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第三章:少女の夢の第一歩
第二十話:修練の成果を示す
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二人は魔法学校を案内のままに歩いていた。
声の魔法は二人を校舎内の一室へと導く。道中、二人に攻撃をしかけてきた何人もの人が遠巻きに見ていたが、流石に招かれたとあっては仕掛けてくるようなことはしない。
サニィは一連のやり取りでほぼ放心状態となっていたので、その手をレインが引いていた。
「お入り下さい」
部屋の中から魔法と同じ声が聞こえたことを受けて、レインがサニィを引いて中へと足を踏み入れる。いつも通りの無警戒。
しかし、決して油断しているわけではない。常にどこから何が来ても対処は出来る様にしてあるからこそ、無警戒に見えるだけ。
「いらっしゃい。わたくしがルーカス魔法学校の教頭を務めております、マリーと申します」
初老の淑女、マリーと名乗った女性は、二人にソファに座ることをすすめるとそう自己紹介をする。
レインには魔法使いの彼女の強さは全く分からないが、少なくとも簡単に隙が見えるほど弱くはないようだ。
改めて姿勢を直すと自己紹介をする。
「俺は『狛の村』一位の剣士レインだ。宜しく頼む」
誰であっても対等。それが人外と言われる『狛の村』流の礼儀だった。それはこの国に居る者なら誰しもが理解をしている。
例え王であっても、『狛の村』出身の人間に言葉遣いを強要したりはしない。それがいつしか自然に出来ていたルールだった。
「私は、えーと、【雷雨のリーゼ】の娘サニィです。よろしくお願いします」
サニィも名乗る。
「いつか学校に行く時があったら、【雷雨のリーゼ】の娘と名乗りなさい。そうすれば分かるはずよ」そう言われていた通りに。
「あら、あらあら、あのリーゼの娘さんですか。あの子はわたくしの後輩でしたけれど、とても優秀でお転婆な子でしたね。彼女はお変わりないですか?」
「いえ、母は先日亡くなりました」
サニィの返事に教頭は一瞬しまったと言う顔をするが、サニィが下を向いているうち、直ぐに取り直してその魂が天国へ登ることを祈った。流石は年の功。見事なカバーだ。
「そしてそちらのレインさんはあの『狛の村』出身の方ですか。これはまた、わたくし達などでは温いかもしれませんね」
「構わない。俺たちの村は基本的に魔法とは縁がない。開花の魔法ですら純粋に楽しめる程のものだ」
「あらあら、そうでしたか。門での警備の子達は如何でしたか?」
「そうだな。互いにカバーし合っていた点は評価しよう」
「ふふふ、手厳しいですね」
「まあ、聞いた話でしかないが、あの位でも優秀な魔法使いなのだろう?」
「今日の当番はとりわけ優秀な子たちだったと記憶していましたが、あの位、でしたか」
「まあ、大抵の魔物は倒せるだろうけどな」
「『狛の村』では生きていけないと……」
「そんな所だ」
教頭とレインの話がひと段落すると、教頭は再びサニィに向き直る。
サニィがこの学校に来た理由を聞く為だ。
しかし、半ば強引にここまで連れてこられた彼女はその理由を、今まさに必死に考えていた。
二人はそれを察して少しばかり会話に興じていたのだ。
「あの、今日明日だけ体験入学とかって、出来ませんか?」
「魔法が優秀であれば、無償で好きなだけ居ることも出来ますよ」
そんな質問に、いとも簡単に答えは返ってくる。魔法使いはそもそもが貴重。その上でここにある3校はいつも競い合っている。それならば、優秀な人材はいつでも確保してうちの出身だと言いたいのがこの街の魔法学校の特徴でもあった。
そんな前向きな答えを聞いて、サニィはぱあっと顔を輝かせると、レインの方を振り向く。
「好きにすればいい。俺が居られるのは最大で1週間の予定だが、お前はここで暮らしてもいいだろう」
「……え?」
サニィにとって、レインの答えは意外なものだった。期間は制限されると思っていたのだ。一緒に死んでくれ、絶対に逃さない。そんなことを言われたのに、突然別れても良いと言う。
それは、少し寂しかった。
最低男ではあるけれど、なんだかんだでいつもそこまで酷いことはしないし、見た目も好みだし、強いし、そして何より、命の恩人だし、告白されたし……。
隙が見えるレインには、そんなことは丸分かりだと言うのに。
「冗談だ。そんな顔をするな寂しがり屋め。今日明日なら許す。学べることはその間で全て学んで来い。そうしたら無理矢理にでも引っ張って行ってやる」
「もう! ばか!!」
「あらあら、サニィさんは性格もとても可愛らしいですね」
そんな余裕の二人に振り回され、サニィは真っ赤になったまま俯いてしまう。
「それでは、落ち着いたらテストをしましょうか。あのリーゼの娘さんなんですもの、期待していますね」
……。
サニィが落ち着くと、テスト会場は場所を移すと言うことで、体育館の様な広い場所へと移動した。
先ずは魔法の最大出力とタンク容量を調べると言うことで、魔法使いの中では一般的な調べ方である水を創り出す魔法でその出力と容量のテストをすることになる。
そこにはガラスで出来た桶があり。目盛りが1000Lまで刻んである。
「それでは、この桶の中に水を1回だけ全力で作り出して下さいね」
「あ、あの、これじゃ溢れちゃいますけど……」
水を作り出す魔法は空気中の水分を増幅した上で液体に変化させるものだ。ただ空気中の水分を絞り出すだけでは1000Lも一度に作れないし、増幅するにしても限度がある。
そしてその2つの行程をイメージの一言で済ませる魔法使いにとっては、ロスが多い魔法でもある。
勿論、水を増幅するだけなら1Lを1000Lに増やせる者は多くいるのだが、しかしこの魔法学校を首席で卒業する人間であっても無から一瞬で水を生み出す場合は500Lが良い所。
しかし、現象をイメージの一言で片付けてはいけないと理解したサニィは、既にそのロスを減らすことに成功していた。
彼女の母親は【雷雨】元々雨を降らせる能力にも長けた血筋だ。雨を降らせる場合は雨雲をイメージする。それを応用すれば一瞬で作れる水の量も増やせると気付いていた。
「水浸しになっても良いですよ。200Lも作れれば十分に合格ですから」
しかし教頭はそれに気付いていない。サニィの言っていることは冗談だと思っている様だ。1m四方のその桶は、あなたが思っているよりも大きいのよと言わんばかりの顔をしている。
「……それでは、遠慮なく行かせていただきます」サニィはそう言うと、一瞬にして床を水浸しにした。桶には並々と水が注がれ、そこから溢れ出した半分以上の水は床を容赦なく濡らしていく。
「良い感じだな」そう言うレインをよそに、教頭の顔は引きつっていた。
「ももも問題ありません。あなたはすす素晴らしい才能の持ち主です。さ、さて、次はマナタンクの容量を測りましょうか。まだ魔法は使えますか?」
びしょびしょになった床の上をびちゃびちゃと音を立てて歩きながら、教頭はサニィの手を取りながら尋ねる。サニィはそれに少しばかり嬉しそうな顔をすると、返答をする。
すると、その言葉に教頭は卒倒した。
「私、これくらいなら一日中やってもマナ切れ起こさないんで、タンク容量分からないんです」
……。
その後なんとか気合と年の功で持ち直した教頭の指示通りにサニィは魔法を使っていく。
その日は太陽が沈むまで入学テストだった。
あまりに長いのではと二人は感じていたものの、それがテストだと言われれば従わざるを得ない。
そしてやっとのことでテストが終わり、教頭はサニィに一枚の紙を手渡した。
そこに書いてあった事は意外なこと。
いや、むしろ当然のことだった。
【我が校で教えられることなし。特別名誉卒業生として殿堂入りとする】
その文字に、サニィはがっくりと項垂れた。
声の魔法は二人を校舎内の一室へと導く。道中、二人に攻撃をしかけてきた何人もの人が遠巻きに見ていたが、流石に招かれたとあっては仕掛けてくるようなことはしない。
サニィは一連のやり取りでほぼ放心状態となっていたので、その手をレインが引いていた。
「お入り下さい」
部屋の中から魔法と同じ声が聞こえたことを受けて、レインがサニィを引いて中へと足を踏み入れる。いつも通りの無警戒。
しかし、決して油断しているわけではない。常にどこから何が来ても対処は出来る様にしてあるからこそ、無警戒に見えるだけ。
「いらっしゃい。わたくしがルーカス魔法学校の教頭を務めております、マリーと申します」
初老の淑女、マリーと名乗った女性は、二人にソファに座ることをすすめるとそう自己紹介をする。
レインには魔法使いの彼女の強さは全く分からないが、少なくとも簡単に隙が見えるほど弱くはないようだ。
改めて姿勢を直すと自己紹介をする。
「俺は『狛の村』一位の剣士レインだ。宜しく頼む」
誰であっても対等。それが人外と言われる『狛の村』流の礼儀だった。それはこの国に居る者なら誰しもが理解をしている。
例え王であっても、『狛の村』出身の人間に言葉遣いを強要したりはしない。それがいつしか自然に出来ていたルールだった。
「私は、えーと、【雷雨のリーゼ】の娘サニィです。よろしくお願いします」
サニィも名乗る。
「いつか学校に行く時があったら、【雷雨のリーゼ】の娘と名乗りなさい。そうすれば分かるはずよ」そう言われていた通りに。
「あら、あらあら、あのリーゼの娘さんですか。あの子はわたくしの後輩でしたけれど、とても優秀でお転婆な子でしたね。彼女はお変わりないですか?」
「いえ、母は先日亡くなりました」
サニィの返事に教頭は一瞬しまったと言う顔をするが、サニィが下を向いているうち、直ぐに取り直してその魂が天国へ登ることを祈った。流石は年の功。見事なカバーだ。
「そしてそちらのレインさんはあの『狛の村』出身の方ですか。これはまた、わたくし達などでは温いかもしれませんね」
「構わない。俺たちの村は基本的に魔法とは縁がない。開花の魔法ですら純粋に楽しめる程のものだ」
「あらあら、そうでしたか。門での警備の子達は如何でしたか?」
「そうだな。互いにカバーし合っていた点は評価しよう」
「ふふふ、手厳しいですね」
「まあ、聞いた話でしかないが、あの位でも優秀な魔法使いなのだろう?」
「今日の当番はとりわけ優秀な子たちだったと記憶していましたが、あの位、でしたか」
「まあ、大抵の魔物は倒せるだろうけどな」
「『狛の村』では生きていけないと……」
「そんな所だ」
教頭とレインの話がひと段落すると、教頭は再びサニィに向き直る。
サニィがこの学校に来た理由を聞く為だ。
しかし、半ば強引にここまで連れてこられた彼女はその理由を、今まさに必死に考えていた。
二人はそれを察して少しばかり会話に興じていたのだ。
「あの、今日明日だけ体験入学とかって、出来ませんか?」
「魔法が優秀であれば、無償で好きなだけ居ることも出来ますよ」
そんな質問に、いとも簡単に答えは返ってくる。魔法使いはそもそもが貴重。その上でここにある3校はいつも競い合っている。それならば、優秀な人材はいつでも確保してうちの出身だと言いたいのがこの街の魔法学校の特徴でもあった。
そんな前向きな答えを聞いて、サニィはぱあっと顔を輝かせると、レインの方を振り向く。
「好きにすればいい。俺が居られるのは最大で1週間の予定だが、お前はここで暮らしてもいいだろう」
「……え?」
サニィにとって、レインの答えは意外なものだった。期間は制限されると思っていたのだ。一緒に死んでくれ、絶対に逃さない。そんなことを言われたのに、突然別れても良いと言う。
それは、少し寂しかった。
最低男ではあるけれど、なんだかんだでいつもそこまで酷いことはしないし、見た目も好みだし、強いし、そして何より、命の恩人だし、告白されたし……。
隙が見えるレインには、そんなことは丸分かりだと言うのに。
「冗談だ。そんな顔をするな寂しがり屋め。今日明日なら許す。学べることはその間で全て学んで来い。そうしたら無理矢理にでも引っ張って行ってやる」
「もう! ばか!!」
「あらあら、サニィさんは性格もとても可愛らしいですね」
そんな余裕の二人に振り回され、サニィは真っ赤になったまま俯いてしまう。
「それでは、落ち着いたらテストをしましょうか。あのリーゼの娘さんなんですもの、期待していますね」
……。
サニィが落ち着くと、テスト会場は場所を移すと言うことで、体育館の様な広い場所へと移動した。
先ずは魔法の最大出力とタンク容量を調べると言うことで、魔法使いの中では一般的な調べ方である水を創り出す魔法でその出力と容量のテストをすることになる。
そこにはガラスで出来た桶があり。目盛りが1000Lまで刻んである。
「それでは、この桶の中に水を1回だけ全力で作り出して下さいね」
「あ、あの、これじゃ溢れちゃいますけど……」
水を作り出す魔法は空気中の水分を増幅した上で液体に変化させるものだ。ただ空気中の水分を絞り出すだけでは1000Lも一度に作れないし、増幅するにしても限度がある。
そしてその2つの行程をイメージの一言で済ませる魔法使いにとっては、ロスが多い魔法でもある。
勿論、水を増幅するだけなら1Lを1000Lに増やせる者は多くいるのだが、しかしこの魔法学校を首席で卒業する人間であっても無から一瞬で水を生み出す場合は500Lが良い所。
しかし、現象をイメージの一言で片付けてはいけないと理解したサニィは、既にそのロスを減らすことに成功していた。
彼女の母親は【雷雨】元々雨を降らせる能力にも長けた血筋だ。雨を降らせる場合は雨雲をイメージする。それを応用すれば一瞬で作れる水の量も増やせると気付いていた。
「水浸しになっても良いですよ。200Lも作れれば十分に合格ですから」
しかし教頭はそれに気付いていない。サニィの言っていることは冗談だと思っている様だ。1m四方のその桶は、あなたが思っているよりも大きいのよと言わんばかりの顔をしている。
「……それでは、遠慮なく行かせていただきます」サニィはそう言うと、一瞬にして床を水浸しにした。桶には並々と水が注がれ、そこから溢れ出した半分以上の水は床を容赦なく濡らしていく。
「良い感じだな」そう言うレインをよそに、教頭の顔は引きつっていた。
「ももも問題ありません。あなたはすす素晴らしい才能の持ち主です。さ、さて、次はマナタンクの容量を測りましょうか。まだ魔法は使えますか?」
びしょびしょになった床の上をびちゃびちゃと音を立てて歩きながら、教頭はサニィの手を取りながら尋ねる。サニィはそれに少しばかり嬉しそうな顔をすると、返答をする。
すると、その言葉に教頭は卒倒した。
「私、これくらいなら一日中やってもマナ切れ起こさないんで、タンク容量分からないんです」
……。
その後なんとか気合と年の功で持ち直した教頭の指示通りにサニィは魔法を使っていく。
その日は太陽が沈むまで入学テストだった。
あまりに長いのではと二人は感じていたものの、それがテストだと言われれば従わざるを得ない。
そしてやっとのことでテストが終わり、教頭はサニィに一枚の紙を手渡した。
そこに書いてあった事は意外なこと。
いや、むしろ当然のことだった。
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