政治体制等存在しない。
食って寝て、男を襲うだけ。良い男が呼んでいるのならば断る理由など存在するわけがないとクーリア。
二人の戦いを見て自分に応用したいと妹イリス。
そして、どこで嗅ぎつけたのかいつの間にかクーリア宅のリビングに居た変態受付嬢。
「私は邪な気持ち等一切ございません。ウアカリNo.2として魔王討伐隊に参加する義務があると思うのです。悪を討ち滅ぼす事は、私達戦士の本分」
以前ウアカリを訪れた際、何度もレインに襲いかかり廃人にされていた事からその言葉に一切の説得力はなかったが「もしレインさんに手を出したなら殺して良いですか?」と聞いた所、「モ、モチロンデスワ」と返って来たので連れて行くことにする。
最後の一人、英雄の子孫サンダルは、来なかった。
色々と葛藤があるのだろう。サニィが消え去る瞬間まで何か言いたそうにしていたが、行かないという言葉だけは、最後まで変えることがなかった。
――。
それぞれに、自己紹介をする。
レインの一番弟子エリーは8歳でありながら既に歴戦の様相を見せることに驚かれ、絶世の美王女オリヴィアにはウアカリ達が降参を宣言する。
ディエゴに対してはいつも通り冷静に、クーリアが国へ誘う。
ルークとエレナは未だ未知数の為、ウアカリ達は興味を示す。まだその実力を見ていないマルスも同様だ。
そしてマルスは正体を告げ、本当の英雄を前にクーリアが興奮して是非うちの国に寄って下さいと勧誘する。
アリエル・エリーゼはその幼さに驚かれるが、その瞳の奥に見える信念を、誰しもが認める。エリーが一目見て、アリエルちゃんと呼び始めたのがその証拠。流石にアリエルも8歳相手にちゃん付けはよせとも言えなかったらしい。
「よろしくな、エリー」と微笑みかけるのを見て、その場が和んだ。
そして次、とアリエルが目線を送り、クーリアが自己紹介を始めようとした時、レインが言った。
「次はそこのライラだ。侍女だからと言っても魔王討伐隊に所属する以上、本来の立場は置いておいてくれ」
「え、私の名前を……」
「一度言っただろう」
ライラは自分の名前をレイン達と遊び始める時に一言極簡潔に言ったのみ。常に側には居たのだが、それ以外は一言も発しては居なかった。背景に徹していた。
名前も、いざという時の為になるべく覚えられない様にと、耳から流れる様に注意したはずだ。
アリエルが鍛える等と言わなければ、接点など、持たない筈だった。
「それでライラ、自己紹介は?」
クーリアが続ける。
歴戦の戦士は、その僅かな動揺を見抜いていた。
「わ、私はエリーゼ女王の影、侍女ライラと申します。能力は、ダメージの肩代わり。エリーゼ様の護衛兼命のストックとして、今回は――」
「そうか、死ぬなよ。次、クーリア」
話の途中で、レインが遮る。
クーリアは、当たり障りなく自己紹介をする。
イリスも、それなりに。
ナディアは多少興奮していたが、まあ、許せる範囲だろう。
そうして、未来の英雄候補達は、一人を除いてその場に集まった。
――。
「アリエル様、私はおかしくなりました」
その日の夜、宿屋『漣』の一室、二人部屋で、ライラは言う。
「私、玉砕覚悟で告白しますって言いましたよね」
アリエルは答えない。
「怖くなっちゃいました。……覚えてるはずがないと思ってた名前を覚えて貰えてて、命のストックを否定されて、死ぬなよなんて、エリーゼ様しか言ってくれなかったじゃないですか」
アリエルは、答えない。答えられない。
いざその時があれば、いくら死んで欲しくなくても、女王として、国の為にライラに死ねと言わなければならない。
あの時は……。
「だから私、もっと強くなりますね。今じゃまだ、レインさんには釣合いません。絶対にアリエル様を守れる様になってから、身代わりになんか、ならなくても良いくらいに強くなってから、もう一度……」
ライラも、レインとサニィの寿命がないことを知っている。
サニィに勝てるわけがないのだと分かっている。
ただの独りよがりの宣言だと、理解している。
それでも、本気になってしまったのだから、あの人はきっと、本気で死ぬなよと言ってくれたのだと、分かっているから。
死の恐怖が増す呪いを受けて尚死ぬなと他人に言うことの難しさを、前女王で知っているから。
「だからアリエル様、私がアリエル様のストックになる日なんか、未来永劫、来ませんから」
自分の命のストックがそんなことを言うものだから、10歳の女王アリエル・エリーゼは、その命のストックに抱きついた。全ての力を振り絞って、泣きそうになるのを堪えながら、何も言わずにただ、抱きついた。
残り[627日→593日]
0
お気に入りに追加
402
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる